メーカー名 | RICOH IMAGING COMPANY, LTD. |
機種名 | PENTAX K-3 Mark III Monochrome |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 10.0mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/50sec. |
絞り値 | F3.5 |
露出補正値 | -0.7 |
測光モード | 中央重点測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2048x1365 (2.19MB) |
撮影日時 | 2023-08-19 23:48:32 +0900 |
https://www.youtube.com/watch?v=LtA5SQr6Iao
『GR Special Talk』森山大道 × 野口智弘 --- [CP+2021 リコーイメージング オンラインセミナー]
https://www.youtube.com/watch?v=LOvXiJAM5Rg
保存版「森山大道」#Daido Silk
Hasselblad Award Winner 2019
https://www.youtube.com/watch?v=pAbhkLxhn40
①Ten Questions with Daido Moriyama - part one
https://www.youtube.com/watch?v=oveYsV5ubzA
②Ten Questions with Daido Moriyama - part two
https://www.youtube.com/watch?v=Yj3UtUdOnvI
③Ten Questions with Daido Moriyama - part three
https://www.youtube.com/watch?v=NuST3XTyfO8
④Ten Questions with Daido Moriyama - part four
https://www.youtube.com/watch?v=BHy666sqizk
⑤Ten Questions with Daido Moriyama - part five
https://www.youtube.com/watch?v=truAAYWeiqg
⑥Ten Questions with Daido Moriyama - part six
https://www.youtube.com/watch?v=O7IOuyUibx8
⑦Ten Questions with Daido Moriyama - part seven
https://www.youtube.com/watch?v=Gd8azHdc8eU
⑧Ten Questions with Daido Moriyama - part eight
https://www.youtube.com/watch?v=E2V1oLcZztI
⑨Ten Questions with Daido Moriyama - part nine
https://www.youtube.com/watch?v=htLBL3m4tmQ
⑩Ten Questions with Daido Moriyama - part ten
https://www.youtube.com/watch?v=xtVraiNqoOo
写真とは記録であるとか、発表された写真は受けるとる側のものであるとか、そういうのは
一般的なものですね。敢えて特別なものではありません。私の考えとしては、森山の写真とは、
歩くことであり歩いて撮影するということだろうと思っています。森山にとっては、それは至極
当たり前のことなので、彼自身強くは言っていませんが、それが森山写真の本質だろうと考え
てます。
それは太古の狩猟採集文明のような人類にとっての本質的なものであって、それを無意識に
実践しているということてす。彼の撮影映像をみると、ほんとにキョロキョロと何かないかと、
うろついてますね。しかも逃さないように素早く。これは良い獲物がないかと探し回っている
石器時代のハンターのようです。
そこに森山写真の本質的性があり、それが高度に都市化された現代に於いても、欧米人にも
評価を受けているというところだろうと思うわけです。そこに深く強い意味があると。
