無題
Exif情報
メーカー名 NIKON CORPORATION
機種名 D600
ソフトウェア Capture One 8 Windows
レンズ
焦点距離 18mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/100sec.
絞り値 F3.5
露出補正値 -0.7
測光モード 分割測光
ISO感度 2500
ホワイトバランス
フラッシュ なし
サイズ 2000x1335 (1.54MB)
撮影日時 2012-01-26 00:33:35 +0900

1   kusanagi   2022/9/23 22:27

これは瀬戸芸の作品のひとつだそうです。私も学生時代はアートを気取っていた時代がありました。
写真もやりましたけどアートもしていたんですね。授業なんかには出ずにバイトとアートに全てを
潰していたという記憶しかありません。若かったからそんな放蕩が許されたのですが、今ではアート
を見るとただ懐かしいっていう感想しかでません。
パソコンに夢中になった時期はそのスキルや思考が現実にも役立っていたので無駄ではなかった
のですが、写真をしだしてからは、かつてのアートと同じく無駄に時間を潰しただけっていう気持ち
があるんですね。
皆さんも長くは写真オタクをやれないでしょう?最後には時間が勿体ないという気分になったので
やめちゃったのではないですかね。

写真は昔と今とはぜんぜん違っています。フィルム時代(黒白自家現像)は習得に時間もかかりま
したが、慣れてもペースはゆったりでした。オタク的に夢中になるっていうことはなかったですね。
ゆるゆるとマイペースで他のものと共存してやっていけたのであって、ところがデジダルの現在は
枚数が極端に多くなるから直ぐに上達し、そのままオタク三昧で突っ走るという感じです。
そりゃあ息切れもするというものです。デジタル時代は写真を撮り過ぎないようにすることが極めて
難しいです。如何にデジタルという機材に負けずに、ゆるゆるとセーブしながらわざと上達せずに
やっていくのが肝ですね。

デジタル時代の現在でも、写真に何かの文化があるという考え方の人がいます。しかし写真文化
が存在していたのはフィルム時代です。メカニカルカメラで自家現像をするっていう時代です。その
時代には確かに写真は文化活動のひとつであって高い地位がありました。
今のデジタル時代の写真には文化もなにもありません。ただデータを消費し、蕩尽するだけでは
ないのですか。今はあまりにも簡単でまるで息をするように写真が撮れてしまう時代。有難くも何も
ありません。

私の占星術習得には当時の写真の思想が生きていて、その思考技術でもって占星術に入り込め
たという気分は当時も今もしています。占星術は高度な知性が必要ですがその原点は写真でした。
しかし今のデジタル写真にはそんなものはつゆほどもありません。
今も掲示板でも投稿をされている方々はフィルム時代から写真をやられていた方々ばかりでしょう。
だから節度をもって今も写真を続けられているのだと思います。デジタル写真しか知らない人が
いたとすれば、それは写真としては嘘っぱちであって、単なる画像をこねくり回しているだけです。

私が占星術を始めた時代は完全にアナログでして、星座表と首ったけで手書きでチャートを書いて
いました。今はネットとデジタルなので誰でも簡単にチャートが描けるのですが、そういう事情は
デジタル写真と同じです。もし今、私が初めてデジタル時代の占星術を始めてもまるでモノになら
ないでしょう。デジタルの弊害はそりゃあ恐ろしいものがあります。
フィルム写真時代というのは、今となってはステータスシンボルみたいなものです。ブランドです。
機械式腕時計であって、クォーツとは違います。(笑)
結局はブラックボックスをそのままにするのがデジタル思考であり、アナログではブラックボックス
から始めるというわけです。その差はものすごく大きいです。

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