キヤノン EOS-1D X Mark II 作例

一眼レフ

35mmフルサイズ・2,020万画素

2016年4月28日発売

EOS-1D X Mark IIの仕様

2016年4月28日に発売された、キヤノンのデジタル一眼レフのフラッグシップ機で、ライバルはニコンD5、後継は2020年発売のEOS-1D X Mark IIIである。先代EOS-1D Xから有効画素数を約2,020万画素への微増にとどめて高感度性能と連写速度のバランスを取り、ファインダー撮影でAF・AE追従の最高約14コマ/秒の連写を実現した。フルサイズのEOSとして初めてデュアルピクセルCMOS AFを搭載し、4K/60p動画にも対応した。

シリーズ
EOS-1D
位置付け
高画質と高速連写を両立させた第2世代の統合フラッグシップ機
先代
EOS-1D X
ライバル
D5

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投稿写真 931枚

Camera Profile

EOS-1D X Mark IIについて

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

本機は2016年2月2日に発表され、同年4月19日に発売日が4月28日と決まった。先代EOS-1D Xの発売から4年ぶりの世代交代であり、価格はオープンで、キヤノンオンラインショップの直販価格は税別67万8,000円だった。1プレス デジカメWatchキヤノンEOS-1D X Mark IIが4月28日に発売 AF追従で最高14コマ/秒のプロ機開発陣はインタビューで、発表と発売の時期は同年8月のリオ五輪に合わせたのではなく、フラッグシップとして十分な進化を遂げるのに必要な期間を優先した結果だと説明している。2インタビュー デジカメWatchメーカー直撃インタビュー:伊達淳一の技術のフカボリ!:キヤノンEOS-1D X Mark II

ライバルのニコンD5は本機より先の2016年1月6日に発表され、3月26日に発売された。店頭予想価格は税込75万円前後だった。3プレス デジカメWatchニコン、フラッグシップ一眼レフ「D5」正式発表後継のEOS-1D X Mark IIIは2020年1月24日に発表され、2月14日に本体のみ80万円で発売された。4プレス 価格.comキヤノン、「EOS-1D X Mark III」を2月14日に発売

ラインナップ上の位置付け

キヤノンは本機を、最先端技術と最高クラスの性能を備えるフラッグシップ「EOS-1」シリーズの最新機種と位置付け、プロフォトグラファーと高性能を求めるハイアマチュアに向けた機種と説明した。先代EOS-1D Xに対して、さらなる高画質化と高速連写に加え、動画撮影機能と通信機能を強化したモデルである。5プレス キヤノン高画質と最高約14コマ/秒の高速連写を両立 デジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機"EOS-1D X Mark II"を発売

先代からの進化

撮像素子は自社開発の35mmフルサイズCMOSで、有効画素数は約1,810万画素から約2,020万画素になり、画像処理エンジンには新開発の「デュアルDIGIC 6+」を採用した。連写はファインダー撮影のAF・AE追従で先代の約12コマ/秒から最高約14コマ/秒に上がり、ライブビュー撮影では最高約16コマ/秒に対応する。AFの測距点は先代と同じ61点だが、周辺方向の測距エリアが広がり、全61点がF8に対応した。中央測距点の低輝度限界は-2EVから-3EVに、測光センサーは約10万画素から約36万画素のRGB+IRセンサーに強化され、記録メディアにはCFast 2.0カードのスロットが加わってCFカードとのダブルスロットになった。2インタビュー デジカメWatchメーカー直撃インタビュー:伊達淳一の技術のフカボリ!:キヤノンEOS-1D X Mark II低ISOのダイナミックレンジも大きく伸び、DXOMARKはISO100で先代より約1.5〜1.7EV広いとした。6レビュー DXOMARKCanon EOS-1D X Mark II sensor review: New class leader

