これぞ男の花道言うことなし ~老人写真事情・年賀状編~
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 70D
ソフトウェア Digital Photo Professional
レンズ 135mm F1.8 DG HSM | Art 017
焦点距離 135mm
露出制御モード マニュアル
シャッタースピード 1/4096sec.
絞り値 F2.0
露出補正値 +0.0
測光モード 中央重点測光
ISO感度 100
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 2200x3300 (2.4MB)
撮影日時 2019-05-04 22:59:22 +0900

1   S9000   2024/1/8 00:30

 夫婦で写真趣味やっていると、届く年賀状の半数は写真友達からとなりまして、それを眺めるのも正月の楽しみです。
 
 前回申し上げた「サロン的写真趣味」の人々の動向の続き。
 全部が全部、年賀状由来の情報ではないし、私の主観です。オタクは主観と妄想でできているのだよ。くけけけけけけけ。
 
・サロン的写真趣味人は、ネットよりリアル、という傾向
・全般にプリントが苦手種目であるが、それなりに頑張っている
・コロナ対策でプリントの持ち寄りをやめてデータで投影する方式にすると、作例が見違えるようなケースが多かった、だがそこから転じてのリモート会合は、誰も望まなかった
・プリントの不調を指摘されると「プリント店がヘボだから」という言い訳も見られるが、お店の廉価プリントより数万円のプリンターと光沢紙の組み合わせのほうがクオリティは高いと思われる
・しかし老人は例えばキヤノンのPROシリーズプリンターを使っても、珍妙な結果を吐き出す「秘密の逆技法」を持っている
・無理なシャープネス、無理な増感が残念となる場合もある
・高齢者に限らず、年賀状卒業、というパターンも見られるが、サロン系写真趣味人にとって写真年賀状は重要な年中行事であり続けている
・その年の作例を多数並べるより、自信作を押し出したもののほうが、たとえその一枚に共感できなかったとしても、潔さを感じて頭が下がる
・年賀状での印刷クオリティに限界を感じているのか、年賀状は継続しているが写真年賀状はやめた人も見られる
・その年の干支にちなんだものを丁寧に探して撮影し、おっと思わせるものもある
(かといっていのしし年に本物のいのししを撮影しにいくのはやめましょう)
・展示の案内が年賀状の主文であるのは「やめんかヂヂィ」
(もちろん訪問はして真心こめてきちんと悪評を記して帰る。オカヤマケンジンの一年は罵詈雑言に終始するものである。)
・老人はみな律儀であり、1月1日に配達されるよう投函している人が大半である、日本郵政は彼らに感謝すべきであろう
・この世で一番写真がうまいのは「理系の高齢者女性」ではないかと思う瞬間がある、もちろんすべてがそうということではなく、よい面が凝縮された一枚が、ということでありましょう
・終活的観点からの写真整理も始めている様子だが、最近は写真供養もあちこちで行われている。
・個人的には、被写体に写真を提供した後は、自分が撮った写真は別に残す必要は感じていない。
・定住していれば、定点写真は誰かに引き継ぎたい。たとえば故郷の山からの眺めは、5年、10年単位で残しておくと、おもしろい。華々しく立ち上がった工場とその社宅が、やがて古びて廃墟となっていくのは悲しくもあるがそれが人の世である。
・とはいえ、国土地理院の事業、また学校や自治体に依頼された民間航空測量事業者等が空撮を頻繁にしており、そちらで目的は果たされている。写真としては、いわゆる斜め写真のほうが山からの俯瞰景色に近いので共感できる。
・野鳥の棲息記録として必要なものは野鳥の会支部に報告するが、しばしば野鳥の会には会員遺族から整理されていない膨大な写真が寄せられ、日付や場所が分からないため資料価値を見出せないという話も聞くため、そのあたりは家族とも共有しておく必要がある。
・老人に限らず当方に届いた年賀状は長期保存している。最近は枚数が減ってきたため、それほど場所をとらない。
・写真撮影は知力も体力もほどよく使うので、無茶をしなければ健康寿命の増進に有益と思われる。
・少なくとも、知り合いの「サロン系写真趣味人」たる老人たちは、同じ年齢層の非写真人に比べて行動の制約が少ない。
・中には「もうカメラを持って出歩くことが困難になった」との連絡もある、が、それでも散歩型の写真撮影に支障はない様子である
・軽量を求めて機種転換する人は見られない、ぢーさんがでかいレンズとでかいカメラをぶら下げて歩き回っている。
・むかしD3というカメラがあったが、これは「ぢーさん」と読むのが正しく、また世間的な礼儀作法にもかなっている。
・90代だが定期的に丘陵地帯の一定範囲を踏破して撮影する人もいる。
・ただしさすがに同世代の農業人には到底かなわない。その農業人の中にも写真趣味人はいるが、彼らはまだ現役なのでサロンには出てこない。
・サロン系写真老人が、農村を撮影に訪れて、現役農業人たる老人に、撮影上の注文をつけて怒鳴り散らされるシーンも目撃している。

 いろいろありますが、それも人生、それでこそ人生、でありましょう。信じる者は救われる。
 ちゃんかちゃんかちゃんかちゃんかちゃんかちゃんかちゃん!

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