FUJIFILM FinePix Z90 作例

2011年2月11日発売

FinePix Z90の仕様

FinePix Z90は、2011年2月に富士フイルムが発売した薄型コンパクトデジタルカメラである。同じZシリーズでは高価格のZ700EXRが備えていたタッチパネル操作を、店頭予想価格2万円前後の機種に載せ、写真や動画をSNSへ手軽に送れることを打ち出した。利用者は薄さと価格との釣り合いを評価した一方で、暗い場面の画質と持ちにくさを弱点に挙げた。

シリーズ
FinePix Z
位置付け
薄型Zシリーズの低価格タッチパネル機

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投稿写真 228枚

Camera Profile

FinePix Z90について

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

富士フイルムは2011年1月25日にFinePix Z90を日本で発表し、2月11日に発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後とされた。ボディカラーはピンク、レッド、パープル、ブラックの4色である。1プレス デジカメ Watch富士フイルム、28mm相当からの薄型5倍ズーム機「FinePix Z90」 米国ではこれより早く、FUJIFILM North Americaが1月5日(現地時間)に1月発売を発表しており、価格は169.95ドルだった。2プレス デジカメ Watch富士フイルム、タッチ液晶搭載の薄型コンパクト「FinePix Z90」を海外発表

ラインナップ上の位置付け

Zシリーズは、薄型とスタイリッシュさを掲げる富士フイルムのコンパクトのシリーズである。前年のモデルでは、タッチパネルを持つZ700EXRの店頭予想価格が3万2,800円だった。Z90の約2万円はそれより1万円以上安く、タッチ操作をシリーズの低価格側へ広げる位置にあった。3プレス デジカメ Watch富士フイルム、スーパーCCDハニカムEXR採用の「FinePix Z700EXR」

仕様表での厚さは20.1mm、重さは本体約133g、電池とカードを含めて約150gである。1プレス デジカメ Watch富士フイルム、28mm相当からの薄型5倍ズーム機「FinePix Z90」 電源ボタンはなく、レンズカバーを下へスライドすると電源が入る。厚さについては、本文で17.5mmと書く海外のレビューもある。4レビュー TechRadarFujifilm FinePix Z90 review

先代からの進化

先行するZ70と比べると、画素数、感度、撮影枚数が増え、広角側の画角も広がった。有効画素数は1,220万画素から1,420万画素になり、レンズは36-180mm相当F4-4.8から28-140mm相当F3.9-4.9へ変わって、広角端が28mmになった。最高感度はISO1600からISO3200へ、CIPA基準の撮影可能枚数は約165枚から約220枚へ増えている。液晶は2.7型から3型ワイド(16:9)のタッチパネルになったが、ドット数は約23万ドットのままである。動画撮影専用ボタンとHD(720p)動画は、Z70で加わったものを引き継いだ。Z70の店頭予想価格は2万4,800円前後で、Z90はそれより安い価格でこれらの仕様を上回った。5プレス デジカメ Watch富士フイルム、自動アップロード連携機能やHD動画対応の「FinePix Z70」

新しく加わったのは、タッチパネルを撮影に使う機能である。被写体に触れるとピントを合わせて撮影する「タッチショット」と、触れた被写体にAFが追従する「タッチ追尾」を備えた。このほか、カメラの縦横を自動で判別して画面表示を回転する「タテヨコオート」と、縦位置で上下2画面を別々に操作できる「2画面サクサク再生」も持つ。タテヨコオートは、Z700EXRの発表時にタッチパネルの新機能として紹介されたもので、Z90はその操作を引き継いでいる。6プレス マイナビニュース富士フイルム、スリムボディに大型タッチパネル搭載の「FinePix Z90」発売

後継のFinePix Z110は2012年1月に報じられ、発売日は2月11日、店頭予想価格は1万9,800円前後とされた。液晶はZ90より小さい2.7型約23万ドットで、前面に自分撮り用のミラーを備える。タッチパネルを残したかどうかは発表記事に記載がなく、はっきりしない。7プレス デジカメ Watch富士フイルム、自分撮り機能ミラー搭載の「FinePix Z110」

