キヤノン EOS Kiss X3 作例

一眼レフ

APS-C・1,510万画素

2009年4月24日発売

EOS Kiss X3の仕様

キヤノンEOS Kiss X3は、2009年4月24日に発売された、有効約1510万画素の入門一眼レフである。室内で子どもやペットを撮る際の被写体ぶれを意識して高感度性能を広げ、精細な液晶とKiss初の動画記録を加えた。初級機の機能を抑える考え方を見直し、小型軽量とコストを守りながら、撮れる場面を増やすことを狙った機種だった。

シリーズ
EOS Kiss
位置付け
高感度と動画を拡充したエントリー一眼レフ
先代
EOS Kiss X2
後継
EOS Kiss X4
ライバル
D90

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投稿写真 355枚

Camera Profile

EOS Kiss X3について

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2009年3月25日に発表され、当初は4月下旬の発売を予定した。4月15日に、国内発売日が4月24日と確定した。1公式 キヤノンEOS Kiss X3 基本情報2プレス デジカメWatchEOS Kiss X3と270EXを24日に発売

ボディのほか、EF-S 18-55mm ISを組み合わせるレンズキットと、さらにEF-S 55-250mm ISを加えるダブルズームキットを用意した。発表時の店頭予想価格は、それぞれ9万円、10万円、13万円前後だった。3プレス デジカメWatchフルHD録画に対応したEOS Kiss X3

国内名はEOS Kiss X3、北米名はEOS Rebel T1i、欧州・アジア・オセアニアではEOS 500Dとなる。同じモデルを、地域によって異なる名前で展開した。4公式 キヤノンEOS Kiss X3

ラインナップ上の位置付け

22.3×14.9mmのAPS-C CMOSとDIGIC 4を採用し、EF・EF-Sレンズを使う小型一眼レフである。Kiss X2に続く世代だが、開発ではX2との販売上の併存も意識して、上乗せする性能を決めた。4公式 キヤノンEOS Kiss X35インタビュー デジカメWatchEOS Kiss X3の狙いと一眼レフ戦略

通常の感度設定はISO100~3200で、拡張としてISO6400と12800を用意した。一方、簡単撮影ゾーンではISO100~1600をカメラが自動設定する。高い感度を選べる範囲と、カメラ任せで使う範囲は同一ではない。6公式 キヤノンEOS Kiss X3 主な仕様

本体は128.8×97.5×61.9mm、電池を含まない重さは約480gだった。ペンタミラー式ファインダーの視野率は約95%で、9点の位相差AFを備える。ライブビューではコントラストAF、顔優先AF、ミラーを動かすクイックAFを選べた。6公式 キヤノンEOS Kiss X3 主な仕様

先代からの進化

Kiss X2の約1220万画素に対してX3は約1510万画素となり、背面液晶も3型約23万ドットから約92万ドットへ精細化した。画素数を増やすとともに、撮影した画像を確認する画面も更新した。3プレス デジカメWatchフルHD録画に対応したEOS Kiss X3

感度はX2の上限ISO1600から、X3では常用ISO3200、拡張ISO12800まで広がった。顔優先ライブビュー、クイック設定画面、クリエイティブ全自動も加わり、性能と設定の入口を合わせて拡充した。7レビュー デジカメWatch新製品レビュー キヤノンEOS Kiss X34公式 キヤノンEOS Kiss X3

Kissシリーズで初めて動画を記録できるようになった。1920×1080のFull HDは20fpsで、1280×720のHDと640×480では30fpsとなる。動画モードをダイヤルに設け、開始までの操作を簡略化した。6公式 キヤノンEOS Kiss X3 主な仕様4公式 キヤノンEOS Kiss X3

記録はMOV形式のH.264で、Full HDでは約330MB/分となる。1ファイル最大4GBの制約により、連続記録は約12分である。内蔵音声はモノラルで、外部マイク端子は備えない。画面サイズだけでなく、記録時間や音声にも条件がある動画機能だった。6公式 キヤノンEOS Kiss X3 主な仕様

