イオスとニコンの剛性感の違い
初代イオスKDの撮影です。シルバーボディがスタイリッシュでグッドデザイン賞を
受けたかと記憶します。600万画素カメラですね。
このカメラもブレやすいカメラです。廉価機なのでとり分けヤワやボディと言うか、いや
イオスはプロ機以外はみなブレやすいのではないかと思います。
つまり、ミラーショックやシャッターショックを受けやすいカメラだということ。
ニコンはそうでもないのに不思議だな、何んでキヤノンは剛性感がないのだろうと
考えていて・・・そうだ、マウントの違いだなって気が付きました。
イオスとニコンのマウント口径は大きく違います。ミラーやシャッターは、マウント
と一体になった、通称四角いミラーボックスで支えているというか構造的に一体化して
いるんですが、当然ながらマウント口径が大きいと、剛性には大きなマイナスとなります。
ニコンのようにマウント口径が小さいと俄然有利です。
それからフランジバックも影響して、これが短いイオスはこれまた剛性には不利です。
ところで、ニコンには、ニコンサウンドというべき軽快なシャッター音があります。
かなりの廉価機でも良い音がします。ところがイオスは、バコンとかベコとか、ペチッとか
情けない音しかでないんですね。勿論プロ機は例外ですよ。
ニコンのこのミラーシャッター音が良いの言うのは、ミラーボックスの剛性感があると
いうことでしょう。機械屋は叩いて音で機械の検知メンテナンスをしますが、それと
同じことです。
私のチビボロ車にはエンジンルーム内にストラットタワーバーというものを装着している
んですが、これを入れる前は直進安定性が悪くてスピードを出せませんでした。
それでタワーバーを入れて剛性を高めると劇的に安定性が向上したのです。
これと同じで、カメラにもまず剛性というものが基本としてあって、それにはマウント口径
が小さい、フランジバックが長いほど有利になるわけなんでしょうね。
こういう話はいままで聞いたことがないので、皆さん気が付かずにいるのか、それとも
気になどしていないのかも知れませんが、本当は重要なことだと思います。
それでイオスのブレを手っ取り早く収めるには、大きくて重いガッシリしたレンズを
装着すれば良いんですね。小さなレンズや軽いレンズでは剛性が不足してショックを
吸収しきれなくなります。
また、マウントアダプターなどを着けて、レンズとボディの密着の度合いが低ければ
これも同様にブレやすいカメラとなります。ガタがあれば薄いテープを挟んで密着させ
なければなりませんし。
三脚で固定するというのも手です。三脚ネジ穴はミラーボックスに直結していますから
強固な雲台に固定されるとショックは吸収されますね。これは私のカメラの「重り」と
同じ理屈です。
イオスは良いカメラですが、こういう弱点があるのだと分かれば対処のしようがあります。
キヤノン板の写好さんが三脚を駆使してやってましたが、そこには図らずもイオスの
弱点を克服するというやり方だったわけでしょう。
こうしてみると相対的に剛性感のあるニコンの一眼レフとか、そもそもショックの少ない
ミラーレスカメラ・コンデジなどは、何とも安易で撮影できるものだなあと、今更ながら
思い起こすのでした。
随分と楽してたんだねって。(^^;