シグマ SD1 Merrill 作例

2012年3月9日発売

四国山塊

四国山塊

●写真はいつもの夕暮れ写真です。でも海べの夕暮れではなくて、 四国の真ん中、四国山地の吉野川上流、その早明浦ダム湖の夕暮れです。 山が高いので夕日が何ともせせこましくなるのです。(^^; 海の広さに慣れた身には、やや息苦しい感じなのですが、やはり 夕日と水辺の組み合わせは私の好みです。 ●クワトロが試作段階の時、旧モデルに比べてかなり大きくなることが 判明したそうです。開発者はこのままでは売れない、どうしようという ことになり、最後は社長判断で、大きいままでいいから画質を落とさ ないようにということで、今の大き目のdp2Qになったようです。 確かに小さいほうが数売れるのは確かです。ソニーなんかをみれば よく分かりますね。小さくするのがソニーの、日本人のやり方ですから。 しかしシグマはそうはしなかった。 dp2Mに比して、dp2Qはかなりに横長となって、たぶんカメラバックの 中では無視できないスペースを要求するだろうと思います。 dp2Qの実売価格10万円というのは、カメラ好きの人ならば問題ない 価格だろうと思います。もう2万円くらい高くても売れ行きには関係ない とすら思います。 しかしコンデジなのにカメラが大きいことは、かなり新規ユーザー (シグマファン以外のユーザー)を限定させてくることになるわけです。 シグマファンであっても、メリルなら2台買っていた人が今度は1台で 済ますようになるかも知れない。 シグマは数売れることを経営上の主眼とはしなかった。ということです。 製品というのは製造の問題もありますから、想像以上に売れすぎる ことも問題であるわけで、売れすぎず売れなさすぎずで、計画どおりに 進むのが一番なんですが、それはなかなか難しいんですね。 注文が殺到して製造が間に合わなければ、ユーザーを待たせればいい んです。しかし思ったより売れなければ、これは苦しいなあ、となる。(^^; 実売10万円を切る価格設定は、少しばかりオーダーを抱えるくらいの 製造計画で出した数字だろうと思います。 dp2Qはどんな使い勝手なのだろうか。出してくる絵はどうなんだろうか。 実際にユーザーがdp2Qを手にして使ってみて満足しうるかどうか。 ひとえに全てはそれにかかっていると言えます。 そこらあたりは、シグマは圧倒的な自信を持っていると思います。 初期ロットを買えば多少の製造上のカメラ部分の不具合は個体として 出てくるかも知れないけれど、それはどのカメラにはあり得ることです。 シグマの良い所は、設計原理に忠実であってアクロバテックなことは 一切しないということ。それで大き目になったとしてもそのままユーザー に提供するということ。 これはユーザー側としては有難いことなんです。レガシーな技術で 作られたものは長持ちするからです。センサー以外は全てオーソドックス で作られて良いのだということです。 dp2Qは、シグマが最初にリリースしたSD9以後初めての革新的テクノロジー を使ったカメラだと言えます。無論そのセンサーのことを言っているわけ ですね。 SD9からSD1Mまでは加算的に技術向上しただけですが、クワトロは、 これ以降ジャンブするための革新的テクノロジーとなるわけです。 この新技術でもって、シグマのカメラの未来はかなり開けました。 フルサイズどころか中判フォーマットのカメラを出せるようになるという ことですから。 シグマはdp2Qは敢えて小さくすることにこだわらなかった。その意味は 将来的にはレンズシャッター方式の中判dpQをリリースする覚悟であるの だと、そういう風に私は捉えています。 そういう方向にシグマは行くんだということですね。 ちなみに中判カメラは、今現在すべてレンズ交換式の光学一眼レフの 重量級タイプばかりです。フィルム時代は中判カメラは薄型タイプのレンズ シャッター方式のカメラがけっこうありました。 シグマがこの未開地のカメラゾーンに行けば競争者がいないということで 一人勝ちできる可能性があります。 さぁて、シグマ製のマミヤ7の再来を期待したいところです。 ●dp2Qの奇天烈なスタイルには、バッテリーからの発熱を避けたいという ところがあるようです。それでセンサーやメインロジックからバッテリーを 物理的に離せば、ああいうスタイルになるということらしいです。 なーるほど。そうなると普通のデジイチも、外部にバッテリーグリップとして カメラ内部にバッテリーを搭載しないのは理にかなっているということ になります。 SD1Mボディからバッテリーを抜き、代わりにバッテリーグップの連結部分を 差し込むのだけど、その無駄なスペースには、熱力学的にも大いに意味が あったのだということになる。(^^;

