S2 Proからの主な進化として、メーカーはSRIIと新画像処理によるダイナミックレンジの4倍化を訴求した。これは画素数を増やす説明とは異なり、明暗を受け止める範囲を広げることを狙った更新である。2公式 富士写真フイルムFinePix S3 Pro 新発売(2004年7月28日)
D-レンジの「スタンダード」はS画素だけを使い、「ワイド」はS画素とR画素の両方を使う。ワイド時のAUTOは100〜400%を自動選択し、WIDE1は230%、WIDE2は400%に固定する。したがって、すべての設定やJPEG画像が常に4倍の階調範囲になるわけではない。4公式 富士写真フイルムFinePix S3 Pro 使用説明書
通常タイプでは、スタンダードRAWの最短撮影間隔は約0.4秒、最大連続枚数は7枚であるのに対し、ワイドRAWは約0.7秒、3枚となる。ワイドJPEGでも約1秒、6枚であり、広い階調を使うと撮影間隔と連続枚数が変わる仕様だった。3公式 富士写真フイルムFinePix S3 Pro 主な仕様(11月30日更新)
2005年9月22日には、バッファメモリーを128MBから256MBに増やした受注生産タイプが発売された。ワイドRAWは3枚から8枚、スタンダードRAWは7枚から17枚へ増えたが、最短撮影間隔は変わらない。既存機向けの有償増設も2005年9月21日から2006年3月末まで受け付け、増設後は製品名バッジが青色になると案内した。撮影の間隔を速める更新ではなく、続けて撮れる枚数を改善する対応である。5公式 富士写真フイルムFinePix S3 Proメモリー増設タイプ 新発売
ボディには縦位置グリップと縦位置シャッターボタン、ラバー被覆を新たに備えた。起動はメーカー公称約0.5秒で、従来比約2倍の高速化と説明された。2公式 富士写真フイルムFinePix S3 Pro 新発売(2004年7月28日)
電源もS2 Proの複数系統から、単3形ニッケル水素電池4本へ一本化された。6レビュー DPReviewFujifilm FinePix S3 Pro Review 国内説明書はアルカリ、マンガン、リチウムの単3電池などを使用不可としており、単3形なら種類を問わず使える仕様ではない。また、xDとCF/マイクロドライブの2スロットは、SET-UPで使う媒体を選ぶ方式で、同時バックアップ記録には対応しない。4公式 富士写真フイルムFinePix S3 Pro 使用説明書
2型約23.5万ドット液晶には、モノクロの「スルー画表示」を備えた。最大30秒間、MFや構図の確認に使え、中央部の拡大もできるが、表示中にシャッターは切れない。撮影を続けながら使う後年のライブビューとは、用途と動作が異なっていた。4公式 富士写真フイルムFinePix S3 Pro 使用説明書