静止画の連写は、X2の約3.5コマ/秒から約3.4コマ/秒へわずかに下がった。画素数、高感度、液晶、動画を伸ばした世代でも、すべての数値を一律に高めたわけではなかった。7レビュー デジカメWatch新製品レビュー キヤノンEOS Kiss X3

翌年のEOS Kiss X4、海外名EOS 550Dは、約1800万画素となり、X3を継ぐモデルとして登場した。8レビュー Photography BlogCanon EOS 550D Review

ライバル機種との比較

DPReviewは、動画を備えるニコンD90を競争相手として取り上げた。静止画だけでなく、一眼レフで動画を記録する機能も比較の軸となった時期の製品である。9レビュー DPReviewCanon EOS Rebel T1i Expert Summary

開発の背景

カメラ事業部長の打土井正憲氏は、初心者が室内で赤ん坊、子ども、ペットを撮る場面を挙げ、エントリー機にも高感度が必要だと説明した。明るさが足りず、被写体も動く状況では、撮影者が初心者であることを理由に感度を抑える方針は用途に合わない。身近な被写体を撮るための性能として、高感度を重視したのである。5インタビュー デジカメWatchEOS Kiss X3の狙いと一眼レフ戦略

センサー改善の配分も変えた。打土井氏は、性能向上を画素数だけへ振り向ける方針から、S/Nの向上を重く見る方向へ移ったと説明した。またニコンD3の登場が、高感度の実用化を加速したと認めている。X3の画素数増加と高感度の拡張は、こうした開発方針の中で進められた。5インタビュー デジカメWatchEOS Kiss X3の狙いと一眼レフ戦略

副部長の笠松厚雄氏は、初級機だから機能を抑えるという発想を見直したと述べた。小型軽量とコストを守れる範囲で機能を盛り込み、Kiss X2と併存できる性能を目指したという。世代としてX2を継ぎながら、販売では機能差のある選択肢として並べる考え方だった。5インタビュー デジカメWatchEOS Kiss X3の狙いと一眼レフ戦略

動画については、5D Mark IIの機能が想定以上に評価されたことを受け、X3では撮影開始の操作を簡単にした。一方、Full HDが20fpsにとどまった理由は、プロセッサなどハードウェアの制約と笠松氏が明言している。動画への入口は広げつつも、処理できる解像度とフレームレートの組み合わせには限界があった。5インタビュー デジカメWatchEOS Kiss X3の狙いと一眼レフ戦略

発売後の2009年秋には、国内でボディまたはレンズキットに5000円、ダブルズームキットに8000円を還元する施策を実施した。小型ストロボ270EXを同時購入すると2000円を追加し、レンズとストロボを含めた撮影機材の組み合わせも促した。10プレス ITmediaEOS Kiss X3 最大1万円キャッシュバック

利用者の評判

Photography BlogとデジカメWatchは、高画素化とともに高感度画質と精細な液晶を長所として挙げた。感度の範囲を広げるだけでなく、画質と画像確認の両方に評価が集まった。7レビュー デジカメWatch新製品レビュー キヤノンEOS Kiss X3

両媒体は動画AFの遅さや撮影中の操作、Full HDが20fpsであることなどを制約として指摘した。一眼レフに動画を加えた利点がある一方、専用ビデオカメラと同じ簡便さでは使えないという共通の評価だった。7レビュー デジカメWatch新製品レビュー キヤノンEOS Kiss X3

小型グリップについては、Photography BlogとDPReviewが、大きな手には合いにくい点を挙げた。2026年10月1日時点の価格.comボディ集計では、60件の満足度が5点満点中4.56で、携帯性4.69、液晶4.53、画質4.33となっている。11レビュー Photography BlogCanon EOS 500D Review12掲示板 価格.comEOS Kiss X3 ボディ レビュー

評判の出典

5件

内容の確認日: 2026年10月1日

EOS Kiss X3で撮った写真の話題

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