瀬戸の内海

瀬戸の内海

誤作動で日中ISO1600で撮影すると、こうなるという見本。(^^; SD1MのQSボタンと、その下にある十字ボタンの上側を同時に 押すと(親指ひとつで簡単に押せる)、スロットマシーンの ようにISO感度が目まぐるしく作動し、離せば任意の数値に 自動固定される。むろん本人の意思とは関係なく。(笑) シグマのカメラ設計のエンジニアには長期テストスタッフが いないのだろうと思う。普通はQSボタンを押して設定を変え るとき、最後はOKボタンで、この設定でよろしいですか?と 確定を要求するようになっているのだが、他のメーカーでは そうでも、シグマはそうはしていない。 他にもいっぱい使いにくいところが満載で、ダイヤルは軽す ぎるし、ロック操作が無いわで、誤動作はもう何度も経験して います。 こういうのはユーザーインターフィスの設計デザイン部門だと 思うのだけど、液晶メニューの使い難くさも合わせて、どうも 設計者は今どきのスマホ感覚でカメラを作っているような気が するのです。 カメラは写真を撮る道具であり、なによりも確実な動作が 求められるのですが、ただ操作を速くするのが正義のネット やメールを閲覧するスマホやモバイルとは根本的に違うと 思うのだけど。 こういうユーザーインターフェイスはやはり歴史のあるニコン やキヤノンが圧倒的に優れていて、見やすさも、誤作動も 起こし難さの点からも優れています。 どうもシグマはそれらの主流からガラパゴス的に離れていて、 設計者の単純な思い込みで作っているのじゃないかと思う。 これはシグマカメラの決定的な悪い点だ。

無題

無題

http://photoxp.jp/pictures/141959 調布のみ氏の「風景板」でのお写真です。 カメラの話しは風景板にはそぐわないだろうと思い、この場を借りて 続き話としましょう。 写真の画質は、レンズ→センサー→映像エンジンと光が電子化され 絵となって行くのだろうと思います。それで一般の方がもっとも注意を 払わないのが映像エンジンではなかろうかと想像しています。 映像エンジンは、カメラ内処理とRAW処理の2段階に分かれているの だろうと推察しますが、映像エンジンとはともかく地味でその効果が分かり にくく、それでメーカー自身もいい加減になる傾向があるようです。 しかし本当にその写真の絵が煮詰められているかどうか、それはやはり 最終段階てある映像エンジンの良し悪し、手抜きをしていない真面目さ がそれを決めてしまうというところがあるように思います。 シグマの話しをすれば、この映像エンジンは手を抜いていないという 気がしています。とくにSD1Mはそうで、シグマは全力を出しきっていると いう気がしています。 ついでに言うと、DP1Mはちょっと映像エンジンを手抜きをしている。 しかしその分は、高速度の映像処理となってユーザーに恩恵を与えて いるのだから、別バージョンということで問題はないと思います。 ちなみに、SD1MのロジックボードをDP1Mのそれに交換した高速処理 タイプのSD1Mが出ても、十分に許されるのではないかと思っています。 SD1Mライト、とでも名づけてリリースすれば、私は2台目のSD1Mとして 購入するだろうと思います。 話が脱線しました。 とにかく映像エンジンというのは地味で、メーカーエンジニアの努力の 割には、ユーザーに認めてもらえないところがありそうです。SD1MとDP1M の絵の違いが分かる人など、たぶんシグマユーザーでもほんの一部の人 だけしか判別できていないだろうと思っていますし。 そして、オリンパスというメーカーも、この地味な映像エンジンというもの を以前から確りと地道にやっているメーカーだということなのでしょう。 何処かのサイトで、オリンパスのエンジニアがソニー製のセンサーを使った M5を開発した時、その映像エンジンの開発は楽だったと語っていたという ことを聞いたことがあります。 それまで使っていたパナソニック製センサーでは苦労したという意味でも あるでしょうし、同時にソニー製センサーの映像エンジンは容易かったと いう意味でもあるのかも知れません。 センサーから出てくる信号がリアルに多ければ映像エンジンの開発は苦労 を極めるだろうし、センサーから出てくる信号が限定され限られたものだと すると映像エンジンの設計は楽になるだろうということ。 だぶん前者がパナソニックセンサーで後者がソニーセンサーだったのかも しれません。憶測でモノを言うのはまずいのでこれ以上は言いませんが、 とにかく、オリンパスはM5のソニー製センサーをM1で再び捨てたとすると、 そのことは何を意味するのだろうかということです。 ニコンの最高のセンサーはD4やDfのセンサーとメーカー自身も認めている ようですが、これはソニー製ではなくニコン製です。設計はニコンで、製造を しているのはルネサスでしょうか。そのセンサーに付けられている映像エンジン もニコン渾身の作であると言えそうです。 けっこう、ソニー製センサーは、カメラメーカーから、今となっては飽きられて いるのかも知れません。 センサー製造も、映像エンジン開発も、要はメーカーの絵作りの思想という ものが根本にあると思っています。 センサーを自社開発していないカメラメーカーは映像エンジンだけで勝負を しなければならない。センサーもエンジンも2つとも自社開発・製造できる メーカーもあるし、その両者とも外部調達しなければならないカメラメーカー もあると思います。それぞれ各社ともに事情があるんですね。 そういえばRAWソフトの外注は多くなりましたしねえ。 一般的には、絵作りの重要度としてユーザーが認めているのは、レンズが 1番、ついでセンサーとなり、映像エンジンなどは忘れられているのでしょうが、 本当に大切にしなければならないのは、映像エンジンだろうと私は考えて います。 また映像エンジンは、JPEG撮影にもモノを言います。JPEG撮影が綺麗にでる のは、オリンパスがそうでしょうし富士もそうでしょう。JPEG撮影エンジンに 手を抜いていないというのは評価できることです。 なお、シグマはJPEGには力を入れていない。RAW専用機というスタンスは 昔からの伝統のようなものです。JPEGにまで行く余裕がないわけです。 ステッチング写真のソフトも実は映像エンジンのひとつだろうと言えます。 古い数百万画素のカメラを使って、最新の2000万画素カメラより格段上質の 画像を得ることが出来る。素晴らしい映像エンジンだということです。 写真は撮影者の思い込みのあるところが多いジャンルですね。 私はこうこういうことで撮影しているのだから、その写真を鑑賞するものも こうこういう観点から正しく評価してもらわないと・・・ ということになりがちなのですが、それは勿論まちがっています。 鑑賞者は観るものの立場で自由に見て感じて構わないのですから。 それで撮影者の意図が正しく伝わるのは、画質だけだと言っても過言では ありません。写真の要素の中の画質だけは、よっぽど目の悪い人以外は 正しく伝わる数少ない要素なんです。それゆえに、画質は大切にしたいと 思っています。

