●今、私が気になっている≪レンズ 透過率 ヌケ≫と題して検索すると・・・・
ttp://web.canon.jp/technology/s_labo/light/003/03.html
キヤノンサイト
>レンズの表面反射によって約4%の光が失われてしまいます。レンズ
には表と裏の両面がありますから、1枚のレンズを通過すると8%ほど
光量が減ることになります。カメラレンズのように5枚~10枚ものレンズを
組み合わせたレンズでは、全体での光の透過率は半分以下となって
しまいます。
最近のレンズはコーティング技術によって透過率がよくなりヌケの良い
レンズばかりですね。
ttp://bbs.kakaku.com/bbs/00490711133/SortID=13385999/
価格コム。なかじまあきらさん記
>ヌケの語源は、レンズを通った光線が 反射などの悪影響を受けずに
どれだけ通って(抜けて)来たかを言ったようです。
それでヌケは レンズのコーティングと深い関係があります。
ttp://d1-life.com/lenses/index3.html
>殆どの場合ズームレンズの描写は単焦点レンズに及びません。
レンズの枚数が少ない方が透過率が高くなりヌケがよくなります 。
●トミーテックのデジボーグ、凄そうなのは71FLのようですが、
ttp://www.tomytec.co.jp/borg/products/detail/summary/418/7
仕様を見ると400ミリの場合で2群2枚、テレコン使用の560ミリでは4群4枚
のレンズ群となるようです。
ttp://www.sigma-photo.co.jp/lens/tele/300_28/#/specification
シグマ300ミリF2.8のレンズです。9群11枚です。500ミリF4.5も8群11枚。
望遠鏡出自のデジボーグには基本、絞り機構※がないようですが、それで
写真用レンズとは成り立ちが違うということなのでしょう。
それでも普通11枚のレンズが必要なところ、2枚のレンズですんでしまう。
私には理解的ない摩訶不思議な世界です。
※デジボーグには別途絞りキットがあるようです。
ttp://www.tomytec.co.jp/borg/products/partsDetail/summary/430
>被写界深度を利用した撮影が可能になります。
どうやら絞り位置は適切な場所に設置できるようです。
デジボーグの単純なレンズ構成による圧倒的なヌケの良い画質をみると、
これは何とも凄いなあと魅了されてしまいます。デジボーグをやるまでは
写真道楽を止められないなあって思う。
このトンボの写真、フォトXP昆虫版の写真群と比べれば一目瞭然で違い
が分かってしまうのです。
それにしてもTakaya氏の、ステッチ写真やこのボーグといい、絶頂画質
の持ち駒は幾つあるのだろうか?と想像してしてしまいます。
別途コメントで、ネット写真文化は若い初心者の写真意欲を削ぐかも知れ
ないと記しましたが、ある程度、写真やカメラが分かっている諸氏には、
このネットという道具は、とんでもない威力を発揮するのです。
若い初心者でも、いきなりこの高画質写真を見せられて意欲発奮して
挑戦する人ならばOKだし、ハードルの高さに負けてしまう人ならば所詮は
それまでの人間だったのだと思う。
ステッチング写真、デジボーグ写真などは、かなりなベテラン諸君でも、
また若いビギナーでも、そのスタート位置は同じなのです。
むしろ固定観念のない若い人の方が、ステッチ、ボーグはやりやすいと
感じます。
●デジボーグで、いわゆるヌケの良さという意味を調べていたのですが、
そもそも私がヌケ概念に拘るのは、瀬戸内地方独特の多湿な空気に
よる風景画質の低下に悩まされているからなんです。
ただでさえ空気で劣化しているのに、レンズでも落ちてくるのは許せない
ということで。
それで、はたと感じたのは、Takaya様の写真画質というのは、こうして
考えて見ると・・・
中判レンズを使う・・・コントラストもヌケもよい。
ステッチング・・・これも準望遠レンズを使いセンサー面積を事実上拡大
するのでヌケが結果的によくなる。
ボーグ・・・ここで記したように、もともとヌケが良いレンズ。
そして、フォビオン素子カメラを使う。
そうだ、フォビオンって、ヌケが良いんですね。
ボーグのレンズでも調べたように、シンプルな構造のものほど光の無駄
