リコー CX5 作例
コンパクト
リコーCX5は、2011年2月10日に発売された、光学10.7倍ズームのコンパクトカメラである。CX4の1000万画素と28~300mm相当のレンズを引き継ぎ、外部測距と撮像面のコントラストAFを組み合わせて、特に望遠でのピント合わせを速めた。画素数や倍率を増やす代わりに、長いズームを使うときの待ち時間へ手を入れた更新だった。
投稿写真 351枚
Camera Profile
CX5について
発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。
ラインナップ上の位置付け
有効約1000万画素の1/2.3型裏面照射CMOS、Smooth Imaging Engine IVと、35mm判換算28~300mm、F3.5~5.6のズームを搭載した。露出制御はプログラムAEで、センサーシフト式のぶれ補正を内蔵する。3型約92万ドットの固定式液晶と電子水準器を備えた高倍率機である。3公式 リコーCX5 主な仕様
本体は約101.5×58.6×29.4mm、本体のみ約176g、電池とカードを含めて約197gだった。通常AFの望遠端は約1.5mからだが、マクロではレンズ先端から広角端約1cm、望遠端約28cmまで近づける。遠い被写体だけでなく、近接撮影にもズームを使う構成だった。3公式 リコーCX5 主な仕様
静止画はJPEG、連続画像はMP形式で記録し、RAWには対応しない。HD動画は1280×720・30fpsのMotion JPEG/AVIとなる。電源のDB-100では、CIPA準拠の撮影枚数がスリープオフで約280枚、スリープを10秒に設定した場合は約300枚だった。3公式 リコーCX5 主な仕様
先代からの進化
CX4の画素数、28~300mmレンズ、センサーシフト補正、3型92万ドット液晶と外寸を維持した。その中へ新たに外部パッシブセンサーを加え、ハイブリッドAFを構成した。メーカーは広角・望遠とも最短約0.2秒、CX4比で最大約半分の時間を訴求した。4公式 リコーCX5とCX4の比較5公式 リコーCX5 高速AF・連写機能
発表時に報じられたメーカー条件での測定では、望遠端が約0.48秒から約0.23秒、広角端が約0.28秒から約0.23秒へ変わった。最短公称の約0.2秒とは別の測定値であり、改善の幅も広角と望遠では異なっていた。1プレス デジカメWatchリコー、パッシブAFセンサー搭載のCX5
超解像処理とSRズームも加えた。超解像は輪郭、細部、階調を見分けて処理を変え、オフ、弱、強から選ぶ。SRズームは光学ズームの300mm相当を処理で600mm相当へ拡大する機能で、レンズ自体が21.4倍の光学ズームになったわけではない。6公式 リコーCX5 超解像技術
HDMIマイクロ端子とEye-Fi X2連動を追加し、ゴルフ連写では2Mの画像を2秒間に26枚記録できるようにした。一方、電池DB-100は共通のまま、公式比較表のCIPA撮影枚数は約330枚から約280枚へ減少した。この比較はモニター節電をオンにした条件である。1プレス デジカメWatchリコー、パッシブAFセンサー搭載のCX54公式 リコーCX5とCX4の比較
連写には、画素数と記録方法による違いもある。M連写プラスはシャッターを離す前へさかのぼり、10Mでは約3秒間の15枚、2Mでは約0.9秒間の26枚をMPファイルへ保存する。超高速連写の120コマ/秒は640×480のVGAに限られ、1000万画素で使う速度ではない。5公式 リコーCX5 高速AF・連写機能
開発の背景
2011年12月のリコー技報で開発者らは、高倍率の望遠になるほど、コントラストAFがピントを探す距離が増え、合焦に時間がかかることを出発点に挙げた。撮像面で最もコントラストが高くなる位置を探す前に、おおよその距離を把握し、探索する範囲を小さくするのが新方式の狙いである。7公式 リコー超高速高精度AFの開発 Ricoh Technical Report No.37
外部測距には、左右の二次元VGAエリアセンサーを使う。左右で見える像のずれから小さなブロックごとに距離を求める三角測距で、撮影センサー上の像面位相差AFとは異なる。従来の一次元ラインセンサーは、望遠で測距エリアが減り、主被写体と背景が同じ領域へ混在する課題があったため、二次元の面で距離を捉える方式を採った。7公式 リコー超高速高精度AFの開発 Ricoh Technical Report No.37
シャッターを押す前から約15回/秒で測距し、その結果を使って予測した位置の近傍だけを、撮像面のコントラストAFで確認する。レンズが近距離から無限遠まで広く探す時間を減らす仕組みである。外部センサーで速く距離を求め、撮影画像を使うAFで確認する二段階の動作とした。7公式 リコー超高速高精度AFの開発 Ricoh Technical Report No.37
一気に全押しする場合には、広角から中望遠で被写界深度が十分な範囲に限り、事前の測距位置へレンズを動かし、コントラスト確認を省く「一気押しAF」も設計した。通常の確認手順と、撮影の即応性を優先する場面を分けていた。7公式 リコー超高速高精度AFの開発 Ricoh Technical Report No.37
測距用センサーは専用品の新開発を避け、携帯電話などで流通する汎用VGAセンサーを選んだ。技報は、専用開発には数億円と1~2年を要すると説明している。左右の水平度を確保するため、ウェハー上で連結した状態のまま切り出し、汎用品を正確な距離測定へ使うための工夫を加えた。7公式 リコー超高速高精度AFの開発 Ricoh Technical Report No.37
組み立てには自動調整とレーザー溶着を用いた。接着剤では硬化時の収縮や塗布量の管理が難しいため、位置精度と固定強度を保てる方法を採ったという。AFの高速化は測距の原理だけでなく、左右のセンサーをずれなく組み上げる量産工程にも支えられていた。7公式 リコー超高速高精度AFの開発 Ricoh Technical Report No.37
利用者の評判
デジカメWatchとPhotography Blogは、ハイブリッドAFによる合焦の速さを共通する改善点として評価した。レンズや画素数を維持した世代でも、ピント合わせの待ち時間を減らした点が評価されている。8レビュー デジカメWatch新製品レビュー リコーCX5
一方、超解像の強設定による過剰な輪郭処理や、SRズームで拡大した際の画質低下には両媒体が言及した。解像感を強める処理や望遠範囲の拡張には、画像の仕上がりの面で制約があるという共通の評価だった。9レビュー Photography BlogRicoh CX5 Review
2026年10月1日時点の価格.com集計は64件で、満足度は5点満点中4.42だった。機能性4.51、操作性4.40、液晶4.42、画質4.18となっている。色違いの商品にまたがる同じ集計である。10掲示板 価格.comCX5 ブラック レビュー
内容の確認日: 2026年10月1日
CX5で撮った写真の話題
この機種で撮影された写真に寄せられたコメントです。写真について質問したり、撮影設定を相談したりできます。