大きな疑問。次期シグマSD1は本当にクワトロ方式なのだろうか?
Exif情報
メーカー名 SIGMA
機種名 dp2 Quattro
ソフトウェア SIGMA Photo Pro 6.2.0
レンズ 30mm F2.8
焦点距離 30mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/160sec.
絞り値 F5.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 5424x3616 (21,197KB)
撮影日時 2015-01-02 06:24:32 +0900

1   kusanagi   2015/1/4 11:11

大きな疑問。次期シグマSD1は本当にクワトロ方式なのだろうか?

この写真は失敗作なのですが、何が失敗なのかというと、ワイドコンバーションレンズを
dp2Qに装着した事自体が、失敗だったのです。
DPメリル用にとワイコンを集めたのですが、特に優れているのはリコーGR用とニコンの
デジイチのワイコンです。この両方共0.75倍の広角になりますから、DP1MやDP2Mでは
重宝して使っています。この写真ではニコンのワイコンを使用しています。
まあ所詮はワイコンですから、画面中央はピシッと写っても画面周辺では流れます。
これは致し方ないことですね。

ところが、この写真をピクセル等倍で見てみると、画面周辺ばかりでなく中央でもピシッと
来ていませんね。通常、ジグマの画質はピクセル等倍でもシャープに1ピクセルまで出るのが
当たり前です。しかしこの写真は、なんとなくもやがかかったような描写ですし、全体に
ボヤーとしています。滲んだ感じすらあります。
こういうことは従来のシグマのカメラでは絶対にあり得ないことです。
この写真ばかりではなく、この日に撮った全ての写真がこういう感じです。カメラが壊れて
いるのではなく、ワイコンを外したカットはいつもどおりシャープに出ているのですから。

dp2Qにワイコンを付けて撮影したのは今回で2回めです。前回もこんな感じでしたが、まあ
撮影条件が悪かったのかな?で済ましたのですが2度めとなると、やはり異常です。
私はワイコン初心者ではなく、かなりのワイコンやテレコンを集めて、ずっとDPメリルや
他メーカーのコンデジで使ってきたわけです。それでもこういう写りになるとは正直言って
信じられないという思いです。
どんなに安物のワイコンでも、中央だけはシャープに写るのがワイコンというものです。

それで、考えられるのは、クワトロというカメラは、ある特定のレンズだけに合わせて
特出した映像エンジンを組み込んでいるのではないかと言うことです。
ということは広角のdp1Qと標準のdp2Qとは微妙に違う映像エンジンを積んでいるということ。
それはレンズとセンサーとカスタマイズされた映像エンジンの3点セットですね。
そうなってくるとレンズ特性の違うワイコン装着のようなことをすると、画質は破綻するわけ
ですね。ワイコンが駄目ならば多分クローズアップレンズ装着もだめでしょう。
事実、DP2Mには専用のクローズアップレンズあるのに、dp2Q用には何も出ていません。

もっと言えば、レンズ交換が当たり前のレンズ交換式カメラでは、クワトロ方式はぜんぜん
対応できないということになるんです。それからdpにズームレンズも駄目でしょう。
そうなってくると、だんだんと謎が解けてきたというか、なぜクワトロはSDカメラではなくて
DPシリーズが先に出たのか、またSDの噂がぜんぜん出てこなかったのか。
それから今回でもシグマ社長はインタビューで、dpクワトロに、レンズ交換方式も、ズーム
レンズも出さないと、出すのは単焦点レンズだけだと、きっぱり言っていることからも
分かろうというものです。

クワトロ方式のカメラは、レンズとセンサー/映像エンジンが高度に一体化した特殊なカメラ
であるということではありませんか? まさしく超デジタルカメラという雰囲気です。クワトロ
に比べるとメリルなどはアナログカメラという雰囲気になってしまいます。
こういうことを言っている人は、今のところ私一人です。(^^; 間違っているかもしれないから
ちょっと皆さんも考えて頂きたいと思ってます。

それでもし、ニューSD1がクワトロではなく従来のメリルセンサーであっても私は何ら構わない
と考えています。むしろメリルを漸次改良したものである方が、私としては望ましいとすら
考えています。なぜならばあの素晴らしいメリルが1世代だけでなくなってしまうには惜しい
と考えるからです。
しかしシグマが2つのセンサーを同時にリリースできるのでしょうか?

SDのようなレンズ交換式カメラでも、クワトロ方式をやろうと思えば出来ないことはないで
しょう。交換する全てのレンズ特性を覚えこませておけばいいからです。そしてそれぞれの
パラメーターにしたがって随時映像エンジンを切り替えて動かせばよいのですから。
しかし言うはやすしで実際には至難の業です。1本のレンズでもピント距離によって特性は
違うし、ましてやズームレンズはどうするのだということ。
しかもそうなってくると適応するレンズは限られてます。最新のレンズだけってことになります。

参考
dpクワトロとクローズアップレンズ
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/labo/20140911_665968.html
dpクワトロとクワイドコンバージョンレンズ
http://clockmaker-jp.blogspot.jp/2014/10/sigma-dp1-quattro-gw3.html

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