共存と理解の平和な世界を

1   masa   2019/1/2 14:58

みなさま、本年もどうぞよろしくお願いします。

昨年10月、オーストラリア大陸の真ん中に位置する「ウルル」に行く機会を得ました。
従来は「エアーズ・ロック」と呼ばれていましたが、今は先住民アボリジナルの呼称である「ウルル」と呼ばれています。
見渡す限りの半砂漠帯にポツンと立っています。遠くから見るとポツンですが、その足元に行って仰ぎ見ると地上高335mの巨岩が聳えていて圧倒されます。
この岩はエアーズ・ロック観光の目玉として多くの観光客に登られてきましたが、今年の10月からついに登山禁止になります。
転落死する人が後を絶たないということもありますが、この岩は先住民アボリジナルのアナング族の心の聖地であり、アナングの人々が長年、一帯の土地の返還を求め、興味本位で登ることを控えて欲しいと訴え来たものです。
私が行った時にも、麓にはアナングの人たちによる登山自粛要請の看板が立っていました。空に張り付けてあります。拡大してご覧ください。

探検家クックがこの大陸を発見したのをきっかけに、英国から大量の植民が行われ、大陸に100万人近くいたとされるアボリジナル諸部族は一時7万人にまで減ってしまいました。土地収奪に伴う虐殺と白人が持ち込んだ病気によるものです。
彼等は文字を持たないので、その伝統と文化は全て口承によっています。数万年に亘って狩猟採取を中心に大地と共に平和に暮らしてきた彼等を、入植者は野蛮人として駆逐し、残った人々を対象に教化・同化政策をとってきました。
連邦政府首相が議会でこのことを正式に謝罪したのは2008年2月のことです。

世界文明が進歩し、科学が発達し、国家間の戦争はなくなったといってよいかと思いますが、民族的な対立、宗教的な対立に伴う争いは依然として絶えません。
人間が生きていくのに必要な食料の根源は、そのすべてが大地と海との惠みであることを思えば、私たちは、もう少し賢く穏やかに生きていけそうにおもうのですが・・・
ウルルを仰ぎ見て、そう思いました。


2   読者   2019/1/2 19:58

参考までに・・・・
立て札の和訳が載ってます。
https://tabi-z.com/mala-walk#i-2
ウルル(エアーズ・ロック)登頂
https://tabicoffret.com/article/7456/
豪エアーズロックで邦人男性死亡 76歳、登山中に意識失う
https://www.sankei.com/world/news/180704/wor1807040012-n1.html
エアーズロックの転落について
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12129499442

3   Kaz   2019/1/4 08:34

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

ここがオーストラリア大陸の真ん中に位置するとなると、行く気満々でないと
なかなか行けそうにないようなところですね。エアーズロック、いや、ウルルには
登らなくともいいからぜひ、この目で見たいものです。
イギリスのパッケージツアー中に一緒で知り合ったオーストラリア人が
多くいるので、一度は彼らを訪ねがてら行きたいとは思うけど、遠いな。

4   masa   2019/1/9 22:55

読者さん、追加情報ありがとうございます。
キリスト教系の白人って、考えてみればすごく尊大というか身勝手だったですね。
オーストラリアに入植したイギリス人がアボリジニに対して行った仕打ちだけでなく、北米大陸に入植し英国とz合衆国を作ったヨーロッパ人が先住インディアンにした仕打ちも、南米大陸に進出したスペイン系白人がインカ帝国を始めとするインディオ達にした仕打ちも。
アジアを欧米帝国主義の侵略から救うんだと大東亜戦争を起こした日本も、肝心のアジア諸国民からは余り感謝されていないどころか、いまだに恨まれていたり。
尊大、独りよがり、という言葉がどちらにも当てはまりそうです。

Kazさん、
オーストラリアもデカイけれど、アメリカもそれに匹敵するくらいデカイじゃないですか。
北米大陸を馳け廻るKazさんなら、ウルルも遠くはないですよ。是非、行ってみてください。そしてオーストラリア人の観光ガイドだけでなく、アボリジナルの人々の話も聞いてみてください。

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