キヤノン F-1 作例

一眼レフ

1971年3月1日発売

F-1の仕様

F-1は、キヤノンが1971年3月に発売した35mmフィルム一眼レフで、同社初のプロ向け最高級システム機である。ボディをシャッターと露出機構を収めた暗箱とし、交換ファインダーやモータードライブを組み合わせて使うシステムとして初期から構想され、新しいFDマウントと14本のFDレンズを伴って登場した。シャッター連続10万回や−30〜+60度Cでの使用といったプロ向けの耐久性を備え、途中で一度の改良を受けながら10年間生産された。

シリーズ
F-1
位置付け
キヤノン初のプロ向け最高級システム一眼レフ(35mmフィルム)

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投稿写真 33枚

Camera Profile

F-1について

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

F-1は1971年(昭和46年)3月に発売された。発売時価格はボディが78,000円、FD50mm F1.8付きが92,800円、FD50mm F1.4付きが100,000円、FD55mm F1.2付きが117,000円である。1公式 キヤノンF-1 - キヤノンカメラミュージアム 同時に14本のFDレンズが一斉に発売された。2公式 キヤノン1976年-1986年 最高級システム一眼レフカメラF-1の時代(History Hall)

発売の翌年からは、オリンピックに合わせた展開が続いた。1972年2月には、F-1をベースにした秒間9コマの高速モータードライブカメラが、ミュンヘン・オリンピックに合わせてプロ・報道カメラマン向けに発売された。3公式 キヤノンF-1高速モータードライブカメラ - キヤノンカメラミュージアム F-1は、1976年のモントリオール・オリンピックと1980年のレイクプラシッド冬季オリンピックで35mmの公式カメラに認定されている。2公式 キヤノン1976年-1986年 最高級システム一眼レフカメラF-1の時代(History Hall)

ラインナップ上の位置付け

F-1と同時に発売されたFTbは、F-1に準じる機能を持つ高級仕様の中堅機で、発売から3年後に生産100万台を超え、キヤノンの主力製品になった。2公式 キヤノン1976年-1986年 最高級システム一眼レフカメラF-1の時代(History Hall)

F-1は1976年9月にF-1改(F-1N)として部分改良され、一度の改良を挟んで10年間生産・販売された。1978年3月には、F-1改をオリーブドラブで塗装したOD F-1も発売されている。4公式 キヤノンF-1改(F-1N)/OD F-1 - キヤノンカメラミュージアム

先代からの進化

マウントは従来のFLマウントからFDマウントに変わった。FDマウントは外爪バヨネット式で、マウントの基本仕様を変えずに開放測光や各種の自動露出機能に対応できるようにした。内径は48mm、フランジバックは42mmである。F-1でも、サーボEEファインダーを装着すれば、レンズ側のAE切り換えピンによってシャッター速度優先AEで撮影できた。1公式 キヤノンF-1 - キヤノンカメラミュージアム

測光はCdS素子によるTTL開放測光で、画面中央12%の部分測光とし、絞り込み測光にも対応する。測光連動範囲はEV2.5〜18(ISO100・F1.4)、フィルム感度はISO25〜2000である。電池は1.3Vの水銀電池で、メーターに使う。1公式 キヤノンF-1 - キヤノンカメラミュージアム

ボディは、ペンタ部を取り外せる交換ファインダー式で、スクリーンは標準を含めて9種類から交換でき、ミラーアップ機構も備える。シャッターは4軸式の金属幕横走りフォーカルプレーンで、最高速は1/2000秒、多重露出もできる。寸法は147×99×43mm、ボディの質量は820gである。1公式 キヤノンF-1 - キヤノンカメラミュージアム

開発の背景

「プロの使用に耐えうる最高級機を開発すべし」という声がキヤノンの社内外で高まったのは、1964年秋頃だった。F-1はそこからおよそ5年をかけて開発され、カメラ十数台分の開発に相当する人・金・技術が投入されたという。2公式 キヤノン1976年-1986年 最高級システム一眼レフカメラF-1の時代(History Hall)

従来のシステムカメラは、本体と少数のアクセサリーから始め、必要に応じてアクセサリーを追加していくものだった。これに対してF-1は、初期段階からトータルなシステムとして構想された。ボディはシャッターと露出機構を収めた暗箱とし、撮影に応じて交換ファインダー、長尺撮影用のフィルムチェンバー、タイマー付きのモータードライブなどを組み合わせる思想で作られた。キヤノンは、多数のシステムアクセサリーの中にカメラ史上初の完全無人自動撮影のシステムがあったと説明している。1公式 キヤノンF-1 - キヤノンカメラミュージアム アクセサリーは黒を基調にした直線的なデザインで、F-1本体との調和が図られた。2公式 キヤノン1976年-1986年 最高級システム一眼レフカメラF-1の時代(History Hall)

開発テーマはプロユースだった。多機能性やアクセサリーに加え、シャッター連続10万回、全システムの無調整即時互換性、−30〜+60度Cでの使用を実現した。営業担当がカメラの上に乗って強度を証明したという逸話も残っている。2公式 キヤノン1976年-1986年 最高級システム一眼レフカメラF-1の時代(History Hall)

レンズでは、FDレンズ開発の合い言葉を「第3世代レンズ」とした。FD50mm F1.4 S.S.C.は、FL50mm F1.4IIの光学系を引き継いでいる。また、キヤノンはF-1の開発と並行して、AE一眼レフの研究・開発も始めていた。2公式 キヤノン1976年-1986年 最高級システム一眼レフカメラF-1の時代(History Hall)

利用者の評判

利用者の評価を伝える資料は少ないが、共通して挙がるのは頑丈さである。キヤノンによると、F-1はその頑丈さからユーザーの間で「重戦車」と呼ばれた。2公式 キヤノン1976年-1986年 最高級システム一眼レフカメラF-1の時代(History Hall) 海外のコレクター系サイトCanon Classicsでも、閲覧者のコメントに耐久性を評価する声が複数ある。5レビュー Canon ClassicsCanon F-1 (1971) - Canon Classics

評判の出典

1件

内容の確認日: 2026年10月12日

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