シグマ SD1 Merrill 作例

一眼レフ

APS-C・4,600万画素

2012年3月9日発売

2012年3月9日発売の、Foveon X3センサーを搭載するシグマの一眼レフ「SD」シリーズの最上位機である。有効約4,600万画素のセンサーを含め性能と仕様は先代SD1とまったく同じで、製造方法の見直しによって実勢価格を約70万円前後から約20万円前後へ引き下げた。解像力は専門媒体と利用者の双方から高く評価される一方、AF、高感度、RAWの書き込み速度には不満が多く、評価が両極に分かれる機種である。

シリーズ
SD
位置付け
シグマ一眼レフの最上位機
先代
SD1
後継
sd Quattro
ライバル
EOS 7D D7000 K-5 α77

SD1 Merrillについて詳しく読む

投稿写真 1457枚

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速足の 後ろ姿に 師匠なり。 http://photoxp.jp/pictures/146748 このzzrさんの写真で気づいたことがありました。 シグマの超高画素写真は、むしろ最初はピクセル等倍で見るべきで、 鑑賞者はピントの合った見るべき部分をまず確りと把握してから、 (この写真の場合は師匠の姿)、それから余裕があれば、その部分から 広げて行き全体をみれば良いのだということ。 最初からシグマの超高画素画像を全体で把握しようとすれば、それは 混乱のもとになるということ。 要は高画素カメラの鑑賞の仕方であるということです。 他の高画素カメラと違い、シグマのピクセル等倍鑑賞は完全に可能で あります。ニコンなどよっぽど良いレンズを着けなければ等倍鑑賞は できませんから。 我々が実際の光景を眼にしている時、視界全体を把握して、それから 部分に行くわけではありませんね。最初に眼前の注目点があって、 それを見てから徐々に周辺へと眼が移動するわけでしょう。 それを同じことをシグマの写真鑑賞でしなければならないということです。 ですから、シグマのカメラは性能として望遠レンズなのであり、そして 同時に、画角は広角レンズでもあるのです。 望遠と広角を一台のカメラで兼ねている。それは人間の眼の働きと まったく同じであるということ。(老眼になるとやや怪しいが) そういう全く新しい視点から、フォビオンのエンジニアはこのカメラを作った のではないかと思えてきます。 考えてみれば超高画素カメラはトリミングなどは自由自在ですしね。 シグマに限らずニコンでもそうですが、超高画素カメラの鑑賞法は、 従来のやり方とは変えなければならない様に思えてきました。 そういうのは、ステッチング写真やパノラマ写真でも、まず部分から 見て次第に他の部分へと視点が移動し、やがて全体に至るという方法 でしたから、超高画素カメラとは、多重撮影カメラを簡単にワンショットで 撮れるようにしたカメラであるということになります。 ステッチング撮影の場合、文字通り、撮影は部分から始まります。 その部分撮影を繋ぎあわせて、1枚の大きな全体写真になるわけです。 そういう撮影の経過がありますから、しかも光学デジイチで撮れば 撮影時の個々のファインダーの記憶も残っているしで、撮影時の 印象と鑑賞時の感想が一致しているんです。 しかし超高画素カメラのワンショット撮影では、撮影時の詳細な記憶 というものがまるっきり乏しいのです。 撮影は文字通りワンショット。速いですね。 まだ光学デジイチならばファインダーが優れているので、まだましなの ですが、コンデジのDPメリルとなるとファインダーがないので、撮影時の 記憶そのものが無きに等しいということになります。 例えばこの写真の撮影の場合、私は若い女性達の笑顔を姿に注目 してレリーズを押したに過ぎません。多少は背後の光景にも構図的に 注意は払っても僅かなことです。 しかし出てきた画像は若い女性達だけでなく周辺の草木も遠景の 山頂も画像内に鮮明に捕らえられています。 つまり撮影時には意図していないものも、超高画素カメラでは写って しまうということです。 そこに大きな齟齬感があって、撮影時の記憶と鑑賞時の再確認に 乖離が出てくるのじゃないかなって感じています。 これは純粋に人間の心理的問題なので、超高画素カメラが技術的に どうのこうのという問題ではないようです。 この、撮影時の記憶と、鑑賞時との齟齬感とか乖離現象というのは、 シグマの超高画素カメラだけに起きる問題ではないことが分かります。 それはファインダーの問題に繋がるからです。 ニコンD800やシグマSD1Mは立派な光学ファインダーを搭載しています。 ですから、比較的この乖離現象が起きにくいのです。 ところがミラーレスやコンデジでは、出てくる画像が凄ければ凄いほど、 自分が撮った写真なのに、自分が撮った気がしなくて違和感があり、 戸惑ってしまうのです。(デジイチでもノーファインダー撮影だとこの 現象がおきます) それはファインダーとしての性能が落ちるから、そういう戸惑いの現象が 出てくるのだと言えます。 私は今、古いDPを使っていますが、だいたいこれくらいの解像度の カメラくらいが、ファインダーのないカメラの(だから撮影時の記憶は ファインダーを通してではなく、フレームのない裸眼での、あいまいな 記憶となる)、限界なのではないだろうかと言うことです。 ファインダーの凄さとその基本的な役割。 そして撮影時の記憶と、鑑賞時の再確認の心理的問題。 さらに裸眼で現実光景をみるということ、それを写真として鑑賞する 場合の決定的相違など。 非常に多くの問題を提示しているのが、この超高画素カメラ、とりわけ コンパクトなファインダーレスのカメラのDPメリルやクワトロだろうと 思います。 ファインダーレスであり、超高画素であり、レンズもよくてリアルに写り すぎるということで、一気に盛りだくさんの問題提起をユーザーにして いるのだと言えます。 ごちゃごちゃと要点を得ずに書いたのですが・・・ 手っ取り早く言うと、DPメリルやクワトロの写真は、ピントの合ったところ のピクセル等倍画像を見ることから始めるべきで、全体像は後回しに すべきであるということでしょうか。 いや、もっと言えば、ピントの合った注目点だけ見て、後は見なくても いいんです。全部見るなっていうことです。 一般に、識者はピクセル等倍鑑賞はすべきではない、という意見が多い ですね。私も従来のカメラや写真手法としては、そう思います。 しかしDPメリルとなると、そういうやり方では通用しないようになっている と思うのです。 写真を作品して全体鑑賞をする時代から、まるで裸眼で現実光景を 見るように、写真を部分(注目点)から全体へという、そういうやり方に しなければ心理的に齟齬感が出てくるような、そういう時代になりつつ あるということです。 グーグル・マップのパノラマ写真は、従来の作品としての写真では ありません。 それと同じようにDPメリルの写真は、既に作品として鑑賞する写真では なくなりつつあるのかも知れませんね。 写真を額縁に入れるかのようにして芸術的に鑑賞をするという、そういう 従来の写真観念からはみ出した写真が、その典型が360度パノラマ 写真なのですが、これからの写真の定義は、さらに大きく広がっていく 予兆をみせていますね。 シグマのカメラは、その最先端にいるのじゃないかと思います。

