ニコン D600 作例
一眼レフ
35mmフルサイズ・2,426万画素
2012年9月27日発売
ニコンD600は、2012年9月27日に発売された、有効2426万画素のFXフォーマット一眼レフである。趣味の作品撮影へ持ち出すことを重視し、D300級を目安とする小型軽量のボディにフルサイズの撮像素子を収めた。D700から独立した企画として、D800とは画質の追求と携帯性の配分を変え、FX機の選択肢を広げた機種だった。
投稿写真 359枚
Camera Profile
D600について
発売当時の発表資料、専門媒体のレビュー、利用者の声から、この機種の位置付けと評判をまとめました。
ラインナップ上の位置付け
ニコン映像カンパニー開発本部長の山本哲也氏は、D600を趣味の撮影を楽しむ層向けと説明した。D800は大判・中判で撮影してきたような画質志向の強い層に向け、D600では作品作りへ持ち出す際の大きさと重さを重視する。画素数の段階だけでなく、使い方によってFX機を分ける考え方だった。3インタビュー デジカメWatchD600投入で厚みを増したニコンのFX戦略
センサーは35.9×24mm、有効2426万画素のCMOSで、EXPEED 3を組み合わせた。常用感度はISO100~6400、拡張時はISO50相当~25600相当となる。ボディは141×113×82mm、本体のみ約760g、電池とSDカードを含めて約850gである。4公式 ニコンD600 主な仕様
メーカーは、当時のニコンFX一眼レフで最小・最軽量と訴求した。上部と背面にはマグネシウム合金を用い、D800/D800Eと同等の防塵防滴性を備えると説明している。携帯性を重視しながら、屋外での使用にも対応する構成だった。1公式 ニコンデジタル一眼レフカメラ ニコンD600を発売
SDカードを二枚使い、順次記録、同時記録、RAWとJPEGの分割記録を選べる。DXレンズもDX範囲の3936×2624画素で利用できる。オートやシーンモードとU1/U2の設定を用意し、撮影条件をカメラに任せる操作と、自分の設定を呼び出す操作の両方に対応した。4公式 ニコンD600 主な仕様
先代からの進化
発表会では、特定機種の後継に当たらない新しいラインと説明された。山本氏も、D700の後継を求める声とは別に進めた独立企画であると明言している。D700はD3の高感度性能をより手頃な形で届ける企画だったのに対し、D600はFXの性能を小さく軽いボディへ収める企画だった。3インタビュー デジカメWatchD600投入で厚みを増したニコンのFX戦略
最高約5.5コマ/秒の連写、39点AFを備え、中央9点をクロスセンサーとした。合成開放F8でも中央7点でAFが可能である。シャッター最高速は1/4000秒、通常のフラッシュ同調は1/200秒となり、上位機とは速度や制御条件にも違いがあった。4公式 ニコンD600 主な仕様
動画は1080の30p・25p・24pや720の60pなどに対応し、FXとDXを基にした撮影範囲を選べる。外部マイク端子とヘッドホン端子も備えた。静止画に加え、画角や音声を確認しながら動画を撮る構成である。4公式 ニコンD600 主な仕様
2013年10月に発表された後継D610は、2426万画素とEXPEED 3を引き継ぎ、最高約6コマ/秒の連写と約3コマ/秒の静音連写を打ち出した。5公式 ニコン軽量コンパクトなニコンD610を発売
ライバル機種との比較
開発の背景
山本氏によれば、持ち運んで趣味の作品を撮るため、D300程度か、それより軽いボディを目指した。基準に置いたのは既存の大型FX機ではなく、D300クラスの携帯性だった。フルサイズの撮像面と、日常的に持ち出せる大きさを組み合わせることが企画の出発点である。3インタビュー デジカメWatchD600投入で厚みを増したニコンのFX戦略
2426万画素の選択には、滑らかな階調を重視する考え方があった。山本氏は350dpiのプリントを基準に、A3でも余裕を持たせる意図を説明した。画素数の多さそのものだけでなく、作品をどの大きさで出力するかと、階調の表現を合わせて決めた設計方針である。3インタビュー デジカメWatchD600投入で厚みを増したニコンのFX戦略
商品企画をまとめた笹垣信明氏は、小型軽量化の要因として、光学ファインダーの低背化、シャッターユニットの小型化、新設計ボディを挙げた。内部には耐久性を確保した樹脂部品も用いた。撮像素子を収めるだけでなく、ファインダーやシャッター、それらを支える構造を見直したのである。2プレス デジカメWatchニコンD600の発表会レポート
発売後には、画像に複数の黒い粒状像が写る現象への公式対応が行われた。2014年3月28日の告知でニコンは、保証期間を過ぎていても点検・清掃、シャッターと関連部品の交換を無償で行う方針を示した。複数回の対応でも軽減しない場合には、D600または同等品へ交換するとした。7公式 ニコンニコンD600に関するお知らせ
この現象に対する無償対応の受付は、2020年1月10日に終了した。8公式 ニコンD600ご愛用のお客様へ 対応終了案内
利用者の評判
Photography BlogとDPReviewは、高感度の画質を共通して高く評価した。暗い場面で使う画質が、両媒体に共通する評価点となっている。9レビュー Photography BlogNikon D600 Review
一方、両媒体はAF点が画面中央へ集中することを制約として挙げた。またライブビューや動画中に絞りをリアルタイムで変更できない点も共通して指摘しており、絞りリングを持つ旧レンズでは事情が異なる。測距点数や動画記録の仕様だけでなく、構図や撮影中の操作に関わる制約があった。9レビュー Photography BlogNikon D600 Review
2026年10月1日時点の価格.comボディ版は182件で、満足度は5点満点中4.66だった。画質4.76、バッテリー4.63、携帯性4.42となっている。後年の投稿も含む利用者集計として、画質と持ち歩きやすさの両方に高い評価が付いていた。10掲示板 価格.comD600 ボディ レビュー
内容の確認日: 2026年10月1日
D600で撮った写真の話題
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