このところ、強かったはずのキヤノン板でも投稿数が激減して来ていますね。他の板などはもう見る影も
ないほどです。コロナの影響で撮影が滞っているというのもあるでしょうが、そろそろ皆さん、この掲示板
の投稿にも、そしてご自分の写真撮影にも飽きてきたのかもしれません。
私の場合、この掲示板を見るには、古いタイプのウインドウズOSと古いブラウザを利用しています。
ひとつはこのブラウザがグーグルクロームなんかより表示画質が優れていること。もうひとつは広告が表
示されないことなんです。写真掲示板は、ほんの少しの要素の有り無しで、さて見ようか、いや見たくない
なっていうような、すこぶる繊細なところがあるようです。写真というものはもともと繊細な感覚で成り立っ
ているものだからね。
いや正確に言えば写真趣味というものがセンシティブだということでしょう。つまり画質です。画質は云々
すれば切りがないわけですが、しかしながら画質の効果は強力であって、その画質が撮影者の心理を
表現しているようなところがあるからです。画質だけでなく道具としてのカメラやレンズのような機材の使い勝手、そして現像ソフトやブラウザですら、その繊細さに寄与しているというわけです。それらの総合力
として写真の趣味はできあがっているということではないですかね。
例えば100の画質のポテンシャルがあるとして、ある投稿者は80のレベルに達していて、またある投稿者
は30のレベルだったとします。そしてブラウザの画質の上限が50だとすれば、表示される画質は50と30
ですね。AさんとBさんの画質はさほど変わらないことになります。
こういう言わば逆差別が最近ではよく起きていて、それが社会全体の劣化現象というものになっていま
す。基準を下げるとどこまでも劣化は進むというわけです。こういう具合にして起きた事故がブレーキと
アクセルペダルの踏み間違い事故だろうと思うのですが、じゃあ自動運転にすれば解決するかというと、
これもまた新たな問題がでてくるはずです。ハッキングなんかがそうでしょうね。被害はもっと甚大になる
わけです。
あらゆる技術というのは発展していってピークに達した後はゆっくりと劣化していくものです。自動車もカメ
ラもそうだろうと思います。もしかすれば写真趣味そのものが既にピークを過ぎているのかもしれません。
人間の体力や能力、寿命に限界があるように、技術やモノにも限界があるということ。しかしそれを突破
して更なる高みに登るカメラも撮影者もいるはずですね。最近ではペンタックスK3MⅢの凄さに驚いてい
ますから。この掲示板の投稿者にも是非とも限界を突破した方が現われることを期待したいです。