立花淳氏は、高感度と速度を一定の水準に保ちながら、5D Mark IIIとの差を明確に感じられる画素数として約5000万画素を選んだと説明した。約3000万画素では、高画素モデルとしての差を示すには足りないという判断だった。3インタビュー デジカメWatch伊達淳一の技術のフカボリ!キヤノン EOS 5Ds、EOS 5Ds R
設計の土台に5Dを選んだのは、画質を優先するプロからも、1D系の大きさ、重さ、価格までは必要としないという要望が多かったためである。剛性と放熱の設計では1D系が有利でも、より広い利用者へ機動性を届けることを選んだ。3インタビュー デジカメWatch伊達淳一の技術のフカボリ!キヤノン EOS 5Ds、EOS 5Ds R
画素ピッチはMark IIIの6.25μmに対して4.14μmとなった。技術説明会では、同程度の像ブレに収めるには、振動を約三分の二に抑える必要があると説明された。高画素化は処理するデータを増やすだけでなく、機構が発生する小さな揺れへの要求も厳しくした。7プレス デジカメWatchEOS 5Ds/5Ds Rの技術説明会レポート
中野晋吾氏は、モーター直結駆動で動き出しを速め、停止直前の減速と組み合わせて、従来に近いレリーズタイムラグを保ったと述べた。衝撃を減らすための動作が、そのまま撮影の待ち時間を増やさないよう調整したのである。3インタビュー デジカメWatch伊達淳一の技術のフカボリ!キヤノン EOS 5Ds、EOS 5Ds R
画像処理は、CMOSの16チャンネル読み出し、四個の4チャンネルAD変換回路、デジタルフロントエンド、デュアルDIGIC 6をつなぐ並列回路で構成した。約5000万画素を毎秒約5コマ処理するため、読み出しから画像生成までを複数の経路で進める仕組みだった。5公式 日本写真学会/キヤノン前野浩:EOS 5DS/EOS 5DS Rの開発(日本写真学会誌79巻3号)
その構成を5D系の限られた表面積に収めるため、放熱も課題となった。16チャンネルで読み出す高画素センサーと二基のDIGICを搭載し、効率的に熱を逃がす設計が必要だった。ボディの大きさを保つ選択は、振動と処理速度だけでなく、発生する熱の扱いにも関わっていた。3インタビュー デジカメWatch伊達淳一の技術のフカボリ!キヤノン EOS 5Ds、EOS 5Ds R
外観では、5Dsのゴールドのロゴとストラップに、かつて高画質を担った1Dsへの敬意を込めたという。Rは特殊用途向けの区別として、シルバーと赤いRを組み合わせた。共通のボディにも、用途の違いを示す意図が込められていた。3インタビュー デジカメWatch伊達淳一の技術のフカボリ!キヤノン EOS 5Ds、EOS 5Ds R