ソニー α7S 作例
2014年6月20日発売
ソニーα7Sは、2014年6月20日に発売された、高感度撮影と映像制作を重視するフルサイズミラーレスカメラである。α7・α7Rと共通する小型の外形に有効約1220万画素のセンサーを組み合わせ、画素数の多い姉妹機とは用途を分けた。カメラ内でのFull HD記録と外部レコーダーへの4K出力を備え、静止画用の小型機を映像制作にも使う構成を示した機種だった。
- シリーズ
- α7S
- 位置付け
- 高感度・動画を重視したフルサイズミラーレス
- ライバル
- DMC-GH4
投稿写真 359枚
Camera Profile
α7Sについて
発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。
ラインナップ上の位置付け
α7Sは、35.6×23.8mmのExmor CMOSとBIONZ Xを搭載した。高画素のα7Rを置き換える機種ではなく、フルサイズの撮像面を高感度と動画へ振り向けた別の選択肢である。1公式 ソニー小型フルサイズ α7S 発売2レビュー デジカメWatchソニーα7S(機能編)
常用感度は静止画と動画のいずれもISO100~102400となる。静止画はISO50相当~409600相当へ拡張できる一方、動画の下限はISO100である。最高ISO409600という数値には、通常の設定域から拡張して使うという条件が付く。3公式 ソニーILCE-7S 主な仕様
本体のみ446g、電池とメモリースティックを含めて約489gで、国内の付属品にはNP-FW50電池二個、外部充電器BC-TRW、ケーブルプロテクターを含んだ。携行するボディに加え、電池を交換して使うことや外部機器との接続も考慮した構成だった。3公式 ソニーILCE-7S 主な仕様
先代からの進化
Sシリーズとしては初代であり、α7・α7Rと比べた特徴は、センサーの特性と動画機能にある。画素加算を用いない全画素読み出しに対応し、メーカーはモアレやジャギーを抑えた映像を訴求した。発表資料に示された全画素読み出しの条件は、4KとHDの24p・30pである。1公式 ソニー小型フルサイズ α7S 発売
4Kの3840×2160映像はHDMIで出力し、対応する外部レコーダーで記録する。カメラ内のカードへ4Kを保存する機能はない。HDMI出力はYCbCr 4:2:2の8bitまたはRGBの8bitで、カメラ内ではXAVC Sによる50MbpsのFull HD記録に対応し、60pなどを選べる。出力先によって、記録できる解像度と撮影システムの組み方が変わった。4公式 ソニーα7S プロフェッショナル動画機能3公式 ソニーILCE-7S 主な仕様
720pでは120fps撮影ができるが、その際はAPS-C相当の画角へ自動的にクロップされる。24pの映像へ編集すれば最大五倍のスローモーションとなるため、撮影時の画角と仕上げのフレームレートを合わせて考える機能だった。4公式 ソニーα7S プロフェッショナル動画機能
映像の階調処理にはS-Log2ガンマを備え、メーカーは1300%・14ストップのダイナミックレンジと説明した。ピクチャープロファイルは最大七種類を保存でき、複数カメラ間で設定を共有する用途にも対応した。4公式 ソニーα7S プロフェッショナル動画機能
静止画では電子シャッターのサイレント撮影を加えた。ただしAF駆動や絞りの作動音は残り、動く被写体やカメラの移動で像が歪む場合、蛍光灯などの下で帯が出る場合もある。シャッターの機械音を抑える機能には、被写体や光源による条件があった。5公式 ソニーサイレント撮影
後年のα7S IIは、2015年10月16日の国内発売として発表された。初代が外部出力で扱った4Kを本体内で記録できるようにし、5軸手ぶれ補正も追加した。6公式 ソニーα7S II 発売
ライバル機種との比較
Photography Blogは、映像用の主要な競合にパナソニックGH4を挙げた。GH4は4Kを内部記録できる一方、α7Sには外部レコーダーが必要である。4K対応という言葉が共通でも、カメラだけで記録を完結できるか、別の記録機器を組むかというシステム全体の違いがあった。7レビュー Photography BlogSony A7S Review
開発の背景
ソニーの技術資料では、α7に対して画素ピッチを広げ、感度特性を約三倍、飽和信号量を約2.3倍にしたと説明している。これらはメーカーが示したセンサー特性の比較値である。フルサイズの面積に置く画素数を抑え、一画素の受光と信号量を増やすことが、α7Sの性格を支えていた。8公式 ソニーα7S 高感度・広ダイナミックレンジ
低画素化に加え、配線層を低くする高集光プロセス、大きな受光部を確保するワイドフォトダイオード、周辺への光の入射角に合わせたギャップレスマイクロレンズを採用した。読み出しには列ごとのAD変換回路を用い、アナログとデジタルの双方でノイズを減らす。受光部、配線、読み出し、信号処理を組み合わせる設計だった。8公式 ソニーα7S 高感度・広ダイナミックレンジ
BIONZ Xについては、α99のBIONZ比で約三倍の処理性能と説明した。センサー特性のα7との比較とは対象が異なる。16bit処理と14bit RAW出力も掲げたが、長秒時ノイズリダクション、バルブ撮影、連続撮影などでは12bit出力となる。RAWの出力にも撮影条件による違いがある。8公式 ソニーα7S 高感度・広ダイナミックレンジ
発売翌年の2015年、ソニーはIR資料で、静止画と動画、業務用と民生用をαマウントで結ぶ施策を説明した。その具体例としてα7S、業務用FS7、FE PZ 28-135mm F4 G OSSを挙げている。α7Sは小型の静止画機に動画機能を持たせるだけでなく、交換レンズを含めて映像機器とつながる製品として事業上も位置付けられた。9公式 ソニーSony IR Day 2015 IP&S
利用者の評判
Photography BlogとDPReviewは、低照度での撮影と高感度画質を共通する長所に挙げた。動画も両媒体が本機の強みとして扱っている。高画素の姉妹機と用途を分け、暗い場面と映像撮影に重きを置いた製品として評価された。7レビュー Photography BlogSony A7S Review
2026年10月1日時点の価格.comボディ版は91件で、満足度は5点満点中4.62だった。画質4.53、携帯性4.56に対し、バッテリーは2.80、操作性は3.68である。投稿者の評価では、画質と小型性に比べて電池持続の得点が低く表れていた。10掲示板 価格.comα7S ILCE-7S ボディ レビュー
内容の確認日: 2026年10月1日
α7Sで撮った写真の話題
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