1 m3 2008/12/28 01:12 蝶 西条八十やがて地獄へ下るとき、そこに待つ父母や友人に私は何を持つて行かう。たぶん私は懐から青白め(あおざめ)、破れた蝶の死骸をとり出すだらう。そうして渡しながら言ふだらう。一生を子供のやうに、さみしくこれを追つてゐました、と。これ ルリタテハのことと思います.....。
蝶 西条八十やがて地獄へ下るとき、そこに待つ父母や友人に私は何を持つて行かう。たぶん私は懐から青白め(あおざめ)、破れた蝶の死骸をとり出すだらう。そうして渡しながら言ふだらう。一生を子供のやうに、さみしくこれを追つてゐました、と。これ ルリタテハのことと思います.....。
2 stone 2008/12/28 01:39 ルリタテハ。凄い存在感ですね‥明るい背景に火山岩のような翅模様、形態。「やがて地獄へ下るとき」地獄のイメージとルリタテハ、重なりますね。凄いなと、読み返すうちにふと思い浮かべたのは、旅する蝶、アサギマダラもあるかなと「青白め(あおざめ)、破れた蝶の死骸」「これを追つてゐました」この言葉と、儚げなとも優雅とも感じる飛翔が黄泉の国と被りました。^^
ルリタテハ。凄い存在感ですね‥明るい背景に火山岩のような翅模様、形態。「やがて地獄へ下るとき」地獄のイメージとルリタテハ、重なりますね。凄いなと、読み返すうちにふと思い浮かべたのは、旅する蝶、アサギマダラもあるかなと「青白め(あおざめ)、破れた蝶の死骸」「これを追つてゐました」この言葉と、儚げなとも優雅とも感じる飛翔が黄泉の国と被りました。^^
3 Ekio 2008/12/28 07:48 m3さん、おはようございます。見るにつれ凄みを感じさせます。明るめですっきりした背景が引き立てたいますね。
m3さん、おはようございます。見るにつれ凄みを感じさせます。明るめですっきりした背景が引き立てたいますね。
4 masa 2008/12/28 14:40 m3さん、西條八十がこんな詩を残していること、初めて知りました。ありがとうございます。西條八十といえば、私にとっては服部良一と「青い山脈」の主題歌を作ったひと、童謡「鞠と殿様」の作詞者としてとて懐かしい方です。でも一方で、戦中には「同期の桜」「若鷲の歌」「学徒進軍歌」など多数の軍歌を作詞された方でもあります。「青白め破れた蝶の死骸」には、詩人西條が自分の死を思ったとき、私たちには測り知れない苦しい複雑な思いが込めらているように思います。
m3さん、西條八十がこんな詩を残していること、初めて知りました。ありがとうございます。西條八十といえば、私にとっては服部良一と「青い山脈」の主題歌を作ったひと、童謡「鞠と殿様」の作詞者としてとて懐かしい方です。でも一方で、戦中には「同期の桜」「若鷲の歌」「学徒進軍歌」など多数の軍歌を作詞された方でもあります。「青白め破れた蝶の死骸」には、詩人西條が自分の死を思ったとき、私たちには測り知れない苦しい複雑な思いが込めらているように思います。
5 m3 2008/12/29 00:56 stoneさん、尋常でない 西条八十 いや、西條八十 の 「蝶」の「詩」ですね。さる団体のお方によれば、「蝶はあの世の使者ですから、・・・」と仰っていますが。Ekioさん、ありがとうございます。この裏翅の模様って,他のチョウと比べても異様ですね。masaさん、西條八十 には、難解な言葉が多いですね「かなりや」とか「鞠と殿様」の最後にも。森村誠一の「人間の証明」で有名になった「帽子」は、すきな詩の一つです。帽子 西條八十母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?ええ、夏 碓氷から霧積へ行くみちで、渓谷へ落としたあの麦わら帽子ですよ。母さん、あれは好きな帽子でしたよ。僕はあのとき、ずいぶんくやしかつた、だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。母さん、あのとき向こふから若い薬売りが来ましたつけね。紺の脚絆に手っ甲をした。そして拾はうとしてずいぶん骨折つてくれましたつけね。だけどたうたうだめだつた。何しろ深い谷で、それに草が背丈ぐらゐのびていたんですもの。母さん、ほんとにあの帽子どうなつたでせう?そのとき傍で咲いてゐた車百合の花は、もうとうに枯れちやつたでせうね、そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。母さん、そしてきつと今頃は今夜あたりは、あの谷間に、静かに雪が降りつもつてゐるのでせう。昔、つやつや光つた、あの伊太利麦の帽子と、その裏に僕が書いたY.Sといふ頭文字を埋めるやうに、静かに、寂しくあ〜、そうそう、西條八十は本名で、両親は、苦しいことがないようにと、「苦」に通じる「九」を抜いた「八」と「十」を用いて名付けたんだそうです、というエピソードがありました。
stoneさん、尋常でない 西条八十 いや、西條八十 の 「蝶」の「詩」ですね。さる団体のお方によれば、「蝶はあの世の使者ですから、・・・」と仰っていますが。Ekioさん、ありがとうございます。この裏翅の模様って,他のチョウと比べても異様ですね。masaさん、西條八十 には、難解な言葉が多いですね「かなりや」とか「鞠と殿様」の最後にも。森村誠一の「人間の証明」で有名になった「帽子」は、すきな詩の一つです。帽子 西條八十母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?ええ、夏 碓氷から霧積へ行くみちで、渓谷へ落としたあの麦わら帽子ですよ。母さん、あれは好きな帽子でしたよ。僕はあのとき、ずいぶんくやしかつた、だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。母さん、あのとき向こふから若い薬売りが来ましたつけね。紺の脚絆に手っ甲をした。そして拾はうとしてずいぶん骨折つてくれましたつけね。だけどたうたうだめだつた。何しろ深い谷で、それに草が背丈ぐらゐのびていたんですもの。母さん、ほんとにあの帽子どうなつたでせう?そのとき傍で咲いてゐた車百合の花は、もうとうに枯れちやつたでせうね、そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。母さん、そしてきつと今頃は今夜あたりは、あの谷間に、静かに雪が降りつもつてゐるのでせう。昔、つやつや光つた、あの伊太利麦の帽子と、その裏に僕が書いたY.Sといふ頭文字を埋めるやうに、静かに、寂しくあ〜、そうそう、西條八十は本名で、両親は、苦しいことがないようにと、「苦」に通じる「九」を抜いた「八」と「十」を用いて名付けたんだそうです、というエピソードがありました。
6 フラン 2008/12/29 22:13 ルリタテハって、こんな翅してたのですか!木の幹みたいですね。でも、輝き、質感が全然違いますね。
ルリタテハって、こんな翅してたのですか!木の幹みたいですね。でも、輝き、質感が全然違いますね。
7 m3 2008/12/30 01:05 フランさん、そうなんです。それと昆虫写真仲間の間でも、非常にスバシッコく撮影難易度の高い蝶っていうことで通っています。ですから、以前masaさんが初秋に撮影されたのにはビックリでした。小生のは11月に入ってからですので、だいぶ寒くなり動きが鈍く近接で撮影ができ詳細に撮れた次第です。
フランさん、そうなんです。それと昆虫写真仲間の間でも、非常にスバシッコく撮影難易度の高い蝶っていうことで通っています。ですから、以前masaさんが初秋に撮影されたのにはビックリでした。小生のは11月に入ってからですので、だいぶ寒くなり動きが鈍く近接で撮影ができ詳細に撮れた次第です。
戻る