谷戸池
画像に無関係な話ですが、東芝の社長だった西田さんの奥さんは
イラン人です。
留学生として大学院の政治学の講座を選び、西田さんが同じ講座でした。
教授が彼女に「何故、福沢をテキストにする演習に参加するのか」と
問うたのに対し日本語で
「イランは古代には世界に冠たる帝国であり輝かしい文化を
持っていたのに近代になって植民地の境涯に沈淪し、いまようやく
そこからはい上がろうとしている。日本は西欧の帝国的侵略の餌食に
ならず十九世紀に独立国家の建設に成功した東アジア唯一の国家であった。
その機動力となった明治維新を知りたいので維新の指導的思想家と
しての福沢について学びたい」と答えた。
帰国した彼女はイランと東芝の合弁であるパース工場で職を得る。
電球、蛍光灯、扇風機や電気釜を製造する工場であった。
そして後を追うようにイランに来た西田さんを雇ってくれるよう幹部に
働きかけた。
「テヘランから来た男 西田厚聰と東芝壊滅」児玉博著から