ライバル機種との比較

同じ富士フイルムのタッチパネル機では、Z700EXRが3.5型約46万ドットのタッチパネルと1/2型のEXR CCDを持つ高価格機だった。Z90は液晶が3型約23万ドット、撮像素子が1/2.3型CCDの低価格機で、同じ系統のタッチ操作を提供した。3プレス デジカメ Watch富士フイルム、スーパーCCDハニカムEXR採用の「FinePix Z700EXR」

他社機との比較は、価格.comのレビュー投稿者が買い替え前の機種や身近な機種として挙げている。相手はカシオEXILIM、キヤノンIXY、パナソニックLUMIX、スマートフォンで、どちらが上かの評価は投稿によって分かれる。8掲示板 価格.comFinePix Z90 [ブラック] レビュー・評価(価格.com)

開発の背景

Z90のタッチパネルは、Zシリーズの先行機の流れを受けている。2009年6月発売のZ300が3型ワイドのタッチパネルを持ち、後継のZ700EXRはそれを3.5型へ大型化した。3プレス デジカメ Watch富士フイルム、スーパーCCDハニカムEXR採用の「FinePix Z700EXR」

Z90でメーカーは、YouTube、mixi、Facebookなどへ写真や動画を簡単に送れることを訴求した。この送信機能は先代Z70から続くものである。Z70はPC用ソフト「MyFinePix Studio」と連携するワンタッチのアップロードボタンを新設し、静止画をFacebookへ、動画をYouTubeへ送れるようにした。5プレス デジカメ Watch富士フイルム、自動アップロード連携機能やHD動画対応の「FinePix Z70」

利用者の評判

価格.comの満足度は平均4.20で、5点と4点がそれぞれ40%、3点が20%、2点以下はない。ただしレビューは5件と少なく、投稿は2012年4月から2013年2月にかけてのもので、発売直後の評価は残っていない。長所として共通するのは、薄さと軽さ、携帯性である。価格.comのレビューの多くがこれを挙げ、海外の専門媒体のレビューも薄いボディの作りの良さを評価した。もう一つは価格との釣り合いで、価格を考えれば十分という受け止め方が価格.comの複数のレビューに共通し、海外のレビューも価格を考慮すれば画質は良いとまとめた。スライド式のレンズカバーを開くだけで素早く撮れる点を挙げるレビューも複数ある。8掲示板 価格.comFinePix Z90 [ブラック] レビュー・評価(価格.com)

短所として共通するのは、暗い場面での画質である。明るい屋外ならよく写るが、暗い場面や高感度では画質が落ちるという声が価格.comのレビューに複数あり、海外の専門媒体のレビューも高感度を避けるよう勧めた。価格.comでは、薄さの裏返しとしてホールド感の悪さを挙げるレビューも複数あり、レンズや指が写り込みやすいという指摘もある。8掲示板 価格.comFinePix Z90 [ブラック] レビュー・評価(価格.com)

タッチパネルの評価は割れた。海外の専門媒体のレビューは軽いタッチによく反応すると評価したが、価格.comのレビューでは、反応は悪くないとする声と感度が鈍いとする声に分かれる。4レビュー TechRadarFujifilm FinePix Z90 review

発売の翌年以降は大きく値下がりした。価格.comの掲示板には、ケーズデンキのWeb限定アウトレットで2012年8月に6,980円という投稿がある。9掲示板 価格.comWeb限定特価 6980円-ケーズデンキオンラインショップ(FinePix Z90 クチコミ掲示板) 同じ店では同年11月に4,980円となり、発売時の店頭予想価格2万円前後の4分の1ほどまで下がった。10掲示板 価格.comケーズデンキ アウトレット 4,980円 送料無料!(FinePix Z90 クチコミ掲示板)

評判の出典

7件

内容の確認日: 2026年10月5日

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