FUJIFILM FinePix S100FS 作例

コンパクト

1,110万画素

2008年1月1日発売

FinePix S100FSの仕様

FinePix S100FSは、リバーサルフィルムで作品を撮ってきたネイチャーフォト派に向け、フィルムの印象をカメラ内で選べるようにした高級レンズ一体型機である。28〜400mm相当のズームと専用の2/3型センサーを組み合わせ、レンズ交換やRAW現像の手間を減らして撮影へ集中することを狙った。FSの名はFilm Simulationに由来し、画素数や倍率だけでなく、仕上がりを作る過程が開発の主題になっていた。

シリーズ
FinePix S
位置付け
リバーサルフィルム派のネイチャーフォトへ向けた高級固定ズーム機
先代
FinePix S9100

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投稿写真 147枚

Camera Profile

FinePix S100FSについて

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2008年1月24日に発表され、当初は2月下旬予定とされた発売日が、2月23日に決まった。オープン価格で、店頭予想価格は10万円前後だった。FinePix誕生10周年記念モデルとして、S9100の後継に登場した機種である。1プレス デジカメWatch富士フイルム、FinePix S100FSほか3機種を23日に発売2プレス デジカメWatch富士フイルム、14.3倍ズームのCCDハニカム搭載機 FinePix S100FS

ラインナップ上の位置付け

レンズ一体型FinePixのフラッグシップとして、発表会では既に一眼レフを持ち、リバーサルフィルムで作品を撮ってきたネイチャーフォト派に訴求した。想定されたのは、そうした撮影者が使う2台目のカメラである。2プレス デジカメWatch富士フイルム、14.3倍ズームのCCDハニカム搭載機 FinePix S100FS3プレス デジカメWatch富士フイルム、FinePix 10周年記念モデル発表会を開催

レンズは28〜400mm相当、F2.8〜5.3の光学14.3倍ズームで、撮像素子は2/3型、1110万画素のスーパーCCDハニカムHRだった。広角から望遠までのレンズを固定して備え、一台で撮影範囲を切り替える構成となっている。4公式 富士フイルムFinePix S100FS 使用説明書

先代からの進化

新しいスーパーCCDハニカムVIII HRとリアルフォトエンジンIIIを組み合わせ、100%、200%、400%を選べるワイドダイナミックレンジを採用した。画像処理によって明暗の表現範囲を変えることを、主要な機能として加えた。2プレス デジカメWatch富士フイルム、14.3倍ズームのCCDハニカム搭載機 FinePix S100FS

フィルムシミュレーションにはPROVIA、Velvia、ASTIA、PORTRAITの4つを用意した。露出だけでなく、色とダイナミックレンジのブラケティングにも対応する。撮影時に仕上がりを選び、異なる設定の画像を残す使い方まで備えた。4公式 富士フイルムFinePix S100FS 使用説明書

ズームはリングで直接画角を調整し、手ブレ補正はレンズシフト式を採用した。2.5型液晶は上下にチルトするため、三脚を使う低いアングルでも確認しやすい構成である。ただし、画面は縦位置で回転する方式ではなかった。5レビュー デジカメWatch新製品レビュー 富士フイルム FinePix S100FS

67mm径のフィルターを取り付けられ、付属フードにはPLフィルターを回すための窓が設けられた。リングによるズームとともに、フィルターを使って撮影する際の操作にも配慮がある。5レビュー デジカメWatch新製品レビュー 富士フイルム FinePix S100FS

高感度と高速連写には、記録画素数の条件が付く。ISO100〜3200は全画素で撮影できるが、ISO6400は最大約600万画素、ISO10000は最大約300万画素となる。約7コマ/秒の高速連写も約300万画素時の速度である。また、最短約1cmのスーパーマクロは28mm相当の広角に固定される。4公式 富士フイルムFinePix S100FS 使用説明書

ライバル機種との比較

同時発表のS8100fdは約5万円、1/2.3型1000万画素、27〜486mm相当の18倍ズームという構成だった。S100FSは最大のズーム倍率で上回る機種ではなく、より大きいセンサーと画作りを重視する上位機だった。1プレス デジカメWatch富士フイルム、FinePix S100FSほか3機種を23日に発売

広いダイナミックレンジを持つS5 Proとも方式は異なる。S5 ProのハニカムSRは高感度のS画素と広いレンジのR画素を合成するのに対し、S100FSのハニカムHRは露出を抑えて暗部を持ち上げる方法を用いる。同じ富士フイルムの広レンジ機能でも、撮像素子と処理の構造が違っていた。3プレス デジカメWatch富士フイルム、FinePix 10周年記念モデル発表会を開催

開発の背景

メーカー担当者は、レンズ交換に伴うゴミを避けられる高倍率の固定ズームを、風景撮影の選択肢と考えたと説明した。センサーも固定レンズの特性に合わせてマイクロレンズを配置した専用の2/3型である。レンズと撮像素子を別々に選ぶシステムとは異なり、組み合わせを決めたうえで設計している。6インタビュー デジカメWatch2008年の戦略を訊く 富士フイルム編

フィルムシミュレーションの目的は、RAW現像で使い慣れたフィルムの雰囲気へ近づける負担を減らし、撮影に集中してもらうことだった。担当者は、フィルムとデジタルを測色的に一致させるのではなく、利用者が思い浮かべるフィルムの印象へ近づける設計だと説明している。撮像方式はデジタルでも、仕上がりを選ぶ基準にはフィルムの経験を使う構想だった。6インタビュー デジカメWatch2008年の戦略を訊く 富士フイルム編

後年の開発者インタビューでは、実在するフィルム銘柄をフィルムシミュレーションの名前に付けた初号機がS100FSと確認された。機能自体はS3 Proなどに遡るため、S100FSで始まったのはフィルムシミュレーションそのものではなく、銘柄の実名を使う展開だった。7インタビュー デジカメWatch富士フイルムのフィルムシミュレーションはどのようにつくられているのか 前編

階調と感度の関係にも設計上の選択がある。ASTIAとPORTRAITは、滑らかなトーンを得るため約200%相当のレンジを使った。また、200%設定にはISO200以上、400%にはISO400以上が必要となる。白とびを抑えた露出と暗部処理でレンジを広げる一方、低い感度を自由に選べるわけではなかった。6インタビュー デジカメWatch2008年の戦略を訊く 富士フイルム編3プレス デジカメWatch富士フイルム、FinePix 10周年記念モデル発表会を開催

利用者の評判

発売時の実写レビューと複数の利用者投稿には、大型で重いという指摘と、リングズームや広い焦点域によって撮影用途が広がるという評価が共通している。一台で広角から望遠まで扱えることと、持ち運ぶ際の負担が両方取り上げられた。5レビュー デジカメWatch新製品レビュー 富士フイルム FinePix S100FS

色収差についても複数の媒体に共通する指摘がある。デジカメWatchは明暗差のある被写体で紫色のフリンジを挙げ、DPReviewも色収差を主要な弱点として扱った。色と階調の表現を重視した機種でも、レンズによる色付きは実写評価の課題となっていた。8レビュー DPReviewFujifilm FinePix S100FS Review

2026年10月5日に確認した価格.comのレビューは38件、満足度4.21だった。ホールド感4.59に対し携帯性は2.99で、しっかり握ることと持ち運ぶことの評価に、大きな差が表れていた。9レビュー 価格.comFinePix S100FS レビュー評価・評判

評判の出典

3件

内容の確認日: 2026年10月5日

FinePix S100FSで撮った写真の話題

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