パブのある風景

1   kusanagi   2013/10/29 22:16

何方も言及されていないので私が書きますが、これってデジタルデータを
そのまんまネットに載せた写真じゃないんですね。
デジタルデータを一旦、プリントペーパーに出力したものを態々スキャンニングし、
それのデータをアップされたものなんでしょう。

なんでそんな面倒くさいことをするのかはさておいて、こういうやり方は
フィルム時代は当然の手法で、またデジタル写真の初期の頃も写真作家の
方がそういうやり方をしていたと記憶します。
いまでも雑誌グラビアなんかで、このやり方をしているのをたまに見かけます。

もっと別の考え方をすると、デジタルで撮ってデジタルのままで鑑賞するって
いうことは、我々の裸眼で見る光景とは、言わば光という光子データなの
ですね。それを光子と同じ仲間の電子というデータに直変換して、
その電子データが、カメラ内部やPC内部を駆け巡り、さらにはネット空間を
さまよいつつ、最後にモニターで再び光子として元通りになるというだけなの
です。
その一巡の過程には、一度も物質化・メタリアルゼイションは起きていない
のですね。

特にこのことが重要で、写真というものを物質化硬質化せずに、終始一貫して
非物質的なままで鑑賞するということ。それへの問いかけっていう側面を持って
いるのが、こういう回りくどい手法の意義だと、私は考えているんです。
回りくどいのはお前の書き方だと言われそうですが、写真のどこかで一旦
物質化するというのは、心理的に言うと写真行為者に、ある程度の自信というか、
こころの安定感を付与する働きがあるように思うんですね。

デジタル写真ってものすごく簡単に撮れるんですね。あっけないくらい写真を
つくることができる。それで逆にそのあっけなさに不安感を持っているのが
今のデジタル写真愛好者の隠された現実だろうと思うんです。
それである人は、あっけなさ過ぎる手法じゃなくて、もっと撮影も現像も難しい
カメラやレンズを使うとか、カメラもパソコンにも負荷の大きい超高画素高画質
をするとか、長時間露光とかデジブックとか、いろんなことをして態と難しいこと
に挑戦するようになるんでしょう。
このKazさんの写真だってそうですね。

その基本には、あまにも安易なやり方には、きっと裏があって、そのまんまで
流されていくのはヤバくね?っていう用心深い直感力があるように思います。
昔、映画ゴットファーザーか何かの場面で、息子は悪の道に走った、とかの字幕が
出ていて、でも実際に言っていた言葉は、gone(went) to easy wayとか?なんとかでして、
人間、安易なやり方に染まってしまうと、結局はそれは悪の道と同じことで必ず
大きなしっぺ返しが来る。そういうような感慨を我ながら持った記憶があります。

2   Kaz   2013/10/27 00:36

写真にすでに Kaz と入れちゃってるので今回は Kaz で登場。(^^;
ロンドンのワーテルロー駅近辺です。
これ、マットペーパーに印刷すると絵のようになりました。

3   hi-lite   2013/10/27 03:46

Kazさん、こんばんは。

手前から置くに向かっていくラインで、うまく遠近感が現れている思います。
Exif情報出ていませんが結構絞っているのでしょうか。
ビルの間から見える曇り空が、ロンドンぽいですね(行った事はありませんが)


4   写好   2013/10/27 06:39

素敵な街写真ですね、くねりがいい感じです♪
人がいないとうら寂しい雰囲気ですが、たった一人でも重要なんですね。

5   makoto   2013/10/27 08:14

やっぱりいいなー
思いっきりスナップを撮りまくりたいです!
奥行きを出す目線の動きなどを良く考えられたフレーミングですね。
参考にしよっと。

6   stone   2013/10/30 23:18

クラシックな描写、遠近感がとても感じられるのですが
平面的な温かさ感じる空間描写です。
いかなる処理で?!と考えておったのですがプリントアウトをデジタルに再入力というお話がホントかもしれませんね。
何れにしても素晴らしい絵ですーー。

7   Kaz   2013/10/31 16:00

この一年程ネット接続が不安定で、ネットに繋がったり、
繋がらなかったり。 先週は9割以上の時間繋がらずだったのが
今週は全くつながらなくなったのでケーブル屋を呼んじゃいました。
配線をスッキリさせ、18年前の骨董品物のモデムを取り換えると
抜群に調子良くなりました。
こんなことならもっと前に頼めばよかった。

hi-lite さん、
この通りを見て、こう撮るしかないなという感じ。
Exif が出てないのはDPPでHDR処理をしちゃったためです。
ロンドンは霧、雨、曇り空というイメージなのですが、
私が行った時は多少雲が多くとも雲量は3〜4程度。
雨に至っては一日だけ小雨が二時間ほどあっただけでした。
冬に行くと違うんでしょうけどね。

写好さん、
大きな駅が近くにあるくせにこの通りは閑散としてました。
このパブ以外、店も無いし。 ここで商売になってるんだろうか。
人物は写好さんの言われるように、居ないと殺風景ですよね。
たまたまここに良い感じで立っていてくれたので感謝、感謝です。

makoto さん、
私の写真等参考にしなくてもいいから、makoto さんのスナップ見たいな。
スナップを撮りまくりましょうよ、とダークサイドへのお誘い。(^^)

kusanagi さん、
それは深読みしすぎ。
そんな面倒なこと不精な私がやるわきゃないでしょ。
単にHDR処理とその他諸々やってみただけのこと。
しかし、仰る通り最近はデジタルだけではもの足りず、
プリンターでせっせと印刷してます。
やはり、モニターで見るだけよりも紙に印刷されたものがいいです。
なんとなく自分の写真が上手く撮れたような錯覚に陥る。(^^;

stone さん、
処理はHDRとトーンカーブその他を弄ったくらい。
最近は処理が少し派手目になって来たから抑えた方が良いかな。

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