パナソニック DMC-FX33 作例

2007年8月25日発売

DMC-FX33の仕様

LUMIX DMC-FX33は、薄型ボディと28mm相当の広角を継承し、2007年8月に発売されたコンパクトカメラである。初めて「おまかせiA」を搭載した機種の一つで、人物や風景などのシーン選択をカメラ側へ任せる撮影を提案した。機能を増やすだけでなく、どの設定を選ぶか、撮影後に戻したかという初心者の負担を減らすことに力点を置いていた。

シリーズ
LUMIX FX
位置付け
初代おまかせiA搭載の28mm薄型コンパクト
先代
DMC-FX30
後継
DMC-FX35
ライバル
DMC-FX55

DMC-FX33について詳しく読む

投稿写真 268枚

Camera Profile

DMC-FX33について

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2007年7月24日に発表され、国内では8月25日に発売された。価格はオープンで、発表時の予想実売価格は4万3,000円前後、同時に発表された大画面のFX55は4万5,000円前後であった。1プレス PHILE WEBおまかせiA搭載の新LUMIX3機種

10月の国内実写レビューでは、FX33の実勢価格は3万7,000円前後と報告されている。FX30を継ぐ薄型広角モデルとして、同じ3.6倍ズームに自動撮影機能を加えた時期の製品である。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー:LUMIX DMC-FX33

ラインナップ上の位置付け

FX30の有効710万画素から810万画素へ増やし、薄型の広角コンパクトという位置付けを引き継いだ。発表会では、機能とファッション性に関心を持つ女性を対象にした機種と説明された。3プレス ITmedia NEWS究極のカンタン:松下LUMIX新製品発表会

レンズはライカDC VARIO-ELMARITの光学3.6倍、28〜100mm相当F2.8〜5.6で、レンズシフト式の光学手ブレ補正を備える。94.9×51.9×22.0mm、電池やカードを除いて約132g、撮影時は約154gのボディに収めた。背面液晶は2.5型約20.7万画素である。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書

基本は自動露出で撮るカメラで、通常のプログラムAEも選べるが、絞り優先、シャッター優先、マニュアル露出は持たない。静止画はJPEG、動画は音声付きMotion JPEGで最大848×480画素・30コマ/秒に対応した。HD動画ではなく、640×480画素と848×480画素の記録にはカードが必要で、内蔵メモリーへの動画は320×240画素に限られる。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書

先代からの進化

従来のかんたんモードに代わるおまかせiAは、光学手ブレ補正、動きに応じたISO感度調整、顔検出、シーンの自動判別、クイックAFを組み合わせる。自動判別するのはi人物、i風景、iマクロ、i夜景&人物、i夜景の5種類で、該当しない場合は通常のiAとなる。撮影者が場面ごとにシーンモードを探す操作を、カメラの判断へ移した。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書

顔検出は最大15人に対応し、顔へピントと露出を合わせる。1プレス PHILE WEBおまかせiA搭載の新LUMIX3機種 クイックAFはカメラのブレが小さくなると自動的に合焦動作を始め、半押ししてからの待ち時間を減らす機能である。個人の顔を登録して識別する方式ではなく、顔の位置を見つけることと、撮影前にピントを準備することをそれぞれ自動化していた。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書

夜景系の判断では、ジャイロの情報から手持ちか三脚かを推測し、感度とシャッター速度の選択に利用した。3プレス ITmedia NEWS究極のカンタン:松下LUMIX新製品発表会 ただしiAでも利用者がフラッシュを選べ、上ボタンで逆光補正を操作できる。自動判別は撮影状況によって変わるため、カメラに任せる部分と、撮影者が働きかける部分の両方を残していた。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書

補正と感度調整の役割も異なる。光学補正はカメラの揺れに対応し、インテリジェントISOは被写体の動きと明るさに応じて感度とシャッター速度を変える。動く被写体を止めることを、光学補正だけで実現する仕組みではない。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書

