雑感
Exif情報
メーカー名 NIKON CORPORATION
機種名 D600
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 70mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/160sec.
絞り値 F3.2
露出補正値 -0.7
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2000x1335 (1.57MB)
撮影日時 2012-01-02 02:12:07 +0900

1   kusanagi   2022/7/18 22:05

新聞で中国の先端半導体事情の特集があり興味深く読みました。先端半導体の製造こそがこれから
の経済や軍事を握っているのであって、中国はどうしてもそれを作れない。
しかし台湾や韓国では作れます。また製造機械や素材を提供しているのは欧米や日本です。なぜ
中国では作れないのか。半導体製造においては極めてクリーンな環境で、数百のという複雑な工程が
あり、それをひとつひとつ細心の注意でもってやらなければなりません。忍耐強くないとできないんで
すね。そして技術者同士が深く結びついて協力していかなければ出来ません。これらは国民性の問題
ですし、台湾で出来て中国では出来ないというのは、国民性と政治体制の根幹に関わることなのです。
そういうものが先端半導体製造です。これがなければ魅力的な商品は出来ませんし、軍事では高度
な兵器はつくれません。

高々もの作りといいますけど、これほどに高度な製造はそんなにあるものではないです。ウイルス研究
所で平気でウイルスを垂れ流すように国では出来ない相談です。どんなにか金をつぎ込んでもできない
ことが世の中にはあるんですね。政府が号令を出してもだめ。
そういうのは航空機のエンジンとか自動車のエンジンでもそうです。

この一事だけ見ても世界の覇権は西欧の先進国が握るのであって独裁的な国家であるロシアや中国
ではないのが分かります。つまりは親中には限界があるということです。
日本は僅かな原材料、石油やガスや鉱物を輸入するだけで非常に高度な最終製品を多々作り出すこと
ができます。その輸出入の差額が利益となって国民が食えています。食料などはそれで買っています。
これは言うななれば無から有を生み出すことであり、それを支えているのは国民の英知です。

コンピューターと言えばソフトであり、これを征すれば何でも出来ると思いがちですが、そのソフトが動く
には集積回路という物質的な半導体製造が不可欠です。先端半導体が製造できるのは米国(インテル)
と韓国のサムソン電子と台湾のTSMCくらい。日本では出来ないのかというと、昔は作っていましたか
らね。もし韓国と台湾が中国のものになれば日本で作ることになるでしょう。そして中国が韓国や台湾を
手に入れたからと言っても、あの政治体制では早晩最先端のものは作れなくなるはずです。
そういう微妙なものが先端半導体製造なのであって、それを日本が事実上握っているといっても過言で
はないのです。

半導体すらまともに作れない中国と組んで日本がやっていけるはずがありません。先端半導体がなれ
れば経済には遅れをとり、軍事においては致命的です。日本がどの陣営と組めば良いのか一目瞭然で
しょう。しかし中国が永遠に先端技術をものにできないかというと、そうとは限りません。中共が瓦解して
中国がいくつかの国に分裂したならば、中には日本の影響を受けた地域が最先端半導体を作れる所
もあるでしょう。でもそれは未来の話ですね。

米国が台湾や韓国を手放さないのはこの半導体問題があるからですね。ここを中国に取られれば米国
は中国に遅れをとるかもしれない。その恐れがあるので台湾と韓国、そして無論日本も、絶対に手放
さないと思います。そこらがウクライナとは事情が違うところです。
米国が世界に向けての覇権を維持しようと思えば、この先端半導体製造は絶対に確保して置かなけれ
ばならないのです。そこらへんの事情は台湾も韓国も良く知っているところです。彼らにとって半導体は
安全保障そのものであるということ。これは日本も同じですよ。

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