キヤノン EOS Kiss Digital N 作例

2005年3月17日発売

EOS Kiss Digital Nの仕様

EOS Kiss Digital Nは、2005年3月17日に発売された、キヤノンの小型軽量な普及型デジタル一眼レフである。初代に寄せられた起動の遅さや大きさへの要望を受け、駆動部と電源を設計し直しながら、約0.2秒の起動と本体485gを実現した。初心者に限らず中級者も対象とし、AFや測光を自分で選ぶ余地も広げた後継機であった。

シリーズ
EOS Kiss Digital
位置付け
小型軽量の入門デジタル一眼レフ

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投稿写真 684枚

Camera Profile

EOS Kiss Digital Nについて

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2005年2月18日に発表され、国内では3月17日に発売された。ボディはオープン価格で、発表時の店頭予想は10万円未満だった。ブラックとシルバーの二色が用意された。1プレス デジカメWatchキヤノン、800万画素のEOS Kiss Digital N2レビュー 価格.comEOS Kiss デジタル N ボディ

先代のEOS Kiss Digitalは、2005年1月31日までに全世界で約120万台以上を販売したとキヤノンが記録している。Nはその普及型シリーズを引き継ぐ機種だが、この販売台数は初代の実績である。メーカーは高画質、快速・快適、小型・軽量を開発の軸として示した。3公式 キヤノンEOS Kiss Digital N

ラインナップ上の位置付け

開発者は、対象を初心者だけに狭めず、先代と同様に中級者まで含む幅広い利用者へ向けたと説明している。小型の入門機であると同時に、撮影設定を選びながら使う人も想定した製品である。北米ではEOS Digital Rebel XT、欧州・アジア・オセアニアではEOS 350Dという名称で展開された。4インタビュー デジカメWatch開発者インタビュー:キヤノン EOS Kiss Digital N3公式 キヤノンEOS Kiss Digital N

EF-S18-55mm F3.5-5.6 II USM付きキットの予想価格は12万円未満で、EF55-200mm F4.5-5.6 II USMを加えたダブルズームキットは約14万3000円だった。EF-Sを含むEFレンズに対応し、撮影画角はレンズの表記焦点距離の約1.6倍相当となる。1プレス デジカメWatchキヤノン、800万画素のEOS Kiss Digital N3公式 キヤノンEOS Kiss Digital N

先代からの進化

撮像系には有効約800万画素、22.2×14.8mmのCMOSとDIGIC IIを採用した。このセンサーは上位EOS 20Dの約820万画素、22.5×15mmのものを流用したのではなく、Kiss Digital N用に新設計されている。オンチップのノイズ低減技術は共有しながら、撮像素子自体は専用に用意した。1プレス デジカメWatchキヤノン、800万画素のEOS Kiss Digital N

動作面では約0.2秒の起動、約3コマ/秒の連写、JPEGラージ・ファインで約14枚の連続撮影に対応した。約14枚は純正512MB CFカードを使うメーカー試験での値で、条件により変わる。CFへの書き込み速度もメーカー測定で先代の約3.5倍となり、USBはHi-Speedへ対応した。起動から撮影、記録や転送までの待ち時間に関わる更新である。3公式 キヤノンEOS Kiss Digital N1プレス デジカメWatchキヤノン、800万画素のEOS Kiss Digital N

AFは7点を維持しながら、ワンショット、AIサーボ、AIフォーカスを任意に選べるようにした。測光方式の選択、ストロボ調光補正、モノクロ撮影、9種24項目のカスタム機能も備える。自動で撮る操作に加えて、利用者がカメラの動作を指定する余地を増やした。3公式 キヤノンEOS Kiss Digital N

ボディは126.5×94.2×64mm、電池などを含まない質量は485gで、先代から75g軽くなった。標準ズームと電池を付けた状態では715gである。電池は小型のNB-2LHを採用し、CIPA基準・20℃・ストロボなしで約600枚撮影できるとされた。軽量化の数字は、ボディ単体と撮影時の構成を分けて見る必要がある。3公式 キヤノンEOS Kiss Digital N1プレス デジカメWatchキヤノン、800万画素のEOS Kiss Digital N

ライバル機種との比較

上位のEOS 20Dとの関係では、専用センサーを選んだことが特徴的である。コストと大きさを優先しながら、共通するノイズ低減技術を取り込む構成だった。上位機のセンサーをそのまま載せる方法ではなく、普及機に合わせて撮像系を設計することで、画質と小型化の両立を図った。1プレス デジカメWatchキヤノン、800万画素のEOS Kiss Digital N4インタビュー デジカメWatch開発者インタビュー:キヤノン EOS Kiss Digital N

開発の背景

先代への要望として、開発者は起動の遅さ、女性には大きいという声、AF制御の選択肢を挙げた。Nの小ささと応答性は、それぞれ独立した数字の改善であると同時に、初代を使った人の要望に応える課題でもあった。4インタビュー デジカメWatch開発者インタビュー:キヤノン EOS Kiss Digital N

目標としたのは銀塩Kiss並みの小型化である。そのためにシャッター、シャシー、モーターの配置を設計し直し、省電力化と小型電池の採用を進めた。電池だけを小さくするのではなく、消費電力と駆動部の収まりを含めて見直したことが、ボディの縮小につながっている。4インタビュー デジカメWatch開発者インタビュー:キヤノン EOS Kiss Digital N

グリップでは手の大きさだけでなく、さまざまなシャッターボタンの押し方を考慮したと説明する。一眼レフとしての基本的なプロポーションを保ちながら、持ち方と指の動きを設計に織り込んだ。4インタビュー デジカメWatch開発者インタビュー:キヤノン EOS Kiss Digital N

記録媒体をCFのままとしたことにも理由があった。開発者は、SDに替えてもカメラ全体が必ず小さくなるわけではないとし、当時のCFの大容量、普及状況、価格を考慮したと説明している。小型化を目指しながらも、部品単体の小ささだけで仕様を決めなかったのである。4インタビュー デジカメWatch開発者インタビュー:キヤノン EOS Kiss Digital N

内容の確認日: 2026年10月1日

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