180mmレンズ 作例

宮崎あおいさん似の方

宮崎あおいさん似の方

2年前の秋、モデルになっていただいた、宮崎あおいさん似の方。  美肌女王ともいうべき方で、お召し物、持ち物、仕草、姿勢の全てにおいて「べっぴんさん」でした。    漫画の話をたくさんしていますが、私自身は似顔絵はたいへん苦手で、どっちかというとポートレート写真も苦手です。ただただ、一歩踏み出して、お願いをするのみです。    松本零士氏の美人画は、後頭部を持ち上げる独特の描写が有名ですが、人間の骨格構造でそれはありえないことで、現実には髪形、ポニーテールなりウイッグなりで髪の毛のボリューム感を盛り付けることによって、それに近い効果が得られます。  要するに、相対的に小顔になる、頭身数を大きくできるといったファッション技法ですが、この方の場合、一目瞭然、その必要が全くない小顔と美肌。  であるのに、折り返しのデニムジャケット、大きめのバッグなどが、痩身や長い手足を強調していて、パーフェクトなセンスを感じるところでもあります。  撮影結果を確認いただいたときの笑顔、感想などよく覚えているのですが、実際に撮影の瞬間には例によって、何を考えていたのか全く覚えてない(爆)。それは私が緊張しぃだから。  うんうん、もふたつおまけにうんうんうん。

写し止める

写し止める

 しなやかな指先で、七夕の日を美しく写し止める方。  日没の遅い西日本でも、この時間はすでに太陽は力を失い、優しい儚げな光を横方向から差し込んでくれます。  で、漫画話。  「西日本は日没が遅い」ということを計算に入れる漫画、無視する漫画、があります。  前者に、水島伸司氏の「ドカベン」があります。神奈川県内で生活する明訓高校ナインにすれば、兵庫県にある甲子園では、日没時刻が普段より15分以上遅くなります。日没まぎわの、ナイター照明が入らず視界が不利な中での攻防戦が、迫真的に描かれています。 主人公山田太郎の「西の日の入りは遅い。くそーっ、早く照明をつけてくれ!」というセリフに、作者の理解が示されています。  西日本の日没時刻を無視したかな、というのが「サーキットの狼」。瀬戸内海の塩飽諸島で行われた「流石島レース」での、8月の日没が少し早すぎます。ただし、劇中の、豪雨・土砂崩れ(これは妨害工作)による中断がどの程度に及んだか、にもよりますが。  劇中で描かれたサーキットの構造、落石が放置されたコースなどは、夜間の競争にはとても適さないものでしたが、夜間になっていなければ、主人公がラストをノーヘルで走ったことがばれてしまっていたことでしょう、うんうん。  

水路の美

水路の美

 masaさんの「どこから来たの?」を拝見して、思い出した、コンクリ水路の一枚。  広島市佐伯区観音寺、その脇を山水を集めて流す用水路、私の場合は玉ボケに目を奪われる、の図です。  ・・・漫画話。  「島耕作」シリーズについて、「おっさーんの少女漫画だ」という見解を述べたのですが、「〇〇の少女漫画」と揶揄に使われる「少女漫画」は、異性にもてそうにない主人公女性に、主人公だけに優しく下心のない素敵にヒロイックな男性が出現する、といった、都合のよいシチュエーションを連発する、読み手の心地よさを第一に考えた漫画、を指します。  実際の少女漫画はそんな簡単な構成ではなく、ここで言われる「少女漫画」は、そのごく一部の「乙女チック漫画」と呼ばれるジャンルに相当するものです。  つまり、「島耕作」は、サラリーマン男性が心地よく読める、出世や素敵な異性との出会いが、タナボタ的に、そして相乗効果を発揮しながら連続して訪れる、男の夢物語であると。これがあたっているかどうかは知りませんよ。しかし、現時点で、作者の気持ちが作品から離れて行っていることだけは確実、ではないかと思います。漫画家の晩節というのは難しいものです。    少女漫画は、女性のほうが精神的に早く成熟することもあって、少年漫画よりも、ち密で現実的な描写が好まれます。よい例が山本鈴美香氏のテニス漫画「エースをねらえ!」で、スポコン少女漫画ですが、同時期の少年漫画ではありえないほどの現実的な描写です。  「これほどの努力を、人は~幸運~と言う」  「苦しさのあまり、ありもしない魔球に逃げたりするな」 と、現実の選手たちの葛藤、魔球に逃げる少年漫画への揶揄を表す名セリフも多いです。    男性でももちろんそうでしょうが、若い女性アスリートにはいろいろな葛藤があります。  特に、女性特有と言えるのが、10代後半に訪れる身体変化と競技能力のアンバランス、そしてそこに加えて、人気沸騰や異性との恋愛といった、環境的な問題。  「エースをねらえ!」では、アスリートが恋愛におぼれるとどうなるか、という明暗が描かれ、主人公の恋人は、「女性の成長を妨げるような愛し方はしない」というストイックな方針を貫きます。  夕立ちにあいびしょぬれになった状態で体調を崩すのを防ぐため、だきしめあった10代の男女に、何もないはずがない(ないのなら、それは「男女」ではない!)のですが、精神力でなかったことにしてしまうくだりが、ひとつの見せ場です。  いうなれば、異性への思いに揺れてしまう横道、寄り道の場面でありまして、これを業界用語で「男女のダンジョン」と言います(言いません)。  劇中の最重要人物、宗方コーチは、ストーリーテラーも兼ねてますが、「たいていの女性アスリートは、人気と恋におぼれ、そこで血を流しきり、前途を断たれる」と厳しい予言を口にします。  その予言は主人公ではなく、そのライバルに的中し、重要な大会を前にデートで遊び、本来の実力が無残なまでに失われて惨敗を喫する、と。主人公は圧勝したものの、ライバルの転落が自分にもいずれ訪れる、避けられない壁ではないかと恐怖し、コーチに助けを求めるのですが、ここでコーチはなんと、モータースポーツを例えに出して、なんでもなくできていたことが、リズムを外すことによりすべて失われてしまうことの恐ろしさを伝えるものです。  「これほどのドラマを、人は、少女漫画、とひとくくりにする」というのが私の感想であります。  物語は、宗方コーチの死、主人公のアメリカ遠征への出発で幕を閉じるのですが、あまりに人気であったため、要望に応える形で続編が書かれています。  完結した物語の続編は極めて難しいのですが、山本氏は、現実のテニス選手の葛藤をうまく物語にとりこんで、主人公とその周辺の人物が、挫折と再起を繰り返す様子をいきいきと描いています。  アシスタントが変わったのか、作画傾向が変化して、楳図かずお漫画に近づいてしまったことだけがちょっと惜しいです。  なお、現在発売されている文庫版は、一部を割愛しているために、ストーリーがおかしくなっているところがあり、できれば原盤をお読みいただくべきですが、まんが図書館等でもこれを所蔵しているところはまれなようで、これも少し残念なところではあります。

