ペンタックス K-x 作例

一眼レフ

APS-C・1,240万画素

2009年10月16日発売

K-xの仕様

ペンタックスK-xは、2009年10月に発売された、有効1240万画素の小型一眼レフである。K-mのボディ寸法を維持しながら11点AF、最高4.7コマ/秒の連写、HD動画を盛り込み、国内では100通りの外装を選ぶ受注方式も展開した。初めて一眼レフを買う人と、小型で機能の多い機材を求める経験者の両方へ、性能と外観の選択肢を広げた機種だった。

シリーズ
PENTAX K
位置付け
100通りの外装と中級機の機能を採り入れた入門一眼レフ
先代
K-m
後継
K-r
ライバル
EOS Kiss X3 D5000

K-xについて詳しく読む

投稿写真 355枚

Camera Profile

K-xについて

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2009年9月17日に発表された。国内発売はホワイト、ブラック、オーダーカラーが10月16日で、レッドは注文が予想を上回ったとして10月17日に変更された。1公式 ペンタックスPENTAX K-x 新発売2公式 ペンタックスPENTAX K-x 発売日についてのお知らせ

DA L 18-55mmを組み合わせるレンズキットと、DA L 55-300mmを加えたダブルズームキットを用意した。国内のボディ単体販売はなく、発売直後の実勢価格は各約7万円、約9万円だった。3レビュー デジカメWatch新製品レビュー ペンタックスK-x

通常色は白、赤、黒で、国内限定のオーダーカラーはボディ20色とグリップ5色を組み合わせる100パターンとなる。100種類のボディ塗料を使うという意味ではなく、外装の配色を選ぶ方式で、注文から最短二週間としていた。4インタビュー デジカメWatchペンタックスK-xの100 colors, 100 styles.

ラインナップ上の位置付け

K-mを基礎に、23.6×15.8mmのCMOSとPRIME IIを採用したエントリー機である。メーカーは初めて一眼レフを使う人だけでなく、写真愛好家のサブ機も想定した。本体は約122.5×91.5×67.5mm、電池とカードを除き約515gで、リチウム単3電池とカードを含むと約580gとなる。1公式 ペンタックスPENTAX K-x 新発売

ファインダーはペンタミラー式で視野率約96%、背面は2.7型約23万ドットの固定液晶だった。11点AFは中央9点がクロス型で、測距点を任意に選べる。ただし合焦点をファインダー内へ赤く表示するスーパーインポーズはなく、選択位置は背面液晶で確認する。1公式 ペンタックスPENTAX K-x 新発売3レビュー デジカメWatch新製品レビュー ペンタックスK-x

ボディ内のセンサーシフト式SRを備え、古いKマウントレンズでも利用できるが、レンズによって一部機能は制限される。JPEGに加え、12bit RAWをPEFとDNGから選べ、RAWとJPEGの同時記録にも対応した。小型機でも、既存レンズの活用と撮影後の現像を選べる構成だった。1公式 ペンタックスPENTAX K-x 新発売

電源は単3形のリチウム、ニッケル水素、アルカリ各四本を使う。23℃、CIPA準拠のストロボ50%使用では、撮影枚数の目安は順に約1100枚、約420枚、約130枚である。リチウム約1900枚という別の値は、ストロボなしの独自測定だった。公式FAQは、アルカリを緊急時や動作確認以外には勧めていない。5公式 ペンタックスK-x よくある質問

先代からの進化

K-mの外寸を保ち、本体を10g軽くしながら、ライブビューと動画を新たに加えた。AFは5点から11点、最高シャッター速度は1/4000秒から1/6000秒、最高連写速度は3.5コマ/秒から4.7コマ/秒へ向上した。3レビュー デジカメWatch新製品レビュー ペンタックスK-x

最高速での連続撮影枚数は、JPEGの12M・最高画質で最大17枚、RAWで5枚となる。カード速度にも左右され、4.7コマ/秒で無制限に記録を続ける仕様ではない。感度は常用ISO200~6400、拡張でISO100~12800を選べた。5公式 ペンタックスK-x よくある質問1公式 ペンタックスPENTAX K-x 新発売