そしてもうひとつ、得られた写真という画像を最低限のスタイルにしているということでしょう。
得られた釣果を誇らないスタイルでもあるんです。獲物というのは獲りすぎるといけないわけ
ですが、そこをきちんとセーブしていないとマンモスハンターのように文明崩壊をしてしまうから
です。
画像はモノクロであり、しかもアレブレボケと低品質としていますね。このセーブ感がするどい
のです。彼が長く写真をやってこれた秘訣がその画像にあるというべきです。ですから彼の
膨大な作品をを見続けていても読者は見飽きないというか栄養過剰を起こさないですみます。
森山氏は1938年10月10日の生まれですが、むろん出生時刻は不明です。
そこで占星術でもって逆算してみますと、とりあえず15時20分くらいかなっていう数字が出て
きました。勿論仮説段階です。ASCは水瓶座の最後。木星が乗ります。またイコールハウスの
天頂には金星があります。こんなことを書いても分からないだろと思いますが。
とにかく大変に優れた天才的な人物です。そして改革的で知性的な人ですね。
そして大変にバランスが取れていて、王道を行くようなチャートになってます。決して奇抜な人
ではなさそうです。それで多くの友人に恵まれたという感じですかね。
とにかくこんな感じで、森山大道が私なりに少しは理解できたというところが今回の収穫となり
ました。そこには写真の本質というものがあり、森山が教えてくれたという気がしています。
私も、長らくデジタル写真をやってきて、もしかすれば無駄な時間を過ごしてきたんではないか
なという危惧を抱いていたんですが、半分は正鵠を得ていたということで(歩きの撮影)、それで
良しとするところです。もちろん半分は画像溺愛ということで間違っていたわけですけどね。
これは本当に大きな間違いをしていたと思ってます。
私としてはこれから多分、写真趣味から離れていくだろうという予感がしています。
森山氏のようなプロ写真家には、例えば写真集出版というような具体的なモノがあるわけです
が、アマチュア写真人にはそういうものがないからだと気が付きました。歩き撮影と黒白写真は
確かに正解なのですが、それだけでは写真はやっていけないだろうということですかね。
これまで20年間もデジタル写真をやってこれたのは、カラー画像という耽溺があったからこそ
でしょう。その麻薬が切れれば写真趣味の継続は難しくなるという気がします。
しかしもう一度、カラー画像に浸ることはできません。一度気がついてみると元には戻れない
わけですね。浦島太郎が玉手箱の白煙を浴びた後はもう再び龍宮城には戻れませんでした。
黒白写真を続行していくには、これにはプリント写真による表現力が欠かせないと思っています。
それは黒白フイルム写真時代と同じです。それはどういうことかというと、ネット写真では無理
なのではないかということだろうと思うわけです。
そして、ネットでのデジタル的な写真はあくまでカラー写真でなければならないという気がして
います。そして黒白写真は本来的には紙による写真文化であったということでしょうか。
しかしそれはあくまでも他者に対しての表現の場合です。実際のところ自分で写真を完結する
場合では、自宅のPCモニターで充分に黒白写真をすることができます。
私が面白いなあと思ったのは、スラムさんの投稿手法です。スマホで地元近辺の撮影をされて
それを随時アップロードされています。興味深いのは掲示板に上げる画像は最低限の画質だ
ということです。実際の撮影では普通の画質で撮っているはずですが、投稿ではピクセル数を
落としています。
ここに、二重の基準がスラムさんにあるわけですね。自分で見る写真と他者に掲げる写真とは
違うものにしているということです。もしかするとそういう手法がデジタル黒白写真にも通用する
のかも知れません。
この二重性は森山にもありますよね。彼の写真は徹底的に歩いて撮影をするということなので
すが、そのことは読者には伝わりません。多くの読者は森山の写真の真実を知ることはできない
ということです。
森山は写真とは、とにかく一枚でも多く撮影することだとか、考えるよりも撮れって言ってますが、
そういうメッセージは実は嘘であり、本当は歩き撮影では、そのようなことは必須で当然のことだ
というだけです。写真とは関係がなくて、歩きに関係することだからです。
私も森山のような撮影をしていますが、(ただし山里の撮影で)、一秒でも時間が惜しいわけで、
撮影はスピーディですし、最低限の機材しか持っていきません。ですがら彼の撮影手法はよく