動画とライブビューでは、フルサイズのEOSとして初めてデュアルピクセルCMOS AFを搭載し、AF追従性を高めた。動画は4K/60pで記録でき、スローモーション用にフルHDの120fps記録も備える。GPSはGLONASSとみちびきにも対応する形で内蔵し、背面液晶は3.2型約162万ドットのタッチパネルになった。7プレス デジカメWatchキヤノン、最高14コマ/秒連写の「EOS-1D X Mark II」このほか、4K動画から任意の1フレームを静止画として切り出す機能、撮影時の歪曲収差と回折の補正、USB3.0への対応が加わり、別売のワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E8Bを使えば5GHz帯での高速通信もできる。5プレス キヤノン高画質と最高約14コマ/秒の高速連写を両立 デジタル一眼レフカメラのフラッグシップ機"EOS-1D X Mark II"を発売

ライバル機種との比較

ニコンD5は、有効2,082万画素、AF・AE追従で約10〜12コマ/秒、常用ISO100〜102400、153点AF(クロス99点)という仕様で、XQDのダブルスロットとCFのダブルスロットのどちらかを選べ、4K UHD動画にも対応した。3プレス デジカメWatchニコン、フラッグシップ一眼レフ「D5」正式発表画素数はほぼ同じで、連写速度では本機が、測距点数ではD5が上回る。

画質では、DXOMARKのセンサーテストで両機の総合スコアが同じ88点となったうえで、低ISOの実用ダイナミックレンジは本機が上回った。6レビュー DXOMARKCanon EOS-1D X Mark II sensor review: New class leaderDPReviewも低ISOの画質は本機が優れると比較する一方、D5の長所には連続撮影時のバッテリー効率を挙げている。8レビュー DPReviewRock Solid: Canon 1D X Mark II Review

開発の背景

キヤノンの開発陣はデジカメWatchのインタビューで、先代のユーザーから寄せられた「もっと高画質に」「AF性能向上」「連写速度アップ」という要望に応え、「快速」「快適」「高画質」の3本柱を高い次元で実現することを目標にしたと語った。画素数を約2,020万画素への微増にとどめたのは、高感度性能と連写速度のバランスを考えた判断である。連写を約14コマ/秒に上げたのは、プロがわずかな高速化も評価する傾向を踏まえ、振動、消費電力、ファインダーの視認性を検討した結果だという。一方でレリーズタイムラグは、プロの経験的な勘を尊重して初代EOS-1から続く55ミリ秒を維持した。2インタビュー デジカメWatchメーカー直撃インタビュー:伊達淳一の技術のフカボリ!:キヤノンEOS-1D X Mark II

技術面では、ミラー駆動をバネ駆動から新開発のコアレスモーターとカムによるダイレクト制御に改め、ミラーの位相をセンサーで検出して加減速を細かく制御するようにした。これにより、静音を重視した「ソフトモード」が新たに可能になった。デュアルピクセルCMOS AFの搭載は、静止画と動画を1台でこなしたいプロの要望に応えるためである。ただしLog記録は搭載していない。本機は動画専用機EOS-1D Cではなく静止画機EOS-1D Xの後継であり、業務用途の動画はCINEMA EOSで対応するという方針による。2インタビュー デジカメWatchメーカー直撃インタビュー:伊達淳一の技術のフカボリ!:キヤノンEOS-1D X Mark II

利用者の評判

価格.comのレビューは92件で、満足度は5点満点の4.57である。項目別ではホールド感が4.79、画質が4.66、機能が4.58と高い一方、携帯性は3.09と低い。良い点としてはAFの精度と動体撮影への強さ、グリップの握りやすさ、センサーのノイズの少なさが挙がり、不満は本体の大きさと重さ、連写時のバッテリー消費、CFast 2.0カードや操作パネルの扱いの煩雑さに集まる。9レビュー 価格.comCANON EOS-1D X Mark II ボディ レビュー評価・評判

専門媒体のレビューが共通して評価したのは、開発陣が画素数とのバランスを取って高めた高速連写とAF追従である。デジカメWatchのレビューはAF・AE追従の14コマ/秒を高く評価し、実写編の自転車ロードレースの撮影では79コマ中71コマ、約9割にピントが追従した。10レビュー デジカメWatch新製品レビュー:キヤノンEOS-1D X Mark II(実写編)DPReviewも、14コマ/秒の連写と光学ファインダーでの被写体追従性能を、低ISOのダイナミックレンジの大幅な向上と並ぶ長所に挙げている。8レビュー DPReviewRock Solid: Canon 1D X Mark II Review

評判の出典

6件

内容の確認日: 2026年9月28日

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