TBHWD

TBHWD

 七夕祭りでにぎわう天満宮にて。近傍の高校生たちが歓声をあげてました。  TBHWDってなんだ?とおっしゃいますか。それはですね、 「玉ボケはワーキングディスタンスだ」という、業界用語です。(そんな業界はない!)  玉ボケの大きさや形状、また明るさを思うように描写したいときは、ISOや絞りやSSでは限界があって、玉ボケ光源と被写体の 距離や角度を考えて動き回る必要があります。  撮影中に「腹減った」「のど乾いた」「トイレどこだ」しか考え ない私ですが、これは多少考えてます。ただ、トイレは近いの で、常に場所を頭に入れてます。腹は減るのですが、この七夕祭り はとても壮麗で、6時くらいから撮影しはじめて、9時近くまで、 何か食べようという気にならなかったですね。こんなことは珍しい ことですが、水分補給だけはしっかりしないと、倒れてしまいます。皆様ご注意あれ。  大きなボケが期待できるシグシグ180mmマクロですが、雑踏では危険も あるので、タイトルとは裏腹に、あまり大っぴらに動き回らず、 背中を壁に近づけた状態でカニ移動したりもします。それと、 タムタム70-200mmほど手振れ補正が強力じゃないので、このくら いのSSでは、止まるのは何枚かに1枚になるので、息と心臓を 止めてジョジョ撮りが必要になります。 いずれにせよ 斜光が射しこむ時間帯の七夕飾りは、いい感じに玉ボケになって くれるので、晩飯を我慢して現地に向かってよかった、うんうん。

30D時代には撮れなかった一枚

30D時代には撮れなかった一枚

 もちろん30Dでもこのように撮れるのですが、私の撮り方に癖が あって、無理だったという話です。  RX-500の写真でExifをご覧になれば一目瞭然、私は30D時代に、 無手勝流で、「絞り優先+スポット測光AEロック」で撮ってました。 適正露出にしたい場所でスポット測光してAEロックし、ロックした まま構図を決めて、シャッターを押す、と。  この方法は、スポットライトなどで極端な明暗差が出る、娘の ダンスステージや、息子のお遊戯会で撮影するときに、顔面が白飛 びしないようにスポット測光で抑えていたことから派生したもの。  比較的、失敗しないやり方ですが、そのかわりに極端にハイキー やローキーに振ることができません。(露出補正をいちいちかます ことになる)  また、親指をAEロックとフォーカスエリア選択に割りふっている ために、親指AFとも相性の悪いやりかたです。  70Dに機種変更してからもしばらくはこのやり方だったのですが、 写真教室でその不利を具体的に指摘されてからは、絞り優先モード をマニュアルに変更し、スポット測光は平均測光に、そしてAE ロックは使わなくなって親指はAF-ONボタンに、とスタイルが 変わりました。  大銀杏の下で、葉っぱを拾う少女。70Dの露出計を見ながら、 こんな感じだろうとバチコンと撮る、の図。お母様に御覧いただき、 お悦びいただいたものです。