雑感
Exif情報
メーカー名 PENTAX
機種名 K-5 II s
ソフトウェア Utility 5 Ver.5.10.0
レンズ
焦点距離 20mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/3200sec.
絞り値 F11
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 3200
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 4928x3264 (11.5MB)
撮影日時 2012-01-08 00:16:47 +0900

1   kusanagi   2023/7/24 22:36

AIの時代に突入していますが、これから注意しなければならないことは、不用意にご自身のポート
レート写真(人物写真)をネットに上げないことだと思っています。例えば・・・
https://photoxp.jp/pictures/224195
こういう家族のお写真などは、これから簡単にAI検索で当人を特定できるようになるでしょう。また
複数の写真があれば生成AIで当人そっくりの高精細写真を新たに創作することも可能になります。
それらが悪用されないという保障はどこにもありません。
写真を投稿された方は、全く写真に関しては素人さんです。もちろんそういう写真はSNSなどに溢れ
ているのでしょうが、今後はおそらく何らかの被害が出で来るにつれて、急速に投稿されなくなって
くると予想されます。

AI時代になって、これまでは野放図にというか楽観的に考えられていたネット投稿なども、これから
は大きく変る可能性がありますね。AIが投稿するSNSなんてのも増えそうですし。時代と共に写真と
いうものは変わるのであって、その時代の変化を見極めて、自分なりの写真活動をしていくという
姿勢が大切なような気がしてます。

例えば私が今モノクロ写真に関心を抱いているのは、そのひとつの意味合いとして、黒白写真という
情報量の制限された写真ならば、AIにとっては苦手な写真なのではないかというのがあります。
AIが得意な写真は、輪郭のはっきりしたハイダイナミックレンジ(HDR)風な写真、高彩度や高コントラ
ストな写真でしょうか。そういうパッと見て分かる写真はAIが得意だろうと考えられます。
その反対に良く見なければ何が写っているか分からないような写真はAIは苦手だろうと思うんですね。
とにかくスマホ写真などはAIが得意とする写真の代表格ですね。
その反対に例えば監視カメラなどの極度に不鮮明な写真の場合、解析する能力はAIには乏しいので、
もし何か事件があってその画像を分析する場合には最後にはやっぱり人間がやりますね。

                  ※

前回で写真というのは若い時期に始めないと上手くいかないと書きました。これは誤解を招く書き方
だったかなって思います。実は高齢者であっても初めて写真を開始して、写真の本質に迫ることは
可能だと考えています。それで私自身もその実験を行うことにしました。
ケンコーからR72フィルターというのが発売されています。これは可視光線を全てカットして近赤外線
だけで写真を撮るために使うツールです。
カメラのレンズのこのフィルターを着けるとファインダーは真っ暗です。(^^ゞ これでは構図もピントも
まったく分かりません。それですべてカンと手動で設定を行わなくてはならなくなり真昼でも三脚撮影
となります。得られた写真はダブルトーンの画像となりますが、もちろんモノクロでも可能です。

                  ※

風景写真板の 「道の駅」
https://photoxp.jp/pictures/224213
この掲示板初?のドローンカメラによる投稿写真ではないでしょうか。このジャンルの写真はもっと
増えてもよさそうなのですが、高齢者が多い掲示板ですので中々ドローン写真が登場してきません
でした。これから大いに期待したいところです。(^^ゞ 
小型カメラの搭載なのですが必要にして十分という画質です。
DJIは中国の世界的、いや世界№1のドローンメーカーです。中国はこのドローンと監視カメラに極め
て強いです。日本のカメラメーカーが世界一というのは確かにそうですが、カメラのジャンルによって
はそうではないのですね。

