ペンタックス K100D 作例

2006年7月14日発売

K100Dの仕様

2006年7月14日発売の、中級機K10Dに先立ってペンタックスの「K」シリーズ最初のモデルとなった入門機である。ペンタックスのデジタル一眼レフとして初めてボディ内手ぶれ補正SRを搭載し、永久磁石とコイルでCCDを動かすこの機構によって、装着するすべてのレンズで補正が効く。ボディの予想実売価格は7万円台半ばで、10万円以下の量販価格帯と、30〜40代の子どもを持つ男性という家庭の需要を狙った。

シリーズ
K
位置付け
Kシリーズ最初のモデルとなった入門機
後継
K100D Super

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Camera Profile

K100Dについて

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

K100Dは2006年5月23日に発表された。予想実売価格はボディのみで7万円台半ば、標準ズームsmc PENTAX-DA 18-55mmF3.5-5.6ALとのレンズキットで9万円前後だった。1プレス デジカメWatchペンタックス、ボディ内手ブレ補正搭載一眼レフ「K100D」発売は7月14日で、発売日に購入した伊達淳一氏は、1万円のキャッシュバックキャンペーンにより実質約6万円だったと報告している。2レビュー デジカメWatchペンタックス K100D【第1回】発売日に購入、まずは外観をチェック

翌2007年6月28日には、ゴミ除去機構DR、SDMレンズへの対応、SDHCカードの標準対応を加えたK100D Superが発表され、7月12日に発売された。3プレス ITmedia NEWSペンタックス、ゴミ除去機能を備えた「K100D Super」2008年1月24日に発表されたK200Dについて、ITmediaはK100D Superの後継ではなく、K10Dの技術を受け継ぐ上位機種と位置付けて報じている。4プレス ITmedia NEWS“K100D後継ではなく上位”――K10Dの技術受け継ぐデジ一眼「K200D」

ラインナップ上の位置付け

発表時の各媒体は、K100Dをボディ内手ぶれ補正SRを搭載した入門向けの一眼レフと位置付けた。ITmediaの発表記事は、ペンタックスのデジタル一眼レフが*istとは別の「K」ブランドとして展開されると伝えている。5プレス ITmedia NEWSペンタックス、実売7万円台の手ブレ補正付きデジ一眼「PENTAX K100D」同じKシリーズでも、中級機のK10Dとは異なるエントリー機である。同時にSRを持たない普及価格帯モデルK110Dも用意され、両機の違いはSR搭載の有無だけだった。dpreviewはK100Dを、手頃な価格帯を狙いながら機能面で妥協しないモデルと評した。6レビュー Digital Photography ReviewPentax K100D Review

製品企画室の畳家久志氏は、価格10万円以下という国内で最も売れる価格帯を狙ったと述べている。この価格帯の購入者は、*ist DL2が想定した価格重視の層とは違い、機能や付加価値を求める層だという。主なターゲットは「30〜40代の子どもを持つ男性」で、子どもの成長をきっかけに一眼レフの購入に至る家庭の購買行動を想定した。7インタビュー ITmedia NEWS磁力でCCDを動かす手ブレ補正――「K100D」の開発者に聞く

先代からの進化

K100Dの直接の先代機には諸説ある。dpreviewは*ist DS2の後継とするが、デジカメWatchの発売前記事やITmediaの開発者インタビューは*ist DL2を引き合いに出しており、記述が一致しない。最大の変化は、ペンタックスのデジタル一眼レフで初めてボディ内手ぶれ補正SRを搭載したことである。補正効果は公式の特長ページや検証記事で2〜3.5段分とされる一方、発表時の記事では約2段分とされ、表記に揺れがある。伊達淳一氏は点光源のある夜景でSRのオンとオフを比べ、カタログ値以上の効果が期待できると報告した。8レビュー デジカメWatchペンタックスK100D【第3回】手ブレ補正の効果を検証する

撮像素子は610万画素のCCDである。畳家氏は、高画素化を追わず、家庭でのA4やL判、2L判のプリントを想定すれば十分な画質が出せると説明した。画像処理のチューニングは従来の*ist Dシリーズから見直し、鮮やかモード、オートホワイトバランスの精度、高感度の画質を向上させたという。7インタビュー ITmedia NEWS磁力でCCDを動かす手ブレ補正――「K100D」の開発者に聞くAFはSAFOX VIIIの11点測距で中央9点がクロスセンサー、連写は毎秒2.8コマで、JPEGは5枚、RAWは3枚まで続けて撮れる。1プレス デジカメWatchペンタックス、ボディ内手ブレ補正搭載一眼レフ「K100D」

