ニコン COOLPIX P7700 作例
2012年9月1日発売
COOLPIX P7700は、28〜200mm相当のズームを全域で明るくし、2012年9月に発売された高級コンパクトである。一眼レフの利用者も想定する旗艦機として、バリアングル液晶、多灯撮影のコマンダー機能、外部マイク接続を備えた。望遠の範囲を維持しながら撮影や照明の選択肢を増やした一方、RAW連写後の保存待ちには実写レビューで留保が示された。
- シリーズ
- COOLPIX P7000
- 位置付け
- 明るい7.1倍レンズと多灯撮影対応の高級コンパクト
- ライバル
- PowerShot G15
投稿写真 274枚
Camera Profile
COOLPIX P7700について
発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。
ラインナップ上の位置付け
メーカーは、一眼レフの利用者にも対応するマニュアル撮影とシステム拡張を訴求した。レンズ先端には40.5mmのねじ込みフィルターを直接装着でき、HN-CP17を用いれば58mmフィルターにも対応する。固定レンズでも、撮影の目的に合わせてアクセサリーを組み合わせる構成である。1公式 ニコンCOOLPIX P7700を発売(2012年8月22日)
照明ではホットシューに加えて内蔵フラッシュのコマンダー機能を備え、カメラから離した対応スピードライトを光で制御できる。別売のGPSユニットGP-1、リモートコードMC-DC2、外部マイクにも対応した。小型の一体型カメラを単体で使うだけでなく、離した照明や外部音声を用いる撮影にも広げている。4公式 ニコンCOOLPIX P7700 使用説明書
操作系には前後のコマンドダイヤル、独立した露出補正ダイヤル、クイックメニューダイヤル、Fn1・Fn2を用意した。P・S・A・Mに加え、設定を呼び出すU1・U2・U3を備え、ダイヤルと機能割り当てを使って撮影条件を変えられる。RAWのNRW形式とJPEGの同時記録、カメラ内RAW現像にも対応し、撮影後にホワイトバランスや露出補正、ピクチャーコントロールを変えてJPEGへ保存できた。4公式 ニコンCOOLPIX P7700 使用説明書
先代からの進化
P7100からは28〜200mm相当の7.1倍という焦点域を維持しながら、開放F値をF2.8〜5.6からF2〜4へ明るくした。撮像素子も1/1.7型1,010万画素CCDから、同サイズの1,219万画素裏面照射型CMOSへ変更した。望遠端をさらに延ばす更新ではなく、既存の撮影範囲を明るいレンズと新しいセンサーで支える刷新である。5レビュー Photography BlogNikon Coolpix P7700 Review
レンズにはEDレンズ2枚を含む10群13枚の構成と、7枚羽根の絞りを採用した。レンズシフト式の光学VRは静止画と動画の両方に対応し、メーカーはレンズ、センサー、手ブレ補正を組み合わせて暗い場面での撮影領域を広げると説明した。1公式 ニコンCOOLPIX P7700を発売(2012年8月22日)
背面液晶はP7100の上下可動式から、横開きの3型約92万ドットのバリアングル式になった。自分撮りも含めた角度に対応する一方、先代の光学ファインダーは省かれ、液晶で構図を確認する機種となる。撮影時の見方が大きく変わった部分である。5レビュー Photography BlogNikon Coolpix P7700 Review
連写Hは、画質NORMAL・4,000×3,000画素で約8コマ/秒、最大6コマとなる。Mは約4コマ/秒・6コマ、Lは約1コマ/秒・30コマで、連写中のピント、露出、ホワイトバランスは最初のコマに固定される。高速の120fps・60fpsは1,280×960画素に限られ、通常の約1,200万画素による連写とは別の設定である。4公式 ニコンCOOLPIX P7700 使用説明書
動画は1,920×1,080画素・30fpsとステレオ音声に対応した。カスタム動画では絞り優先やマニュアル露出を使い、ISO感度や内蔵NDフィルターも設定できる。3.5mmの外部マイク端子を備え、映像の露出と録音の両方を調整する使い方に対応した。4公式 ニコンCOOLPIX P7700 使用説明書
内蔵NDは光量を1/8、3段分減らす。明るい場面で開放絞りや遅いシャッターを使う際に役立つが、シャッター速度自体にも絞りによる条件がある。最高1/4,000秒は広角F4.5〜8、望遠F7.1〜8で、開放のF2・F4では1/2,000秒まで。最長60秒もMモード・ISO80〜400の条件付きであった。4公式 ニコンCOOLPIX P7700 使用説明書
後継のP7800は2013年9月5日に発表され、約92.1万ドットのEVFとRGBWのバリアングル液晶を追加した。P7700のファインダーなしという構成と、翌世代でのEVF採用は分けて捉える必要がある。6公式 ニコンCOOLPIX P7800を発売
ライバル機種との比較
キヤノンPowerShot G15は28〜140mm相当F1.8〜2.8で、P7700の28〜200mm相当F2〜4に対し、ズーム全域の明るさと望遠の長さの配分が異なる。G15は光学ファインダーと固定液晶、P7700はファインダーなしで可動液晶という構成であった。焦点域や開放F値だけでなく、目の位置で構えるか、液晶の角度を変えて撮るかも選択に関わる。7レビュー DPReviewCanon PowerShot G15 vs Nikon Coolpix P7700
開発の背景
ニコンの発表資料は、明るいレンズと裏面照射型CMOS、VRの強化によって、暗い場面の静止画と動画に対応することを狙いとして説明した。P7100と同じ200mm相当までの範囲を維持しつつ、撮れる明るさや撮影方法を広げることに力点を置いた製品である。1公式 ニコンCOOLPIX P7700を発売(2012年8月22日)
メーカーは軽量で堅牢なマグネシウム合金ボディと、操作しやすいダイヤル配置も訴求した。一眼レフに近いマニュアル操作やアクセサリー利用を、レンズ固定式の旗艦機に組み込む方針であった。1公式 ニコンCOOLPIX P7700を発売(2012年8月22日)
寸法は突起部を除いて118.5×72.5×50.4mm、電池とSDカード込みで約392gとなる。レンズから電源までを収めたこのボディに、可動液晶やダイヤル類、フラッシュと外部接続を備えていた。4公式 ニコンCOOLPIX P7700 使用説明書
利用者の評判
複数の専門媒体は、低感度の画質、28〜200mm相当の応用範囲、可動液晶、カスタマイズできる操作系を共通して評価した。望遠を含む撮影の幅と、撮影者が設定を調整できることが長所として挙げられている。5レビュー Photography BlogNikon Coolpix P7700 Review
一方、RAWを連写した後は保存中に操作できず、待ち時間が生じる点も共通して指摘された。具体的な時間はカードや記録条件によって異なり、約8コマ/秒という公称値は、保存処理を含めて撮影し続けられる速度を意味しない。連写で短い場面を捉える性能と、その後すぐ次の撮影に移れるかは別の問題だった。7レビュー DPReviewCanon PowerShot G15 vs Nikon Coolpix P7700
2026年10月1日時点の価格.com集計58件では、満足度4.56、画質4.66、液晶4.68、機能性4.47に対し、携帯性は3.75である。後年の投稿を含む集計でも、画質や機能への評価が持ち運びやすさへの評価を上回っていた。8掲示板 価格.comCOOLPIX P7700 レビュー評価
内容の確認日: 2026年10月1日
COOLPIX P7700で撮った写真の話題
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