                  ※

茹でただけ、もしくは冷のウドンに醤油だけを掛けて食うのは、今は、ぶっかけウドンと銘打っていま
すが、もともとは農繁期などで忙しいとき、田圃の畔で農家の人達が、時間を惜しんで昼飯として
食した風習のなごりです。
現在でも忙しい営業サラリーマンが、うどん屋で、ずるずると、黙々とぶっかけウドンをすするっていう
光景に継承されていますかね。
香川の人間はとにかく時間の無駄を気にします。そのせわしなさには県外の人は驚くのではないで
しょうか。そしてセルフサービスを厭いません。香川のうどん屋は基本、セルフです。普通の食堂でも
店の人が忙しければ片付けなどは客が率先してやるんですね。そういうおせっかいさがあります。

香川県は小さな県でして、降雨量が少なく地力も乏しい県です。本来貧しい県なんですね。昔は半農
半漁も多かったですし、半農商売・製造業というのも普通でした。農業だけでは食っていけない、文字
通り百姓(百通り)の技で、何でもこなして副業にいそしんでいたわけです。
二毛作で稲作の裏作として大麦・小麦も作っていたというのが、さぬきうどんの発祥です。地場で塩も
醤油もつくりますし、イリコ漁業もやっていた。その小麦と塩と醤油とイリコでさぬきうどんの出来上がり
です。

そして香川と言いますか、四国には遍路さんへの、おせったい、の文化が根付いています。これは
貧しい遍路さんに(へんろさんは貧しいに決まっていて)、食事を出したり一夜を貸したりするボランティア
精神です。そして昔は遍路さんというのは命がけでお四国を回るんですね。行き倒れれば丁重に葬っ
て、小さなお墓、お地蔵なんかでもまつります。
貧しい農家の人が、おせったいとしてさらに貧しいお遍路さんにウドンを出していたというのもあるん
でしょう。うどん出汁をとったイリコがそのままウドンに乗っていたというのも普通に風景としてあったろ
うと思いますね。
(うどん屋で出しとしてとった後の昆布を捨てるのはもったいなくて、テンプラの具として、または刻んで
サービスとして出しているところがあります。さぬきウドンの出汁は多用で複雑でして、イリコだけでなく
昆布、かつお、しいたけなどお店によって様々です。)

うどん屋でうどんの副食として出されているのが、すし(稲荷すし、ばらずし、巻きずし)や五目飯などの
握りと、揚げテンプラです。具ざいは、やさい、げそ、たこ、魚など。あーっ、思いっきり炭水化物ばかり
ですね。(笑) とくかく、早く食えて値段が安い、というファーストフードばかりです。
香川では、うどんプライス基準で外食の値段が決められていますので、他所の県よりはラーメンも蕎麦
も、ご飯ものも安いです。とにかく安くしないと消費者には見向きもされないということで、お店の人は
大変だろうと思いますね。

なんでも安い香川のうどん屋でも、例外的に高価格の店があります。何処とは書きませんが宇多津町
にある有名店です。うどんも高いし副食の海老天も高い。高いし並ばなければ店にも入れないということ
で地元の人は見向きもしませんが、県外客には大人気です。
私も見聞の為に一度行きましたが、お店は御影石で飾っていて、もったいぶったメニューに呆れ果て、
二度目はありませんでした。こういうのは讃岐うどんとは言いがたいですね。

反対に香川資本ではありませんが、地元名をとった○○うどん、として全国展開している有名チェーン
店。数度行ったことがありますが、麺はさぬきうどんそのもの、お見事です。しかし出汁がイリコ出汁で
はなく、関西風というか関東風。実におしい!というところですね。しかし地元の人間は出汁が讃岐して
いないので冷淡ですけど、私は評価しています。イリコ出汁が苦手、臭いっていう人にはカツオと昆布
だしはベストです。
さぬきウドンの真髄は、そのうどんのコシにあるのであって、出汁は二番手です。私の実家はさぬき
うどん発祥の地と言われるところなんですが、内陸部の農村なので、部落の皆さんが集った時に出す
うどんは、大鍋であげた、うちこみウドン(湯がかず具ざいを入れてそのまま食う)です。そしてなんと出汁
はドジョウなんです。ドジョウじるですね。どじょうは出汁として、そしてそのまま具ざいとして食います。
サトイモや大根や野菜もたっぷり。むろん出汁はドジョウだけでなくイリコ醤油などもいれますよ。
徳島なんかに行きますと、イリコの代わりに川で取れるハゼになります。これがまた美味いんです。
ところ変われば出汁は変わる。というのが私の讃岐うどん観です。

