E-M10にOM-Dの先代はない。上位のE-M5とE-M1の要素を組み合わせ、一部を省き、一部を加えて作られた。
上位機から受け継いだもの
撮像素子はE-M5の有効1,605万画素Live MOSセンサー、画像処理エンジンはE-M1のTruePic VIIである。センサーはE-M1と同じく光学ローパスフィルターレス構造だが、E-M1の像面位相差AFは持たない。AFはE-M5と同じコントラスト方式のFAST AFで、フォーサーズレンズで位相差AFを使えるE-M1のDUAL FAST AFには対応しない。連写は最高8コマ/秒で、E-M5の9コマ/秒、E-M1の10コマ/秒より少ない。6プレス デジカメ Watchオリンパス、シリーズ最小のエントリー機「OM-D E-M10」
EVFも、仕様はE-M1よりE-M5に近い。倍率は35mm判換算で0.57倍、解像度は144万ドットで、E-M1は0.74倍・236万ドットだった。オリンパスのリリースは倍率を約1.15倍と記しており、換算の基準が異なるとみられる。4公式 オリンパスイメージング「OM-D E-M10」発売(ニュースリリース 2014年1月29日) 環境光に応じてバックライトの輝度を調整するキャッツアイコントロールは、E-M1から受け継いだ。6プレス デジカメ Watchオリンパス、シリーズ最小のエントリー機「OM-D E-M10」
省いたもの・変えたもの
小型化の手段としてCP+での取材で挙げられたのは、手ブレ補正の3軸化と防塵防滴の省略である。8プレス デジカメ Watch【CP+】「E-M10」「SP-100 EE」が試せるオリンパスブース ボディ内手ブレ補正は5軸から3軸のVCM方式になったが、補正効果は約3.5段あり、ファインダー像が止まる仕様も残した。防塵防滴を省いた分、ダイヤルとボタンの形状には余裕が生まれた。5レビュー デジカメ Watch新製品レビュー OLYMPUS OM-D E-M10
操作部では、シャッターボタンが大きくなり、天面の3つのダイヤルはボディとの隙間が広く取られた。発売時の専門媒体は、押しやすく回しやすい操作部と評した。一方、E-M5・E-M1が備えるアクセサリーポート2はなく、バッテリーはE-M5・E-M1のBLN-1と互換のない、PENシリーズと同じBLS-5である。メモリーカードスロットは、E-M5の側面から、バッテリーと並ぶ底面に移った。9プレス ITmedia NEWS写真で見比べる、「OM-D E-M10」と「OM-D E-M5」
新たに加えたもの
上位機になかった装備として、OM-Dシリーズで初めてポップアップ式のストロボを内蔵した。ガイドナンバーは8.2で、コマンダー機能も持つ。E-M5と比べると、3型約104万ドットのチルト式液晶がタッチ操作に対応し、Wi-Fiも内蔵した。ライブバルブ、ライブタイム、ライブコンポジット(比較明合成)撮影にも対応した。6プレス デジカメ Watchオリンパス、シリーズ最小のエントリー機「OM-D E-M10」