HD動画は1280×720、24fpsのMotion JPEG/AVIで、内蔵音声はモノラルとなる。撮影中のピントはMFで合わせ、HDMIと外部マイク端子は備えない。静止画機へ動画を加えた一方、記録中の操作や接続には条件が残った。1公式 ペンタックスPENTAX K-x 新発売5公式 ペンタックスK-x よくある質問

HDR合成、CTEホワイトバランス、カスタムイメージの「ほのか」など、K-7の機能も採り入れた。K-7にはなかったクロスプロセスも加え、撮影ごとにパラメーターをランダムに変える仕組みとした。3レビュー デジカメWatch新製品レビュー ペンタックスK-x1公式 ペンタックスPENTAX K-x 新発売

発売後のファームウェア1.01では、クロスプロセスの特定の三種類の効果を固定する機能と、電池残量表示の精度改善が追加された。後の2010年に登場したK-rは、6コマ/秒、3型約92.1万ドット液晶、ファインダー内の赤い合焦点表示へ進んだ。6公式 リコーイメージングK-x ファームウェア更新履歴7公式 ペンタックスPENTAX K-r 新発売

ライバル機種との比較

DPReviewは同時期の競合に、キヤノンEOS 500D、日本名EOS Kiss X3と、ニコンD5000を挙げた。価格を抑えつつ機能を充実させる入門一眼レフの選択肢として比較された機種である。8プレス DPReviewOur Pentax K-x in-depth review

開発の背景

開発統括の北沢利之氏は、初心者に限らず、コンパクトで使いやすい高画質機を望む人全体を想定したと説明した。仕様の基準にしたのは中級機で、連写、高感度、動画を小型ボディへ盛り込んだ。入門という区分だけで性能の上限を決める考え方ではなかった。9インタビュー デジカメWatch2009年冬 メーカーインタビュー ペンタックス編

100色企画は2009年春、事業部長直轄で始まり、企画、開発、販売、デザインの部門を横断して進めた。K-mの限定色を試験として出したわけではないが、その経験は役立ったという。性能の開発とともに、外観を選ぶ仕組みも複数部門で具体化した。4インタビュー デジカメWatchペンタックスK-xの100 colors, 100 styles.

若代滋氏によれば、当初の全組み合わせは100を超えていた。選びやすさと配色を検討して100パターンへ絞り、色だけでなく光沢、つや消し、パールなどの質感も考えた。組み合わせの多さだけでなく、選択肢としてどう見せるかを調整した企画である。4インタビュー デジカメWatchペンタックスK-xの100 colors, 100 styles.

ボディは塗装する一方、グリップは成形材へ着色した。グリップは力がかかる部位で交換が大変なため、利用者が自由に付け替える方式は採らなかった。購入時に配色を選ぶ仕組みと、購入後に外装を交換する仕組みは異なっていた。4インタビュー デジカメWatchペンタックスK-xの100 colors, 100 styles.

受注方式には、外装在庫が膨らむことを避ける意味もあった。若代氏は通常色に対する生産コストの増加を数%程度と説明し、多色展開によって価格を大きく上げる企画にはしなかったという。外装の選択肢を増やすために、製造と在庫の持ち方も合わせて設計したのである。4インタビュー デジカメWatchペンタックスK-xの100 colors, 100 styles.

利用者の評判

Photography BlogとDPReviewは、価格と小型ボディに対して機能が多いこと、同時代の入門機として高感度画質が良好なことを共通する長所に挙げた。小型でも機能を使い分けたい利用者に向く点が評価された。10レビュー Photography BlogPentax K-x Review

一方、ファインダー内の合焦点表示がないことは、DPReviewと複数の価格.com投稿が操作上の弱点として指摘した。AFが11点になったことと、その位置をファインダーで確認しやすいことは別の問題だった。動画についてもPhotography BlogとDPReviewは、追加を評価しながら、用途への適性には制約があるとした。11レビュー DPReviewPentax K-x Expert Summary

2026年10月1日時点の価格.comレンズキット集計は133件で、満足度は5点満点中4.74だった。画質4.67、携帯性4.56に対し、液晶は3.67となっている。後年の投稿を含む利用者集計である。12掲示板 価格.comPENTAX K-x レンズキット レビュー

評判の出典

4件

内容の確認日: 2026年10月1日

K-xで撮った写真の話題

この機種で撮影された写真に寄せられたコメントです。写真について質問したり、撮影設定を相談したりできます。

K-xで撮った写真を投稿する