カシオ EX-10 作例

コンパクト

1,210万画素

2013年11月29日発売

EX-10は、カシオが2013年11月に発売したEXILIMのフラッグシップである。1/1.7型センサーとF1.8-2.5の4倍ズームを、マグネシウム合金の外装に収め、重さは384gになった。それでもカシオは既存の高級コンパクトを意識していないと述べ、カメラに詳しくない人に向けて、撮影者が好む「好画質」を掲げた。主な新機能は、2つの設定を3段階ずつ変えて9枚を一度に撮るプレミアムブラケティングで、広告では「ある意味、9眼。」と訴求した。

シリーズ
EXILIM
位置付け
カシオのコンパクトデジタルカメラのフラッグシップ(1/1.7型・F1.8-2.5の4倍ズーム)

EX-10について詳しく読む

投稿写真 35枚

Camera Profile

EX-10について

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

カシオは2013年11月14日にEX-10を発表し、11月29日に発売した。価格はオープンで、店頭予想価格は8万円前後とされた。1プレス デジカメ Watchカシオ、1/1.7型センサーとF1.8レンズ搭載の「EXILIM EX-10」 発売日からは、購入者全員にQUOカード1,000円分を贈るキャンペーンも実施した。2プレス デジカメ Watchカシオ、「EXILIM EX-10」購入者全員にQUOカード1,000円分

俳優の哀川翔さんをゲストに招いた発表会で、カシオは、スマートフォンの性能向上とミラーレス機のシェア拡大によって、コンパクトデジタルカメラの市場規模が年々縮小していると述べた。3プレス マイナビニュース哀川翔さんがカメラマンに!? - 新コンセプトを掲げたカシオのフラッグシップEXILIM「EX-10」発表会

ラインナップ上の位置付け

カシオはEX-10を同社コンパクトデジタルカメラのフラッグシップと位置づけ、撮像素子には、近年採用してきた1/2.3型より大きい1/1.7型を採った。1プレス デジカメ Watchカシオ、1/1.7型センサーとF1.8レンズ搭載の「EXILIM EX-10」

一方でQV事業部長は、EX-10は既存の高級コンパクトを意識していないと述べた。他社の高級コンパクトは、知識や経験のある人が高度に操る光学式カメラの延長にある。これに対しEX-10の対象は、カメラに詳しくなくてもクールでお洒落な写真を撮りたい人だという。カシオは目指すものを「高画質」ではなく、撮影者が好む「好画質」と説明した。3プレス マイナビニュース哀川翔さんがカメラマンに!? - 新コンセプトを掲げたカシオのフラッグシップEXILIM「EX-10」発表会 広告宣伝部の担当者も、ターゲットを、フルオートで撮っただけの写真では満足できないが難しい設定はしたくない、創造指向のユーザーと説明している。4インタビュー マイナビニュースカシオのEXILIM新フラッグシップ「EX-10」が掲げるキャッチフレーズ - 「ある意味、9眼。」ってどんな意味!?

ミラーレス機を作る考えはあるかという質問に、QV事業部長は、その考えはないと答えた。センサー、レンズ、映像エンジンを密接に結び付けた総合的な製品パッケージとしてコンパクト機を究める方針に、迷いはないという。3プレス マイナビニュース哀川翔さんがカメラマンに!? - 新コンセプトを掲げたカシオのフラッグシップEXILIM「EX-10」発表会

先代からの進化

従来製品にも、露出やホワイトバランスを変えて3枚を連写する機能はあった。3プレス マイナビニュース哀川翔さんがカメラマンに!? - 新コンセプトを掲げたカシオのフラッグシップEXILIM「EX-10」発表会 EX-10が新たに搭載したプレミアムブラケティングは、フォーカス×絞り、ホワイトバランス×明るさのように2つのパラメーターを3段階ずつ変え、1回のシャッターで計9枚を撮る。カシオは、レンズ一体型デジタルカメラで2種類のパラメーターによるブラケティング機能は世界初と説明した(2013年11月14日カシオ調べ)。5公式 カシオ計算機EX-10 - デジタルカメラ - CASIO(製品情報)

変化させられる要素は、フォーカス、絞り、ホワイトバランス、明るさ、コントラスト、彩度、シャッタースピード、ISO感度の8種類である。オートでは、フォーカス×絞り、ホワイトバランス×明るさ、コントラスト×彩度の2軸3種類と、シャッタースピードの1軸1種類から選び、マニュアルでは2軸5種類から選べる。撮った9枚は一つのシーケンスとしてまとめて再生され、ズームレバーのW側で一覧できる。変わるのは撮影パラメーターだけで、エフェクト機能は適用されない。6レビュー デジカメ Watch新製品レビュー:カシオEXILIM EX-10 独自機能を盛り込んだフラッグシップ。画質にも注目

操作系では、レンズ基部にアルミ削り出しのファンクションリングを備え、ステップズーム、EVシフト、マニュアルフォーカス、ホワイトバランス、ISO感度、絞りなどを割り当てられる。レンズ脇には「フロントシャッター」を設け、通常の撮影のほか、AFを使わない撮影、10コマ/秒の連写、セルフタイマーを割り当てられる。6レビュー デジカメ Watch新製品レビュー:カシオEXILIM EX-10 独自機能を盛り込んだフラッグシップ。画質にも注目