昔はうどん屋では掛けウドンと湯だめウドンの2つだったんですが、さぬきウドンがブームになるにつれ
ぶっかけウドンが新たに登場してきました。
こんな貧しい香川のうどんの食い方を県外の人に見せるんかい。
と、私も奇妙に思ったものですが、考えてみればこれこそが香川のうどんの精神、ソウルフードかも知れ
ませんね。今はそう思うことにしています。
田圃の畦道で時間と手間を惜しんで食ったウドン。遍路さんへのおせったいで出した貧しいウドン。
他所の県の人が見ればびっくりするような食い方なんですが、もしかしてこの貧しさが県外客に共感を
呼んでいるのかも知れません。そういう、言わば貧しさの共有ですか。同じ日本人としての。
しかしそうはいっても、さぬきウドンは心まで貧しいとは限らなかったのです。

現在の讃岐うどんブーム。かつての贅沢なバブル時代では考えられないわけで、それだけ現在の日本
は貧しくなっていて、それが讃岐うどん精神の持つ、セルフサービス(助け合い)、究極の食い方の
ぶっかけウドン、うどん遍路巡礼(宗教的なまでの崇高さ)に繋がっているのではないですかね。
貧しい讃岐ウドンなんですが、心は豊であるというのが、やはりさぬきウドンなんです。

ちなみに私は、ウドン屋へ行けば絶対にぶっかけは注文しません。栄養の偏りは著しいし、ちゃんと
掛け汁のウドンで、肉や野菜がたっぷりと入ったものしか食いません。そしてゆっくりと食べますね。
香川のうどん文化や精神が、そのまま今の日本のそれとは限りませんが、確かにひとつの日本の精神
を表わしているというのはあるんでしょう。

シッポ座さんが、ぶっかけウドンに触れられていて、なるほどそういう感じ方もあるんだなってことで、
私のさぬきウドンの考え方も少し変わったような気がします。(^^ゞ 

最近は全国的に蕎麦ブームだとかで、東京などに行きますと高級店で高価なプライスの蕎麦を提供して
いるみたいなんですね。でも考えてみれば蕎麦なんて本来、まずしい庶民の食い物じゃないですか。
そばつゆレシピなんてもったいぶったことを言ってますけど、貧しい農民が米のとぎ汁を捨てずに食べて
いたというのと同じ発想です。
うどんも蕎麦を安くないと話しになりません、香川ではどんな有名店でも(一部の例外を除き)、ウドンは
安いです。ブームになったからと言って値段を上げた店はありません。地元人が食いに行っている限り、
ウドンは安いのです。
私も最近は蕎麦に凝っていて、スーパーで売っている蕎麦の乾麺(実に種類が豊富、そして安い)を、
湯がき、出汁はイリコ主体のカツオ昆布だしでやってます。蕎麦だけど出汁は讃岐風というわけ。(笑) 

というわけで、さぬきウドンは働き者の香川県人や四国人たちが作り上げたソウルフードであるわけ
で、且つ宗教精神の巡礼のお遍路さんにも通用した食べ物です。ウドン脳(糖尿病)になる恐れもありま
すが、値段が安いということでお許し願いたいものです。(笑)

2   シッポ座   2023/7/24 23:31

はぁ、楽しい!一気に読んじゃった。
読んでいてkusanagiさんも楽しんでいる気配を感じました。

なんでしょうね、偶然というか、帰りの車中でどうやって四国へ行くとすればいいかなどと思っていてフェリーで徳島へ出てそこから二輪でまわってみても楽しいだろうなと頭の中でえがいてました。

戻る