通常感度はISO100〜1600へ広がり、高感度シーンはISO1600〜6400を自動選択する。ただし高感度シーンの画像サイズは4:3で3M、3:2で2.5M、16:9で2Mとなり、810万画素のままISO6400を使う仕様ではなかった。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書 動き検出によるインテリジェントISOの最高設定は、先代と同じ1250である。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー:LUMIX DMC-FX33

高速連写の約7コマ/秒にも画像サイズの条件があり、4:3と16:9で2M、3:2で2.5M、カードを使っても最大100枚であった。通常連写は3コマ/秒でファイン最大4枚、スタンダード7枚、フリー連写は約2コマ/秒で容量まで撮影できる。速度だけを比べず、記録サイズと枚数を選ぶ方式である。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書

液晶には、周囲の明るさに応じて輝度を変えるオートパワーLCDを加えた。またメモモードは時刻表や地図などを1M・2Mで内蔵27MBへ記録し、カードが入っていても内蔵側に保存する。拡大した位置をズームマークとして覚え、必要な部分を次回すぐに表示できる点も、単に小さな画像を撮る機能との違いだった。4公式 松下電器産業DMC-FX33 国内取扱説明書

後継のFX35では、25mm相当の広角、1,010万画素、暗部補正、720p動画が導入された。FX33のiAは、それらの後年機能とは別に、28mm薄型機でシーン選択を自動化した段階のものである。5レビュー デジカメWatch新製品レビュー:LUMIX DMC-FX35

ライバル機種との比較

直接の選択相手は、ほぼ同じ撮影機能を持つFX55であった。FX55は液晶を3型へ大きくする代わりに、FX33より高さが5.2mm、重さが11g増える。広角やiAの有無ではなく、画面の大きさと持ち運びの寸法を選び分ける関係だった。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー:LUMIX DMC-FX33

開発の背景

発表会でメーカーが挙げたのは、シーンモードをどれにすればよいか分からない、設定した後で戻し忘れるという利用者の声だった。モードの数を増やして選択肢を与えるだけでは、こうした困りごとは解決しない。iAは、シーンを選ぶ操作そのものを自動化する回答として説明された。3プレス ITmedia NEWS究極のカンタン:松下LUMIX新製品発表会

品田正弘氏は同じ発表会で、買い替え・買い増しが購入者の約7割を占めるという自社の市場認識を示し、女性や50歳以上の購入者の増加に応じて、機種ごとの対象を絞ると述べた。これはメーカーによる市場分析であり、独立した市場統計としての数字ではない。FX33も、その中で機能と外観の両方を訴求する機種として位置付けられた。3プレス ITmedia NEWS究極のカンタン:松下LUMIX新製品発表会

20周年の公式回顧も、FX33、FX55、FZ18を最初のiA搭載機と位置付けている。薄型コンパクトだけでなく高倍率機にも同じ自動撮影の考え方を展開し、被写体や撮影状況をカメラが判断する方向を示した世代であった。6公式 パナソニックLUMIX 20周年:Our DNA & our Future Chapter2

利用者の評判

複数の専門媒体は、薄く軽いボディで28mm相当の広い風景を撮れる点と、ダイヤルを使う簡潔な操作を共通して評価した。携帯性を保った広角カメラとしての性格は、新しい自動機能とともに長所となっていた。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー:LUMIX DMC-FX33

iAと顔検出の反応にも複数媒体が好意的で、撮影モードの選択に迷わず撮れることを共通の利点とした。メーカーが狙ったシーン選択の負担軽減は、実写レビューでも評価された部分である。7レビュー The RegisterPanasonic Lumix DMC-FX33 Review

2026年10月1日時点の価格.com集計131件では、満足度4.45、携帯性4.73、操作性4.39、画質4.19であった。発売後長期の投稿を含む集計だが、画質に比べ、持ち歩きやすさに特に高い評価が付いている。8掲示板 価格.comLUMIX DMC-FX33 レビュー集計

評判の出典

4件

内容の確認日: 2026年10月1日

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