な反射がないのでヌケがよくなるんです。
フォビオン素子にはカラーフィルターがないという圧倒的な利点があり
ます。カラーフィルターでどれほどの光が無駄に消耗されているのかは
知りませんが、これは相当なものだと思う。
つまりセンサーの搭載するフィルターの数が少なければ少ないほど、
画質のヌケは良くなるんじゃないでしょうか。
ですからセンサーは単層であろうが、積層であろうが、そんなのあまり
関係なくて光の透過率が良いセンサーが優れているということになります。
光を余すことなく使いきる効率のよいセンサーですね。
ですからベイヤーパターンの単層素子でも、カラーフィルターを使わない
方式ならば何ら問題はないことになります。
事実、人の眼はほぼ単層で出来ていてアトランダムなベイヤーパターン
方式になっているようです。
ただ人の眼は、RGBセンサーに特化した細胞を持っているようです。
普通のカメラのセンサーは光の強弱しか感じとることができません。
それで仕方なくカラーフィルターを被せているのですが、そこで光の無駄
が生じて入る。だからRGBセンサーに特化した効率のよい素子ができれ
ば問題は一気に解決します。
ちなみにLED発光ダイオードは既にRGB専用のものができていますね。
うーむ。受光素子でもRGB専用素子が出来れば、これはフォビオンに
とっては大危機です。メジャーメーカーがその新型素子を使ったセンサー
を出せばシグマの価値は半減します。
もっともRGBに特化した素子が開発できればっていうのは素人考えです。
そんなのできれば技術者は苦労しないわけで。
ちよっと脱線しましたが、とにかくTakaya氏は徹底して、ヌケの良い画質
を求めて突き進んでいるのだということになります。
ついでだから、さらに脱線してしまいましょう。
そもそも、デジタルはフィルムに比べて圧倒的にヌケが良いのです。
それはなぜだろうか。
まず、プリント時にフィルムベースを光が透過しない。中判フィルムより
分厚い135ミリフィルムなどは最悪でした。これで光がどれほど無駄に
消耗されていたことか。
デジタルカメラはケミカル過程をパスし、光をダイレクトに電子に変える
手法をとったのわけですが、デジタルセンサーはシリコンで出来ていて、
透過率の悪いフィルムペースやガラス感版を使いません。
受光ダイオードの前にあるフィルター群も透過率はフィルムに比べれば
格段によいはずです。
センサーで光から電子に変えられた信号はデジタル化されて、カメラから
メディアへ、さらにパソコンからモニターやプリンターに行く。
その間はデジタル信号ですからアナログ信号のように劣化することが
ありません。
ただアナログからデジタル信号に変換する時に画質の劣化が考えられます。
デジタルからアナログに戻す時もそうです。
とにかくこのデジタル信号処理と、光・電子変換センサーによって、
デジタルカメラはフィルム方式に比べて圧倒的なヌケの良いダイレクト
な画質を提供してくれるわけでしょうね。
●そうなってくると、デジタル時代の写真とは、画質としてはヌケの良い
ダイレクトでリアルな写真であるということになります。
そういう画質を求めて、カメラもレンズも撮影方法も、全てを駆使して、
現実と変わらないような写真を作るということになります。
なんとなくデジタル時代の方向が見えてきたような錯覚に陥りますね。
自分でもわけが分からないことを書いているのですが、とにかく
デジタル写真はスピードは速いしコストは低廉、さらにデジタルだから
色々と加工でき易いというだけでなく、もともと光を受信する効率がよくて
劣化が少なくて済む。それで画質としてはヌケがよい画質を提供して
くれるみたいですね。
たぶん、Takayaさんほど、このヌケのよい画質を徹底的に求めている人
はいないのじゃないかなって改めて思います。
ヌケのよい画質っていうのは情緒的に言えば透明感とか透き通るような
っていうことです。リアルで本物みたいっていうこと。作り物でないこと。
フォビオンの愛好者は、まあ普通よりかはリアルな描写に拘っている
人かなって思うのですが、でもそこらあたりってイイ加減ですよね。
まず私自身がそうですし。
しかし何度も言うんですが、こちらの瀬戸内の空気っていうのはカラッと
空気が澄んだ日があまりにも少なすぎて常に水蒸気で風景が濁っている
んです。たまに雨上がりの風が吹いた後などは、こんなに綺麗な所に
住んでいたんだなって驚くことがあります。
