奈良井宿を巣立つ
この季節、私にとっての奈良井宿は、雨の風情以外にも、
もう一つ欠かせない要素があり、それが、ツバメの巣立ちです。
だから、150‐600持参です。
路傍の花々に埋もれて、段ボール箱に入ったヒナがおりました。
聞けば、風で巣が落ちてしまったのを、この家の奥さまがこうして
保護したのだそうです。
テレ端でカメラを構え、離れて見守りました。
雛が、気配を感じて背伸びをした刹那、親鳥が食料を咥えて
舞い降りました。
ツバメは、人への依存が深い野鳥と言われていますが、
人を信じ、親鳥は、人が造りし仮の宿にかけがえのない命を預け、
雛はその中で親の愛情と勇気を、疑いもなく待っていました
奈良井宿に輝く美しい命に、胸を熱く打たれ、
こみ上げるものがありました。