リコー GR DIGITAL 2 作例

コンパクト

リコーGR DIGITAL IIは、2007年11月22日に発売された、28mm相当の単焦点レンズを備える高級コンパクトカメラである。初代の薄い外形と描写の方向を引き継ぎながら、ISO400を中心とした画質、RAW記録の待ち時間、液晶と操作を改良した。電子水準器や小型の外部光学ファインダーも整え、いつも持ち歩き、取り出して撮る道具としての使い方を深めた第二世代だった。

シリーズ
GR DIGITAL
位置付け
28mm単焦点と薄型を継承した高級コンパクトの第2世代
先代
GR Digital
後継
GR DIGITAL 3
ライバル
Caplio GX100

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投稿写真 360枚

Camera Profile

GR DIGITAL 2について

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

国内では2007年10月30日に発表された。当初は11月下旬の発売予定、実売予想8万円前後で案内され、11月22日の公式ブログが実際の発売を記録している。初代GR DIGITALの2005年10月発売から約二年後の更新だった。1プレス ASCII.jpリコー、「GR DIGITAL」の後継機「GR DIGITAL II」を発表2公式 リコー GR BLOG祝!発売!!

製品発表会は横浜美術館で行われ、初代二周年の「photoGRaph100」の説明会も兼ねた。11月3・4日の企画では、GRとGX100を使う各界100人の写真・コメント展示やワークショップを予定した。カメラの更新を、利用者の作品を見せる場と合わせて紹介したのである。3プレス ASCII.jp2周年を迎えたカメラのために――「GR DIGITAL II」発表会

ラインナップ上の位置付け

メーカーは、周辺までの解像、低ノイズ、低色収差を求める初代のコンセプトを継ぎ、表現、操作、拡張を改善する第二世代と説明した。レンズは同じ35mm判換算28mm、F2.4の単焦点で、厚さ25mmと本体約168gを維持した。4公式 リコー GR BLOG[リリース情報]「GR DIGITAL II」を新発売5公式 リコーGR DIGITAL II

有効1001万画素の1/1.75型CCDを用い、最大3648×2736画素のJPEGとDNG形式のRAWを記録する。露出はプログラム、絞り優先、マニュアルで、設定感度はISO80~1600に加えてAUTOとAUTO-HIを備えた。6公式 リコーイメージングGR DIGITAL II 主な仕様

電源は専用DB-60に加え、単4形二本も使える。CIPA準拠の公称撮影枚数はDB-60で約370枚、指定メーカーのアルカリ単4では約45枚だった。単4形を予備として使う選択肢はあるが、専用電池と持続性能は異なる。6公式 リコーイメージングGR DIGITAL II 主な仕様

先代からの進化

初代の有効813万画素から1001万画素へ増やし、画像処理エンジンをGR ENGINE IIへ更新した。メーカーは、解像感、階調、彩度の傾向を保ちながら、高感度ノイズを減らすことを訴求した。1プレス ASCII.jpリコー、「GR DIGITAL」の後継機「GR DIGITAL II」を発表

RAWの書き込みは、公称で初代の約11秒から約3.8秒へ短縮した。バッファも増やし、書き込み中に次の一枚を撮れるようにした。これらはメーカーが示した処理時間と動作の改良であり、カードを問わず同じ時間になるという実測値ではない。5公式 リコーGR DIGITAL II

液晶は2.5型約21万画素から2.7型約23万画素へ大きくし、視野角も広げた。背面の基本配置を維持しつつ、ADJ.部は回転ダイヤルから左右操作と押し込みのレバーへ変更した。企画担当は、液晶の拡大によって背面にダイヤルを置く空間が難しくなったためと説明している。1プレス ASCII.jpリコー、「GR DIGITAL」の後継機「GR DIGITAL II」を発表7インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 3

MY1/MY2のマイセッティングとFnボタンを加え、RAWとJPEG、AFとスナップなどをワンプッシュで切り替えられるようにした。Fnへの割り当てもマイセッティングごとに保存でき、撮影方法に合わせて操作をまとめられる。初代の外部AFセンサーは省き、CCDによるコントラストAFだけになった。企画担当は、コントラストAFの高速化で外部センサーが不要になったと説明した。7インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 3

電子水準器は専用の加速度センサーを使い、横位置と縦位置の表示を切り替える。水平になったときに音で知らせることもでき、外部光学ファインダーを使っている際にも水平を確認できた。8レビュー デジカメWatch新製品レビュー リコー「GR DIGITAL II」