散歩写真

散歩写真

香川によくある平野部の溜池です。面積は広いのですが水深は浅くて 貯水量としては効率が悪いのです。通称、皿池(さらいけ)といいます。 これはその池の排出口の設備ですね。花崗岩で作られていますが、 むろん古い設備で今は使われていないでしょう。現在使っているのは 左側の青い金属製バルブ型のやつですね。 背後に見えるムスビ形の山は飯野山。標高400メートルですが富士山型 の形をしています。しかしコニーデ火山ではなく、古い火山口の跡とでも 言うべきもので、周囲の柔かい部分が削れて、自然とこの形になったそう です。 つまり大昔は讃岐平野は標高400-600メートルの平らな台地だったので すが、火山活動によりところどころに小さな火山の噴出口が出来たのでした。 それは山とは言えないほどのものでしたが、その後の地質学的時間の 侵食作用によって・・・噴出口の部分は硬い岩石であり、その他の部分は 柔らかい深成岩の花崗岩でしたから・・・その柔らかい花崗岩の部分だけが 侵食によって削れて無くなってしまったのですね。結果として硬い岩石の 部分が山頂となったのです。 それで現在は、山頂部は硬い玄武岩や安山岩で覆われ、麓は柔らかい 花崗岩となっています。数千年後にはさらに侵食で削れて、ちょうど中国 の桂林のような凸型の山になるだろうと言われています。

無題

無題

香川県観音寺市の海側は、こういう浜があるんですね。 昔は全域の10数キロが全部遠浅の浜だったのですが、埋め立て られ農地になったり工場団地になったりで、いまは9割方は消失 していると思います。 ここでは潮が引いた時、浮き上がる浜は100-200メートルかな? ここで写っている浜は満潮時には全て水没します。 瀬戸内は干満の差が大きい場所があって、2米くらい差がある ところがありますね。瀬戸内は潮の入り口が、大きく東西2箇所 あって、その潮の流れがぶつかるところが干満の差が大きい ようです。香川県は干潮の差が大きいところでしょうね。 ここではマテ貝も採れます。砂地に開いた貝の取水口に塩を 振りかけてやると、本物の潮が満ちてきたと貝が勘違いして、 潜っていたマテ貝がニョキニョキと姿を現すんです。(^^; とてもユーモラスな採り方ですね。 日本各地で自然の浜の消失が危ぶまれています。 ダムが整備され、泥流が河口に届かなくなったこともありますし、 山の植生が復活し、禿山が少なくなったからですね。 ここの浜はわりと残っているほうじゃないでしょうか。 地場の海産物は日本各地、もう地方によって同じというものが なく、少しづつ違っています。生物の多様性というかその土地 その海の環境によって姿形が違っているみたいですね。 ジョウレンでのアサリ採りは、此方とは言葉もやり方も同じですね。 ジョウレン鍬で掬って、ジョウレンザルに入れて潮で濯いで貝を とる。(^^; 最近は貝も養殖放流しているので一般の人がそういう多量にとる やり方をすれば叱られますが、地元の人はそうやって採取して いるようです。 一般の方が小さな道具でコテコテと採る分には大丈夫です。それでも 家族で行けば1時間くらいでバケツ一杯にはなるんでしょうか。

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