【紅】の玉の首飾り
Exif情報
メーカー名 PENTAX
機種名 K-7
ソフトウェア K-7 Ver 1.00
レンズ SIGMA Lens
焦点距離 180mm
露出制御モード 絞り優先
シャッタースピード 1/40sec.
絞り値 F3.5
露出補正値 -0.7
測光モード 分割測光
ISO感度 200
ホワイトバランス 太陽光
フラッシュ なし
サイズ 3936x2624 (6,545KB)
撮影日時 2011-10-16 15:17:34 +0900

1   masa   2011/11/25 23:17

昭和39年に大和書房から出版された『自然手帖』という随筆集があります。その中の11月27日の題材が、この"オトコヨウゾメ”でした。
古文書・土俗の実地公証家でもあった河田禎氏が次のように書いています。(長文引用ご容赦)

「冬のひと日、小さなリュックをかついでさまよう近郊の丘は楽しい。落葉後の雑木林にさしこむ日光は、きびしい朝の霜気を一掃して、心の底まで温めてくれる。
花を失った林を飾るものは、ガマズミ、コバノガマズミ、ゴマギ、オトコヨウゾメなどのサンゴ玉である。ガマズミの果を里の子らはドドミといって食べる。うまくはなさそうだ。
共にスイカズラ科の潅木だが、ことに面白いのは、合成語らしいその名の、意味も出所もつかめぬオトコヨウゾメである。晩春、ほそい枝先に数個集まってうなだれ咲く花は、弁端に淡紅色のはじらいを含んだ小白花で、かれんな風情を見せる。
花もいいが、初冬の候、花のあとに結んだ小果の鮮やかな朱紅色のペンダントは。そのまま取って少女の耳飾りにふさわしい。これこそ私の求める小宝玉である。
そのほかユリ科の異端者、サルトリイバラの赤い果も好個の家づとであり、ささやかなヤブコウジもまた、貧しいわが家の正月にかかせぬ床飾りである。花はなくとも、季節に応じた贈り物で人の気持ちを裏切らないのが、尊い自然の常道である。」

2   im   2011/11/25 23:50

森の宝石のようですね。いいお話もありがとうございました。

3   調布のみ   2011/11/26 07:08

お早うございます。
緑基調の落ち着いた中に光沢のある真っ赤な実が似合い、しっとりとした風情を感じます。
読み応えのあるお話、ありがとうございます。

4   gokuu   2011/11/26 08:30

masaさん おはようございます。
緑の中にしっとりとして下がる赤い実に優しさを感じます。
素敵な風情と随筆に感激しています。有難うございました。

5   Ekio   2011/11/26 09:10

masaさん、おはようございます。
オフ会で案内していただいた時の「赤い」実ですね。
バックの色合いに引き立てられて、添えれらた随筆とあいまって輝きを増しています。

6   masa   2011/11/26 15:43

みなさま、ありがとうございます。
河田さんの随筆、気に入っていただけてよかったです。
自然を見る目の優しさをとても感じたものですから。

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