ボディは大きくなった。開発陣によれば、従来の*ist DS/DL2が女性ユーザーも含めた設計だったのに対し、K100Dはターゲットを絞り込んで扱いやすさを高めた。電池の配置を変えてグリップの形状を改善し、商品企画の「男性ユーザーに振っていい」という指示を受けてボディサイズを大きくしたという。9インタビュー ASCII.jp【INTERVIEW】ペンタックス『K100D』開発陣に聞く(前編)

ライバル機種との比較

dpreviewは、ニコンD50・D40、キヤノンEOS 350D・EOS 400D、ソニーDSLR-A100、オリンパスE-500などを比較対象に挙げた。その比較表では、K100Dの重量はニコンD40の524gやキヤノンEOS 350Dの540gより重い660gとされ、レビュアーはこの差を主にSR機構によるものとした。ただし公式仕様では本体のみで560gとされ、どちらも電池込みかどうかなどの測定条件を記していないため、単純には比べられない。10公式 リコーイメージングK100D 仕様性能面では、高感度ノイズはISO800まではEOS 350Dと同程度だが、それより高い感度ではEOS 350Dの方がクリーンだとした。連写についても、当時の水準として毎秒4コマに満たない点を見劣りすると指摘した。6レビュー Digital Photography ReviewPentax K100D Review

開発の背景

畳家氏によると、K100Dの開発は2006年7月時点で約2年前から進められていた。ペンタックスは手ぶれ補正の研究を20年近く続けており、デジタル化によってボディ内でCCDを動かす方式が可能になった。SR機構は永久磁石とコイルの2部材だけでCCDの動きを制御し、フレミングの左手の法則を応用している。同氏は、モーターとガイドレールでCCDを動かす方式は制御が容易な反面、がたつきや起動時の反応の遅れが課題になると説明し、磁力で駆動するSRとの違いを示した。7インタビュー ITmedia NEWS磁力でCCDを動かす手ブレ補正――「K100D」の開発者に聞く機構設計担当の細川氏は、手ぶれ補正ユニットの内蔵は当初「できるはずがない」という認識だったが実装は必須で、ピント調整との両立に課題があったと語っている。9インタビュー ASCII.jp【INTERVIEW】ペンタックス『K100D』開発陣に聞く(前編)

畳家氏は「必要十分なスペック」を重視する設計思想を強調し、メーカー主導のスペックの押し付けには批判的な見方を示した。ボディ内の手ぶれ補正は「レンズを選ばない」というペンタックスの戦略であり、新規のレンズ開発にも有利に働くという。11インタビュー ASCII.jp【INTERVIEW】ペンタックス『K100D』開発陣に聞く(後編)一方でゴミ除去機構は、ニーズを認めつつもK100Dでは搭載を見送り、ブロアーによるユーザー自身の清掃を前提とした。製品名の「K」は、1958年発売の「アサヒペンタックスK」に由来し、当時は「King of SLR」を意味したとされる。時代の転機に「K」を冠してきた伝統を踏まえ、命名に企業の思いを込めたと同氏は述べている。7インタビュー ITmedia NEWS磁力でCCDを動かす手ブレ補正――「K100D」の開発者に聞く

利用者の評判

価格.comのレビューでは、ボディの満足度が237件で4.68点と高く、シンプルで堅牢な設計、画質、直感的な操作性が評価されている。一方で、dpreviewも弱点とした高感度でのノイズのほか、ゴミ除去機能がない点、記録形式の制限、バッテリーの持ちへの不安が課題に挙がる。12レビュー 価格.comペンタックス PENTAX K100D ボディ レビュー評価・評判

発売時の専門媒体では、デジカメWatchの中村文夫氏がコストパフォーマンスの高さを「とにかくナンバーワン」と評し、実質6万円前後という価格を強みに挙げた。一方で、Fnボタンの割り当てを変えられない点と、フォーカシングスクリーンを交換できない点を課題とした。13レビュー デジカメWatch新製品レビュー ペンタックス K100DITmediaの永山昌克氏は、最新機として手頃な7万円台の実売価格に加え、1970年代からのKマウントレンズや中判カメラ用レンズもアダプター経由で使えるレンズ資産の幅広さを評価している。14レビュー ITmedia NEWS手ブレ補正対応のお買い得デジ一眼――ペンタックス「K100D」

評判の出典

9件

内容の確認日: 2026年9月26日

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