1:1の正方形フォーマットはJPEGとRAWの両方へ追加した。長方形の撮影画面の両端を切って記録する方式である。初代へ同じ機能を追加できなかったのは画像処理エンジンの制約で、IIの新エンジンによって実現したと開発者は説明した。5公式 リコーGR DIGITAL II7インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 3

発売後も機能拡張を続け、2008年3月27日から更新ファームウェアを提供した。同年11月のVer.2.20では、通常撮影にもAFターゲットの移動を広げ、2009年8月5日のVer.2.40を最後の機能拡張とした。9公式 リコーイメージングGR DIGITAL II 機能拡張ファームウェア

ライバル機種との比較

同社GX100は、ズームと着脱式EVFを持つ別のコンセプトだった。企画担当の樋口博之氏は、GRを取り出してすぐ撮る即写、GXをじっくり構えて撮るカメラと分けた。GRには被写体が素通しで見える光学ファインダーを選び、撮影の仕方に合わせて表示方式も分けたという。7インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 3

GX100の1:1撮影はJPEGのみだが、GR DIGITAL IIではRAWでも使えた。正方形で撮るという共通の使い方にも、記録形式の違いがあった。2009年7月27日発表の後継GR DIGITAL IIIは、画像処理エンジンとCCDを改め、28mm F1.9レンズへ進んだ。10レビュー ITmedia変わらない大切さ――「GR DIGITAL II」 311公式 リコーRicoh announces the GR DIGITAL III

開発の背景

樋口氏は、フィルムのGRを長く使う人を見て、目新しさのためにデザインを変えると既存の利用者を失望させると考えた。道具としてのデザインを踏襲する判断だった。ただし技術担当の阪口知弘氏によれば、外装の型は新たに作り、液晶を大きくしても操作に違和感がない配置へ作り直した。12インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 213インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 4

画質の目標は、初代のISO100をIIのISO400で実現することだった。開発側が使用頻度の高い感度と判断したISO400を中心に、ノイズと解像感の両立を最優先したという。これは高感度全域を一律に二段改善するという説明ではなく、重点を置いた感度での開発目標である。13インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 4

新エンジンのフィルター構成と内部配置は、ノイズ低減を優先して設計し、撮影と評価を繰り返した。一方、空の青など初代の色傾向を合わせながら画質を進める調整には、最後まで苦労したと阪口氏は述べている。数値を変えるだけでなく、使い慣れた描写の方向を保つことも開発の条件だった。13インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 4

電子水準器は利用者の要望から始まった機能ではなかった。写真家との撮影で水平の重要性を実感した企画側が発案したという。開発中にはセンサーの想定精度が要求を満たさず、性能を引き出す調整に苦労した。撮影時に役立つ精度へ整える過程が必要だったのである。12インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 2

外部ファインダーも、本体と一緒に持ち歩く使い方から改良した。樋口氏は初代利用者の装着率を30~40%と説明し、IIでは小型GV-2と、装着したまま収納できるGC-2ケースをセットで開発した。ファインダー単体の小型化に加え、そのまま携行できる組み合わせを用意した。14インタビュー ASCII.jpISO 400の画質に自信あり!──リコーに聞く「GR DIGITAL II」の見どころ 1

利用者の評判

デジカメWatchとASCIIは、初代の基本的な描写を保ちながらISO400のノイズが改善した点を共通して評価した。Watchの比較はIIのノイズリダクションをオンにした条件であり、設定を離れて同じ改善幅を示す評価ではない。8レビュー デジカメWatch新製品レビュー リコー「GR DIGITAL II」

デジカメWatch、ITmedia、ASCIIでは、液晶の視認性、電子水準器で水平を取りやすくなったこと、機能登録で操作を撮影スタイルに合わせられることが共通する長所だった。8レビュー デジカメWatch新製品レビュー リコー「GR DIGITAL II」

一方、ITmediaとASCIIはレバー式ADJ.に慣れや操作手順の面で留保を付けている。15レビュー ITmedia変わらない大切さ――「GR DIGITAL II」 2

2026年10月1日時点の価格.com集計は214件で、満足度は5点満点中4.61だった。ホールド感4.74、デザイン4.72、携帯性4.68、操作性4.63、画質4.32となっている。後年の投稿も含む評価では、持ち歩く道具としての形状や操作に高い点が付いていた。16レビュー 価格.comGR DIGITAL II レビュー・評価

評判の出典

6件

内容の確認日: 2026年10月1日

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