Camera Profile

SD1 Merrillについて

発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。

登場した時代

先代SD1は2010年のフォトキナに合わせて開発発表され、2011年5月の正式発表では店頭予想価格が70万円前後とされた。1プレス デジカメWatchシグマ、「SD1」を正式発表。実売70万円SD1 Merrillは翌2012年2月に開発発表され、ボディ単体が同年3月9日に発売された。想定実勢価格は約20万円である。2026年9月時点で、シグマ公式サイトでの生産状況は「生産完了」となっている。2プレス デジカメWatchシグマ、「SD1 Merrill」を開発発表。SD1購入者に40万円相当のポイント還元も

ラインナップ上の位置付け

SD1 Merrillはシグマの一眼レフ「SD」シリーズの最上位モデルで、dpreviewはキヤノンEOS 7DやニコンD7000などと並ぶハイエンドAPS-C一眼として扱った。ただしデジカメWatchのレビューは、高感度性能やライブビュー、高速連写といった多機能を備える同価格帯の中級機とは異なり、「決して万能選手ではない」画質特化機と位置付けている。3レビュー デジカメWatch新製品レビュー:SIGMA SD1 Merrill

先代からの進化

性能、機能、仕様はSD1(無印)とまったく同じとされ、外観上の違いも背面モニター脇の「Merrill」のロゴだけである。変わったのは価格で、センサーの製造方法の一部を見直して製造コストを大幅に削減し、実勢価格を3分の1以下にした。先にSD1を買った利用者には、40万円相当のポイントを進呈するプログラムが実施された。名称の「Merrill」はセンサーの世代名で、Foveonセンサーの特許を持つディック・メリル氏にちなむ。2プレス デジカメWatchシグマ、「SD1 Merrill」を開発発表。SD1購入者に40万円相当のポイント還元も

ライバル機種との比較

dpreviewは、アンチエイリアシングフィルターを持たないFoveon X3センサーが、解像力テストで同等のベイヤーセンサー機を上回ったと評価した。一方でISO3200〜6400では、テストしたAPS-C機の中で最も性能が低く、深刻な彩度低下と輝度ノイズが見られたとしている。4レビュー Digital Photography ReviewSigma SD1 / SD1 Merrill In-depth ReviewデジカメWatchのレビューも、高感度撮影やライブビュー、高速連写では見劣りする代わりに解像力に特化した機種だと評した。3レビュー デジカメWatch新製品レビュー:SIGMA SD1 Merrill

開発の背景

シグマの山木和人社長は2011年5月、SD1が目標としていた価格帯を実現できなかったことについてTwitterで説明し、「私の力不足」と述べた。5プレス Dmaniax.comSIGMA山木社長がSD1の価格についてtwitterで説明SD1 Merrillは、SD1と同じセンサー性能を保ったまま、製造方法の一部見直しと改善を重ねて製造コストを大幅に削減する形で開発された。2プレス デジカメWatchシグマ、「SD1 Merrill」を開発発表。SD1購入者に40万円相当のポイント還元も

利用者の評判

価格.comのレビューでは総合満足度が4.59点と高いが、項目別の評価ははっきり分かれる。画質はカテゴリ平均を上回る一方、バッテリー、機能性、AFはいずれも平均を大きく下回った。レビュー本文でも、Foveon X3センサーによる色彩表現の豊かさを評価する声と並んで、バッテリーの持ち、AFの信頼性、編集ソフトSIGMA Photo Proの機能不足への不満が挙がっている。6レビュー 価格.comシグマ SD1 Merrill ボディ レビュー評価・評判

専門媒体が特に問題にしたのは、RAWの書き込みの遅さである。dpreviewは1枚の書き込みに15秒以上かかり、その間ボタン操作が不安定または不能になる点を「最大の運用上の欠点」とし、デジカメWatchのレビューも2、3コマ続けて撮ると長く待たされると書いた。4レビュー Digital Photography ReviewSigma SD1 / SD1 Merrill In-depth Reviewdpreviewはライブビューがない点も、マクロやスタジオ撮影での弱点に挙げている。個人の長期使用レビューでは、グリップの持ちやすさが評価される一方、前ピンや後ピンの多さとISO100以外でのノイズの多さが不満点に挙がった。7レビュー note(個人)【レビュー】SD1 Merrillを6年使って思ったこと

評判の出典

4件

内容の確認日: 2026年9月26日

SD1 Merrillで撮った写真の話題

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