車の話
私の移動に使う車です。撮影もこれでこなします。660cc、46馬力の小さな、且つ古い車です。
この車、新車の時は無頓着でノーマルのままで、整備もディーラーに任せっきりでしたが、
何故か古くなると愛着が出てきたのか、最近は自分で手入をしまくってます。
この写真、ちょっと見てお分かりかと思いますが、前後のタイヤ&ホイールが違います。
前がブリジストン155/65R13、後ろがダンロップ155/65R14なんです。つまり1インチ前のタイヤが
小さいんです。1インチは25.4ミリですから、その半径分12.7ミリ分、前輪部が低いということですか。
これは空力にも有利ですし、また横揺れや駆動力にも有利です。
実は155/65R14では車検に通らずで、自己責任で着けました。前後とも155/65R14を取り付けられ
ますが、こういう異種タイヤもいけるだろうということでやってみました。
この車は古いタイプですのでトラクションコントロールもABSも付いてませんので可能なんですね。
最近の車じゃ、こんな芸当は出来ませんよ。
実はこの状態の時が乗り心地と操縦性が拮抗して一番面白いかなって思うんですが、まあ現在は
乗り心地重視で前後とも14インチで乗ってます。しかし山間道をスムーズに走ったり、高速で燃費を
気にせずに走る時は、このタイヤセットのが良いようです。
この車は乗っていて楽しいクルマなんです。
性能的には普通車は無論、現在の軽自動車のほうが遥かに上です。しかし走る楽しさということでは、
この車が勝っていると思いますね。
その理由として上げられるのは、低出力なので馬力を出し切ることができるということ。アクセル全開
で走れるんですね。
それから箱型なので(フロントウィンドウが寝ていない)、カーブや交差点で周囲が見やすいんです。
そしてトランスミッションはオートマチックではなく、5速マニュアルトランスミッションです。これを操る
楽しみがあります。軽く操作でき素早くギアに入れられます。
それから車体の割にシートが大きくて長時間乗っても疲れにくいんです。
しかし一番楽しさに貢献しているのは、ボディの小ささです。どんな道でも行っていくことが出来、
例えばその道が行き止まりになって回頭もできずで1キロくらいバック走行で戻ってもへっちゃらなん
です。(これはリアの視界の良さも手伝ってる)
他にはエンジンが4気筒であるとか、リアサスペンションが独立サスというのもあります。
普通の人は、車で走って楽しみたいなあって言えば、普通車のスポーツタイプ車にしますね。
私も人によく言われるのですが、そんなに走るのならばもっと上の車にすれば?って。
しかしです。そういう普通の車に乗れば、自分は多分もう走って楽しむことはしないだろうっていう
確信みたいなものがあります。
この小さな原始的な車だから面白いのであって、今の車なんてはっきり言えば車に人間が乗せら
れているだけですもの。そんなものに乗ったところで嬉しくもなんともないだろうってね。
この車は高速走行が苦手で、とにかく高速安定性を高めたいって常々考えていました。
高速道路って言っても、私は80キロ時くらいでしか走りません。その方が好燃費ですし機関に負荷
も少なくて済むからです。しかし場合によっては100キロ時、さらには120キロ時だせる性能がないと
危険な時があるんですね。
この車は高速道でまっすぐ安定して走れないっていうのが唯一の欠点だったわけです。
それを高めるために、まずは12インチホイールから13インチへ。それから空力パーツ(スポイラーや
グランドエフェクター)を探したり、でも無くて、それでエンジンルーム内にストラットタワーバーを仕込み
ました。次第に直進安定性は高くなりました。
しかし決定的に安定度が高まったのは、ボディに貼った放電アルミテープでしたね。これで何とか
100キロ時までだったのが、貼付け後は120キロ時が出せるようになりましたから。
(アルミテープ効果は空力だけでなく、ステアリングの安定性、エアインテークでのトルクアップも
改善しましたから)
自分としては、もうこれで十分に満足なので、我流チューンナップはこれで終わりかなって思います。
タイヤを14インチにしたのは乗り心地の改善くらいな意味合いです。
今でも高速時は80~90キロ時でしか走らせませんが、以前とは違い安定性が良くなったので走行
にストレスを感じることはなくなりました。
こんな感じで自分なりに考えながら車を改善をしていくというのは楽しかったです。
普通の人であれば、高速走行に不安を感じればより大きな車に乗り換えるでしょう。しかしそれは
ただ単にモノが変わったというだけです。自分が得たものは何もありません。
もしも自分の身体が不具合を起こした時、身体を乗り換えますか? そんなことはできませんよね。
自動車も身体も所詮はモノです。このモノを乗り換えずに何とか解決を図っていく。そういうのが
本当は大事で人生にも益するものでしょう。
車を走らせておりますと、高速道でも一般道でも周囲の迷惑も顧みず猛スピードで走っていく車が
あります。
自分は速いんだって勘違いしていると思うんですが、速いのは車であってドライバーではありません。
そこを間違って認識しておりますと、いつかは限界にぶち当たる時がきます。それが分かった時は
もう遅いっていうのが人生です。
皆さんがこれまでの人生を上手くやってこれたのはただ単にモノという運が良かっただけの話です。
決して自分に実力があったからではありませんね。しかし本当にすごい人は運も良いが実力もあり
ます。実力というか、技術力ですね。人生をよりよく生きる技術力。
この技術力というものを身につけるのが、もしかすれば人生の本当の目的かもしれません。
高速道を走っていて、高出力車なのに静かで丁寧な運転をされる方が稀におられます。確かな
運転技術がある人だなって思うことしきりです。
そういうのは私のような最低性能の車に乗っていなければ分からないところです。
そうだ、きっと写真もそうなんだろうなって思う時がありますね。