でもね、よく考えてみれば、そういう実感を得たのは、デジタルカメラを
始めてからなんです。デジタルカメラで風景を撮り初めて、天気によって
あまりにも仕上がりの落差がある。
そういうことに初めて気づいたからなんですね。
喩えると電信柱。写真に写すまでは、日常生活ではその存在すら気が
ついていないですから。
そう考えると、ヌケのよいレンズやカメラを使えば使うほど、結局はさらに
増幅されたイメージでもって、天気の悪さを実感するだけっていう落ちに
なりますね。(笑)
<未稿なので考えを煮詰めていません>
Kさま
BORGを使ってみようか ? と思った切っ掛けですが、自身が学生時代から天文系をやっていた事と、望遠鏡光学系は元々点光源を点像として観る為のモノなので
写りが良いのでは ? との希望的感測と価格です。
キポン製絞り機構内蔵Contax645→ニコンの件、既にご存知の事かも ? とも思っていたのですが・・・ 釈迦に説法でありました。m(--)m
既に実験済みとの事で、目盛3辺りまでが実用域である事、大変参考になりました。
>>コンタ645の140ミリf2.8レンズの作例を載せます。
はい、試写までして頂きありがとうございます、大変参考になりました。
これで絞り目盛3辺りと理解して宜しいのでしょうか。
>>そうそう、感覚としてレフレックス500ミリの代わりに使いたいんですね。(^^;
自身もタムロンSP500mm F8 、以前は出番があったのですが、BORGを使い始めてからは出番がなく・・・ (^^;)
FL71に興味が御有りとか、自身は所有しておりませんが解像能力は77ED2型 (トンボ撮影で使用したモデル)を超える様ですので
Foveon機で撮るといったいどんな写りをするのやら・・・と期待半分、恐怖 ? (^^;)半分といったところです。
>>デジボーグには別途絞りキットがあるようです。
はい、チュ-リップの作例が実際に絞りユニットを仕込んで撮ったもので、この絞りユニットのおかげで、ある程度深度調節が可能になった事により
望遠鏡というよりも写真レンズに近づいた気がしています。
>>ステッチング写真、デジボーグ写真などは、かなりなベテラン諸君でも、また若いビギナーでも、そのスタート位置は同じなのです。
はい、自身も同様に考えておりまして、デジタル一眼レフの高性能化は写真への敷居を思いっきり下げてくれました、
後は年齢に関わりなく「やる気」と「実行力」次第ではないかと自身では思っています。
>>たまに雨上がりの風が吹いた後などは、こんなに綺麗な所に住んでいたんだなって驚くことがあります。
遠景がらみの風景写真は特に空気の状態に左右されいると自身も感じています、写真は押せばそこそこ写ってしまう時代になりましたが、
空と空気の条件を配慮した場合とそうでない場合、当然ですが配慮した場合の方が結果が良いんですけど、悩ましきは
そういう天候条件の日があまりない事だったりします。 (^^;)
瀬戸内海を観られる環境になって7年程経ちましたが、遠景までキッチリ写せそうな日は年に10日あるなしかなぁ ? との印象があります。(意見には個人差があります^^;)
御考察、大変興味深く拝読させて頂きました。
リンク先は後日じっくりと読ませて頂くとして・・・取り急ぎご返信まで。m(--)m
Kさま
>>ボーグなんかが有名なんですが、いつか1本だけでもやってみたいと願っています。
やはりご存知でしたか(^^;)
BORGは、野鳥系の方が使われているのをお見かけする事が現在では多くなりました、が、
自身が使い始めた頃はあまり知名度がなかった様で、現場でそれナニ ? とよく尋ねられておりました。
ちょっとパ-ツを組み替えると超望遠簡易マクロになったりもしますし、マウントアダプタ-だけを交換すれば
別メ-カ-のカメラにも換装出来たりと、使い廻しの良いレンズシステムではないかと感じております。 (意見には個人差があります^^;)
解像能力は御覧の通りですが、SD-1系だとどの程度解像するのか ? 未だ導入に至っておりませんので未知数です。
おはようございます。
ボーグ、鳥を撮っていた時期に導入を考えた時もあったのですが難しそうだったのでやめときました。
きれいに撮れるものですね。
先日キビタキ?を見つけて150マクロで狙ってみたのですが全くダメでした。
それでも天気が良かったので綺麗な色で撮れていて。。SD用の長いのも一本欲しいなと思う今日この頃です。