わかります。
こういう具合に、写真には秘められた真実と、表に出されるものとは違うのだということです。
こういうことを知らないと多くの読者は騙されてしまうんですね。ですから写真を見る読者は、その
秘められた真実というものを自らが発見しなければならないということになります。
デジタルモノクロも同様でして、やはりモノクロ専用機がなければ本当にはデジタルモノクロという
ものが理解できません。カラーデジタルでのモノクロモードでは、所詮はカラーのモノクロ風でしか
ないんですね。
しかしネットで上げれたモノクロ写真ではその両者の相違が判別できません。しかし自分でやれは
直ぐに分かります。ここでも写真の真実というものは隠されているというわけです。
この真実の秘匿性こそが写真であるという気がしています。いや写真だけでなく全てに於いて、
真実というのは隠されていて表からは容易に見ることができないというのが、そもそもこの世の中
であり、この世界というものではないでしょうかね。
清原達郎氏の「我が投資術」角川 というのを読んでいますが、清原氏が言うには、自分には弟子
がいないので、自分が獲得した投資術を皆に公開したいと言っています。
読んでいて確かに面白いですね。しかし、やはり本当の事は書かれていないという気がしています。
本人にとっては当たり前のことでも、核心的なものは、当人自身も気が付いていないのであって、
読者は本当はそのことを知りたいのに、それが書かれていないというもどかしさがあります。
しかし著作でもインタビューでも、そういうものではないですかね。
本当に大事なものは、本人自身も気が付いていない。そういうことです。
ですから、森山でも清原でも、読者は、その語られていないことを抉り出すようにして読者自身が
発見していかなければならないと思ってます。
清原氏の生年月日は不明です。1959年生まれとしか。生年月日を知って占ってみたいなあと思う
のですが、それはかなわないようです。
彼は東大卒で野村に入社したわけですが、ドロップアウトしてます。東大出で世の中から弾き出さ
れた人間というのは実に面白いんですよ。私も個人的に2人ほどそういう人間を知っていますが、
普通の人間とは違います。というか、彼らこそ本当の人間であって、普通の人は人形みたいなもの
ですからね。(^^ゞ
昔、悪霊に取り付かれた家がございました。その悪霊をなんとか取り払って欲しい。と若い坊さん
が相談を受けました。が、どうすればいいのか分かりません。そこで物知りの和尚さんに相談
したところ、こう言われました。
「このお経をその部屋の中で一晩中唱えなさい。ただし、悪霊が色んな悪さをしますよ。姿を変えて
驚かせたり、幻惑したりして部屋から追い出そうとします。それでも一晩中、絶対に障子を開けて
外に出てはいけません。もし障子を開けて外に出ようとすれば悪霊に殺されてしまいます。
どんなに恐ろしいものを見ようが聞こうが、それは悪霊の幻に過ぎませんから、ただ一晩中、お経を
唱えていればいいのです。朝になれば悪霊は去って生きます。」
そして、若いお坊さんは覚悟を決めて部屋でお経を唱えました。すると恐ろしげな物音と共に怪物
が現れます。怖かったのですが、彼は必死でお経を唱えました。
その後、亡くなったはずの母親の声が障子の外から聞こえてきます。「お前の姿が一目見たい。
こっちに来ておくれ」と。しかし、和尚さんの言葉を思い出し、これも悪霊の仕業に違いないと誘惑を
振り切りました。
すると今度は、「私はお兄さんと幼い時に離れ離れになった妹でございます」という声が聞こえて
きました。そう言えは自分に妹がいると聞かされたことがある。それでも彼は会いたいという気持ち
と涙を押し殺してお経を唱え続けました。
そうこうしているうちに空が白み、悪霊の声は聞こえなくなりました。ようやく夜が開け、小鳥の鳴き声
も聞こえて来ました。「自分は悪霊の誘惑に打ち勝ったんだ」。
そう思い、彼は障子を開けました。
しかし、外はまだ真っ暗。そのお坊さんは悪霊に殺されてしまいました。
(清原氏の著作からの一文です)
・・・・・・えっー、これ、部屋に時計があれば、こういう失敗はしなかったですね。(^^ゞ 何ていうのは
なくて、悪霊が時計を操作するのは朝飯前だったでしょう。
浦島太郎の物語とは全く違って恐ろしさ百倍です。
※山道を歩いていて、やっと頂上か。と思いきや、単に人工樹林の森が終わっただけで、ここから
自然林の深い森が始るのでした。頂上はまだまだ遠い。(笑)