猪苗代湖
Exif情報
メーカー名 SIGMA
機種名 dp2 Quattro
ソフトウェア SIGMA Photo Pro 6.5.4
レンズ 30mm F2.8
焦点距離 30mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/250sec.
絞り値 F6.3
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 2704x1808 (4,774KB)
撮影日時 2019-02-28 16:48:05 +0900

1   kusanagi   2019/6/12 23:15

自然の湖を持たない四国の人間からすれば、巨大な水たまりである湖は憧れとなるのです。
猪苗代湖は面積としては103㌔平方㍍で日本で4番めに大きな湖ですが、2と3番が霞ヶ浦と
サロマ湖という純粋な湖ではないので、この猪苗代湖は琵琶湖についで2番めの大きな湖と
言ってよいでしょう。
裏磐梯から山越えで猪苗代湖に行ったのですが、最初に遠目に垣間見た猪苗代湖の巨大さ
に驚いてしまいました。この湖は磐梯山の山崩れによってせき止められた湖だろうと思います。
堰止湖の分類ですかね。本来は大きな盆地というか平原であるところに水が溜まって湖となった
わけですね。これは人工的な溜池と同じ成り立ちなので私としては親近感が出てきます。
(調べると猪苗代湖は、地殻の一部が分断されて上下にずれると高低差が生じて窪地が形成さ
れるという断層湖というらしいです。バイカル湖、琵琶湖、諏訪湖などがそうです。これに堰止湖
の要因が加わったのかもしれません。)

猪苗代湖は大きな湖なので、湖沿いの道を走ると、ふと瀬戸内の光景に似ているなっていう
シーンが多々ありました。実感としては入江の海という感じてす。しかし湖ですから塩水ではなくて
貴重な真水であるということに意義があります。塩水は農業用水や工業用水や都市の水道には
使えませんから。この猪苗代湖の水が会津盆地の農地を満たしているということで宝の水でも
あるんですね。

ついでに言うと奥磐梯の湖沼群の水は磐梯山の麓を周って猪苗代湖に注いでいます。それらの
河川は会津盆地を満たしてから阿賀川となって新潟の日本海に流れ落ちるんですね。
地理的には会津盆地は日本海と太平洋の真ん中に位置するんですけど、地形的には日本海側に
属すると言ってよいでしょう。山形盆地も最上川でもってそういう位置関係にありますからね。
福島と山形は近くて、奥磐梯の山を超えて北上すればそこは山形県の米沢市になります。(桧原湖
で地元の人が教えてくれました) 
そして会津若松や喜多方の会津盆地を加賀川に沿って下れば、そこは庄内の酒田市ではなくて、
新潟市になるんですね。そんな感じで、何とも山形の地形と似ていることに驚いています。

ところで地図を見ながらふと感じたことなんですが、自然のダムとも言える猪苗代湖の水を中通りの
福島市や郡山市に持ってこれないかな?ということです。今は地形的に会津盆地に流れ込んでいる
のですが、会津は会津で本来は阿賀川の水系の盆地です。別に猪苗代湖の水が無けれれば困る
ほどでもないでしょう。他方、中通りには阿武隈川が流れていますが西東北ほど水は豊富ではない
かもしれません。
猪苗代湖から中通りまで走りましたがさほどの山脈はないですね。用水路を掘っても難しいことは
ないように感じます。そして猪苗代湖の水は磐梯山の火山岩地帯の良質の水ですので、その水で
米を作れば美味しくなるはずです。
ここまで書いていて、もしかすれば既にそういうのは実現されているのではないかと思い、調べて
みると、これは既に、安積疏水(あさかそすい)や新安積疏水となって実現されていました。
http://www.maff.go.jp/tohoku/nouson/zigohyouka/zigohyoukatop/pdf/h28sinasakakisokouhyou.pdf
そういえばお昔、学校で習ったような記憶が・・(^^ゞ

さらに想像を逞しくしてみますと、猪苗代湖の水位を低めればそこには膨大な耕地が自然と生まれ
ます。とにかく猪苗代湖の膨大な水と、その広大な面積がもったいないなって思いました。猪苗代湖
を干上がらせれば、ほぼ八郎潟干拓地と同じくらいの新たな農地が生まれるのです。(全部を干拓
することは出来ませんが半分くらいは容易に出来そうです。)
猪苗代湖の湖底はフラットだろうと思いますので大型機械農法が可能ですね。
原発災害で失われた国土を取り戻すっていう意味でもこういうのは考えてもいいんじゃないですかね。

この猪苗代湖干拓構想、誰かが考えていないかなって調べたのですがあまり見当たらないようです。
正直言って、放射線災害で汚染されたところは捨てるしかない、というのが私の感想です。数百年も
すれば取り戻せるのですから未来永劫失われるということではありません。
とにかく現時点で除染だ何だと言ったところで今はどうしようもないじゃないですかね。除染事業は
無駄な公共土木事業になっているという見方をする人もいます。
ならば積極的に新たな土地を造ればいいんです。その格好の土地が同じ福島県の中にあるじゃ
ないかということです。除染に注ぐ膨大な税金を猪苗代湖干拓に回してくれれば、10年20年で湖を
緑の大地にすることが可能です。勿論都市も工業団地も造れますし。
(もっともこれからの日本人口が激減していく時代になりますから、土地は余ってくるということになり
ます。いまさら農地も干拓も必用がなく、新しい土木工事などは出来ないでしょう。)

「帰還困難区域」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/kaihatu/016/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2013/10/02/1340046_4_2.pdf
帰還困難区域の人口・面積は約2.5万人・約337k㎡となっています。猪苗代湖の約3倍の面積なん
ですね。もしくは琵琶湖の面積670.4 km²の半分です。
378,000 km²とは日本の国土面積ですが、その0.1%の面積が失われているのです。住むことも使う
ことも出来ません。

参考までに、おさらいとして・・
原発の放射線被害のことはなかなか分かりにくいのですが、小出裕章氏の話がわかりやすいように
思います。長いので時間のあるときに。
「小出裕章『3.11から7年 放射能のいま…』2018.1.20」
https://www.youtube.com/watch?v=-vM0OXmYiF4&t=6636s

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