ニコン D300 作例

2007年11月23日発売

D300の仕様

ニコンD300は、フルサイズのD3と同じ2007年8月23日に発表された、DXフォーマットの最上位一眼レフである。ニコンはFXへ移行する選択肢とともに、DXを使い続けるプロやハイアマチュアへ、51点AFと視野率100%のファインダーを備えた機種を用意した。D300を理解する鍵は、D3の下位機という価格差だけでなく、DXのままプロ用途に応えようとした設計にある。

シリーズ
D
位置付け
DXフォーマットのフラッグシップ機
先代
D200
後継
D300S
ライバル
EOS 40D α700

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投稿写真 2906枚

Camera Profile

D300について

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2007年8月の発表会で、ニコンは自社初のFX機D3を重要な戦略商品として打ち出した。その日にDX機D300も同時に発表している。1プレス デジカメWatchニコン、「D3」と「D300」発表会を開催 発売はD300が11月23日、D3が11月30日で、ボディーの店頭予想価格はそれぞれ約23万円と約58万円だった。二つのフォーマットを、価格も異なる製品として同じ時期に展開したのである。2プレス ITmediaニコン「D3」「D300」の発売日が決定

ラインナップ上の位置付け

D300はD80やD40などが属するDXフォーマットの最上位機として登場した。新たにFXの最上位機ができても、DXの頂点を更新する方針は続いていた。D300には51点AFのマルチCAM3500DX、D3にはマルチCAM3500FXを搭載する。両方の撮像フォーマットに、それぞれのAFシステムを用意した構成だった。3プレス ITmediaニコン、DXフォーマット最上位のデジ一眼「D300」

開発陣が主な対象として挙げたのは、D2XやD200を使うプロとハイアマチュアである。D3とは役割を分ける製品と説明しており、FX機へ買い替えるまでのつなぎという位置付けではなかった。DXで撮り続ける人にも、撮影時の見え方、動作、耐久性を上位機の要求に合わせた選択肢を示すことが、D300の役割だった。4インタビュー ASCII.jp「操作の心地よさを感じ取ってほしい」──ニコンD300の開発陣に聞く(1/6)

専門媒体の比較記事では、望遠撮影で被写体を大きく写せることが、DXを選ぶ理由として挙げられた。D3や、後に登場したD700との比較でも、撮影用途によってDXを選ぶ考え方が見られる。大きな撮像素子へ進むことが常に目的になるわけではなく、望遠側の画角をどう使うかという撮影上の選択があった。DXの上位ボディーを更新することには、こうした使い方を支える意味もあった。5レビュー ASCII.jpD700にするか、D300にするか、それが問題だ

先代からの進化

D200の1020万画素CCDから、1230万画素CMOSへ移行した。6プレス デジカメWatchニコン、1,230万画素CMOS搭載デジタル一眼レフ「D300」 開発陣はEXPEEDを単なる処理エンジン名ではなく、センサー設計から画像処理までを含む考え方として説明し、D200のISO1600とD300のISO3200でノイズがほぼ同水準になったとしている。また、アクティブD-ライティングでは明部と暗部を局所的に補正し、ピクチャーコントロールでは機種間の色再現を揃えることを狙った。約1段のノイズ改善は、この開発側の説明として捉えるべき数値である。7インタビュー ASCII.jp「操作の心地よさを感じ取ってほしい」──ニコンD300の開発陣に聞く(2/6)

AFは中央15点がクロスの51点測距となった。6プレス デジカメWatchニコン、1,230万画素CMOS搭載デジタル一眼レフ「D300」 さらに1005分割RGBセンサーの情報を使うシーン認識システムによって、3D-トラッキングを行う。測距点を増やすだけでなく、被写体を追うための仕組みも加わった。8インタビュー BCN+R「D300」はこうして生まれた、ニコン渾身の「プロ」用デジタル一眼開発秘話

通常時の連写は毎秒6コマで、ライブビューには手持ち用と三脚用の2モードを用意した。動体への追尾と、液晶を見ながらの構図決定の双方を加え、撮影方法の幅も広げている。9レビュー ITmediaプロも満足する快適操作と多機能ぶり――ニコン「D300」(2/3)

ライバル機種との比較

DPReviewが掲載した米国のボディー価格は1799ドルで、EOS 40Dより約500ドル高かった。D300は同時期の中級一眼レフと価格が揃う機種ではなく、プロ用途を意識した装備を含めて一段高い予算を要した。10レビュー Digital Photography ReviewNikon D300 Review(結論部)

開発の背景

開発側はD300を単なる中級機ではなく、プロ用デジタル一眼レフとして企画したと説明している。D200からの買い替えと、フィルムカメラ利用者の取り込みを狙い、実勢23万円でプロ機並みの性能を提供するという目標を掲げた。価格を下げるだけでなく、撮影の現場で求める機能をこの価格帯へ入れることが、DX最上位を維持するための考え方だった。8インタビュー BCN+R「D300」はこうして生まれた、ニコン渾身の「プロ」用デジタル一眼開発秘話

そのなかでもファインダーの視野率100%は、開発陣が旗艦だけに許された仕様と呼んだ項目である。15万回の耐久試験を通したシャッターとバッテリーパック装着時の毎秒8コマも、とくにこだわった仕様として挙げた。毎回の撮影操作に関わる部分へ力を入れている。さらに3型の高精細液晶とライブビューを加え、操作の心地よさを感じてほしいという方針を示した。これらは画素数の増加だけでは説明できない、D300のプロ用機としての設計意図である。4インタビュー ASCII.jp「操作の心地よさを感じ取ってほしい」──ニコンD300の開発陣に聞く(1/6)

利用者の評判

複数の専門媒体では、グリップやレリーズ時の感触を含む操作の心地よさが共通して評価された。開発者が重視した撮影時の感触は、実写レビューでも長所になっている。11レビュー ITmediaプロも満足する快適操作と多機能ぶり――ニコン「D300」(1/3)

価格.comの調査時点の557件では、総合評価4.76、ホールド感4.81、機能性4.68に対し、携帯性は3.90だった。レビューでは堅牢な造りやAF・追尾撮影が評価される一方、重さと大きさ、高感度ノイズが不満に挙がる。開発側のノイズ改善の説明と、利用者が高感度の仕上がりに感じる制約は両立する。D300の装備を生かす用途と、持ち運ぶ負担の釣り合いは、実際の使い方によって判断が分かれる。12レビュー 価格.comニコン D300 ボディ レビュー評価・評判

評判の出典

10件

内容の確認日: 2026年10月1日

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