シグマ DP1 Merrill 作例

コンパクト

APS-C・4,600万画素

2012年9月14日発売

DP1 Merrillの仕様

シグマDP1 Merrillは、2012年9月14日に発売された、28mm相当の広角単焦点レンズを備えるコンパクトカメラである。三層で色を記録するFoveon X3 Merrillと、専用設計のF2.8レンズを組み合わせ、RAWを自分で仕上げる撮影を重視した。低感度での精細な描写が評価される一方、処理時間と電池持続には制約があり、画質を優先する設計が使い方にも表れた機種だった。

シリーズ
DP Merrill
位置付け
Merrillセンサーと28mm相当専用レンズの広角コンパクト
先代
DP1X

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投稿写真 402枚

Camera Profile

DP1 Merrillについて

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

2012年2月にDP2 Merrillと同時発表され、8月31日に国内での9月14日発売が告知された。発売時の想定価格は9万9800円で、9月25日の実写レビューでも、14日の発売開始と約9万9800円の量販店価格が記録されている。1プレス ITmediaシグマ4600万画素コンパクトDP1 Merrill発売2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill

ラインナップ上の位置付け

DP1、DP1s、DP1xに続く、広角DPの四代目である。先に登場したDP2 Merrillの45mm相当に対し、DP1 Merrillは28mm相当を担当した。SD1 MerrillやDP2 Merrillと同じ23.5×15.7mmのFoveon X3 Merrillを、レンズ一体型の広角機に用いた構成である。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill

世代名のMerrillは、Foveonの画像キャプチャ技術を開発した故Dick Merrillに由来する。メーカーは、写真表現と技術を結び付けた人物の名を冠するものと説明した。3公式 シグマSIGMA DP1 Merrill 日本語カタログ2012

先代からの進化

有効約4600万画素という数値は、4800×3200の受光部を三層分合計したもので、最大JPEG出力は4704×3136画素である。三層が各位置で色を捉え、色補間と光学ローパスフィルターを不要とする設計だった。画素数を読む際には、三層の合計と出力画像の縦横の画素数を分ける必要がある。4公式 シグマDP1 Merrill 仕様3公式 シグマSIGMA DP1 Merrill 日本語カタログ2012

レンズは19mm F2.8となり、DP1xのF4から一段明るくなった。手動ピント合わせは従来の背面ダイヤルからレンズのMFリングへ移り、レンズを支える手で調整できるようになった。5レビュー Photography BlogSigma DP1 Merrill Review

操作部には、シャッターボタンと同軸のコマンドダイヤルを追加した。露出設定やプログラムシフト、再生画像の拡大を右手の人差し指で行える。QSボタンからは二画面、計8項目の主要設定へアクセスでき、撮影中に使う設定を呼び出す仕組みを備えた。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill5レビュー Photography BlogSigma DP1 Merrill Review

画像処理には二基のTRUE IIを使い、バッファが満杯になるまでRAWを最大7コマ続けて撮影できる。これは連続して記録できる枚数である。デジカメWatchは、一枚の処理が従来より速くなった一方、画像処理中には再生操作ができないことを確認している。撮影を続けられる枚数と、撮った画像を確認できるまでの待ち時間は別の性質だった。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill

本体は121.5×66.7×64.3mm、電池とカードを除いて360gとなり、DP1xの250gから重くなった。4公式 シグマDP1 Merrill 仕様2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill

3型約92万ドットの液晶を備え、光学ファインダーが必要なら別売VF-11をホットシューへ装着する。3公式 シグマSIGMA DP1 Merrill 日本語カタログ2012

ライバル機種との比較

姉妹機DP2 Merrillとは、ボディと基本機能を共有する。DP1に加わった1/3段刻みのISO設定、感度オートの上下限設定、速度優先AFは、DP2にも発売前後のファームウェア更新で追加され、当時の実写レビュー時点では機能差がほぼ解消していた。両機を選び分ける中心は、28mm相当と45mm相当の画角の違いだった。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill

またDP1 Merrillの19mm F2.8は専用レンズである。交換レンズの19mm F2.8 EX DNと焦点距離・開放F値が同じでも、光学構成は異なっていた。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill

開発の背景

専用の広角レンズは8群9枚で、FLDガラス1枚、グラスモールド非球面レンズ2枚、高屈折率ガラス1枚を用いた。メーカーは、レンズの全長を抑えながら、新しいセンサーに見合う画質を得る設計と説明している。大型の撮像素子を収めるだけでなく、それに合わせた広角レンズを一体で作ることがDP1 Merrillの構成の要だった。3公式 シグマSIGMA DP1 Merrill 日本語カタログ2012

2012年のカタログは、RAWに全色情報を記録し、撮影者が自分で仕上げる過程までを写真表現として扱い、Sigma Photo Proによる現像を勧めている。RAW Highは12bitロスレス圧縮で、ファイル量の目安は約45MBとされた。撮影内容で変わるものの、一枚ごとの情報を多く保存し、パソコンで仕上げる運用を前提にした説明である。3公式 シグマSIGMA DP1 Merrill 日本語カタログ2012

現像ソフトの配布も変わった。DP1 MerrillからPhoto ProのCD同梱をやめ、ウェブからのダウンロードへ移行し、その後出荷するSD1とDP2 Merrillにも同じ方式を採る方針だった。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill

発売後の2013年6月13日にはファームウェアVer.1.04が公開され、DP1・DP2・DP3間で指定ホワイトバランスの色調を統一し、拡大表示の基準を合焦位置へ変更した。なおVer.1.03以降で撮ったRAWは、Photo Pro 5.5より前の版では現像できない。撮影側の更新と現像ソフトの版を合わせる必要もあった。6公式 シグマDP1 Merrill ファームウェア Ver.1.04

利用者の評判

Photography BlogとTechRadarは、低感度での精細な描写を共通して評価した。一方、Photography BlogとTechRadarは、高感度画質と処理の遅さを制約として挙げている。感度を上げて素早く撮影・確認する使い方よりも、低感度で描写を生かす場面に評価が集まった。5レビュー Photography BlogSigma DP1 Merrill Review

電池持続の短さと予備電池の必要性は、デジカメWatchとPhotography Blogに共通する指摘だった。本機には電池が二個同梱されており、交換しながら使うことで撮影を補う構成となっていた。2レビュー デジカメWatch新製品レビュー SIGMA DP1 Merrill

2026年10月1日時点の価格.comの65件集計では、満足度は5点満点中4.74、画質は4.95、バッテリーは1.84だった。後年の利用も含む数値だが、描写への高い評価と電池への厳しい評価が、同じ機種の中ではっきり分かれている。7レビュー 価格.comSIGMA DP1 Merrill レビュー評価・評判

評判の出典

4件

内容の確認日: 2026年10月1日

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