画像処理エンジンは、2つの画像処理回路を持つEXILIMエンジンHS Ver.3の進化版「EXILIMエンジンHS Ver.3 ADVANCE」で、ノイズリダクションの改善などを施した。5公式 カシオ計算機EX-10 - デジタルカメラ - CASIO(製品情報) センサーは有効1,210万画素の1/1.7型裏面照射型CMOSで、RAW(DNG)記録に対応し、ISO感度は80〜12800である。レンズは35mm判換算28-112mm相当で、広角端では1cmまで寄れる。センサーシフト式の5軸手ブレ補正(CIPA基準で2.5段分)と、3段分のNDフィルターも内蔵する。ボディは前後パネルがマグネシウム合金、上面が厚さ2mmのアルミ合金である。3.5型約92万ドットの液晶は上180度・下55度にチルトし、従来モデルのEX-ZR1100などと同じく背面に自立スタンドを持つ。大きさは119.9×67.9×48.6mm、重さはバッテリーとメディア込みで384gである。1プレス デジカメ Watchカシオ、1/1.7型センサーとF1.8レンズ搭載の「EXILIM EX-10」

Wi-Fiは「EXILIM EX-TR15」に続く搭載で、EX-TR15ではプレミアムオートに限られていたスマートフォンからのリモート撮影を、P/A/S/Mモードでも使えるようにした。アートショットには、上原ゼンジ氏が考案した、宙に浮いたガラス玉のような描写をシミュレーションする「宙玉(そらたま)モード」を加えた。本物の宙玉レンズでは上下が逆さまに写るが、EX-10では正像のライブビューを見ながら撮れる。1プレス デジカメ Watchカシオ、1/1.7型センサーとF1.8レンズ搭載の「EXILIM EX-10」

ライバル機種との比較

発表会では、より大きなセンサーのほうがプレミアムブラケティングで被写界深度の効果が出るのではないか、という質問が出た。カシオは、EX-F1やZRシリーズの流れを汲むハイスピードカメラとして、センサーの速度、処理速度に影響する画素数、感度性能を考慮して1/1.7型を選んだと答えた。7プレス デジカメ Watchカシオ「EX-10」の発表会に哀川翔さんが登場

専門媒体は、明るいレンズを暗い場面での強みに挙げた。デジカメWatchのレビューは、望遠端のF2.5を一般的なズームコンパクトの望遠端F5.6程度と比べ、2段ちょっと速いシャッターが切れると評価した。6レビュー デジカメ Watch新製品レビュー:カシオEXILIM EX-10 独自機能を盛り込んだフラッグシップ。画質にも注目

開発の背景

QV事業部長は、カシオは銀塩からのカメラメーカーではないので、QV-10からデジタルならではの良さを追求してきたと述べ、単にフィルムがデジタルになっただけではないカメラを作ることを同社の使命とした。さらに同社のデジタルカメラを「Amazing Gear」と表現し、その核はハイスピードテクノロジーで、EX-10にはその新たな可能性と付加価値を集約したと述べた。7プレス デジカメ Watchカシオ「EX-10」の発表会に哀川翔さんが登場

作りの面では、カシオは、外装にマグネシウム合金などを使った狙いは質感に加えて放熱と軽量化にもあると説明した。外装の勘合精度を高め、レンズ検査を厳しくして周辺まで画質を高め、レンズとセンサーの実装精度を上げて片ボケを抑えたという。開発部長によると、デザインはデジタルカメラの基本動作を見つめ直したシンプルなフォルムで、フロントトップの傾斜は「撮る」意識を表し、流行のクラシカルなデザインとは一線を画した。タッチパネルは、3.5型の液晶が背面のほとんどを占めて誤動作のおそれがあるため見送り、今後検討するとした。7プレス デジカメ Watchカシオ「EX-10」の発表会に哀川翔さんが登場

広告のキャッチコピー「ある意味、9眼。」は、プレミアムブラケティングの9つの表現を伝えるために生まれた。開発部長も発表会で、この機能を「ある意味で九眼カメラ」と表現している。7プレス デジカメ Watchカシオ「EX-10」の発表会に哀川翔さんが登場 広告担当者によると、実際にレンズが9個あるわけではないので「ある意味」を付けた。「ブラケティング」という専門用語を使ったのは、9枚が画像処理による加工ではなく、1枚ずつ設定を変えて実際に撮った写真だと伝えたかったからだという。キービジュアルも、EX-10の実機を1列3台ずつ3列に合成したものである。担当者は、「写真に正解はない」というのがカシオの考え方で、9枚の中にも正解はないと述べた。4インタビュー マイナビニュースカシオのEXILIM新フラッグシップ「EX-10」が掲げるキャッチフレーズ - 「ある意味、9眼。」ってどんな意味!?

利用者の評判

価格.comの満足度は、2026年10月12日時点で12件のレビューから4.13である。内訳は5が33%、4が50%、3が16%で、2以下はない。クチコミは158件あるが、レビューは12件と少なく、長所や短所の傾向を読み取れるほどではない。8掲示板 価格.comカシオ HIGH SPEED EXILIM EX-10 価格比較・レビュー(価格.com)

評判の出典

2件

内容の確認日: 2026年10月12日

EX-10で撮った写真の話題

この機種で撮影された写真に寄せられたコメントです。写真について質問したり、撮影設定を相談したりできます。

EX-10で撮った写真を投稿する