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1   kusanagi   2014/7/21 22:50

デザインはハードウェアなのか、それともソフトウェアなのか。

最初にデザインとは何か。 価格コムなどでは、見かけの
スタイリッシュさをデザインとし、使い勝手や携行性は別に
設けています。
一般には、デザインとは商品の見かけのことだと思っている
人が多いですね。

しかし、デザインとは実用にたるべき形の設計であるから、
本当は使い勝手や携行性などはデザインの範疇になるわけ
です。
工業デザインとは目新しさや目を引くことだけを狙うのではなく
何よりも使い勝手こそがデザインのことなんですね。これは
ユーザーの無意識レベルにまで働きかけるんです。
とにかくテザインとはカッコよさとは関係のない話なんですよ。

デザインと対比になるのが、性能だろうと私は考えています。
デザインンと性能。この2つが良ければ価格は高くても売れます。
ドイツ車が売れているのはそういうことです。

ところで性能を上げるのには技術力が要りますしコストも掛か
りますね。
それでデザインは比較的、技術もコストもかからないと言われます。
しかしデザインは、その商品を知り尽くしていなければ本当に
よいデザインは出来ないんです。
車のデザインは自動車だけでなく文明論まで知らなければ良い
デザインは出来ませんし、カメラのデザインは何よりも写真を
深く知っていなければなりません。
これがなかなか出来ないのが新興国なんですね。やはりデザイン
はヨーロッパが凄いです。日本はまだまだです。

デザインの恐ろしさは、それが失敗した時に、ユーザーはその
デザインを非難することをしないで、性能に転嫁して非難をする
ことなんですね。
それでデザインの失敗というのは、なかなか分からないんです。
ユーザーというのは見かけのスタイリッシュさは理解できますが、
本当のデザインというものが分かりません。とくに日本人は
デザイン音痴ですから。

それでユーザーの分かる範囲のことでメーカーを非難するんです。
もちろん性能なんて本当はユーザーが分かるはずもないんですが、
当人は分かったつもりになっているわけですから。(^^;


それで本題に入ると、DPQ2のデザインは最悪です。
カメラバックに入り辛いというのは可愛くて、長くカメラを持って
いると手や手首が炎症を起こしそうになる。(笑) 
これ、笑い事ではなくて、ユーザーは、このことへの無意識的な、
根深い反感を持つんです。
無意識的だから始末におえないんだけど、でもユーザーにとって
は真剣です。写真を撮るのは楽しくても、カメラを持つのが苦痛に
なるわけですから。

それでも直球ストレートで、DP2Qのデザイン、使い勝手や携行性
を非難する人はいません。まあ、私くらいのものですよ。
ユーザーは、デザインなんて非難するのは大人げないって考える
んですね。デザインを言うのは女子供だと。
それでそのデザインへの非難は無意識に封印をするんです。

そして今度は大人の話ということで、DP2Qのありとあらゆる性能
への非難をするんですよ。(^^;
DPXMの画質は良かったけれど、DP2Qの画質はイマイチだって。
これを正しく翻訳すると、
DPXMのデザインは良かったけれど、DP2Qのデザインは最悪だ。
となるんです。

※写真は自分なりのDP2Q改。
既存の雲台レールに、レンジファインダー用棒グリップを着ける。
さらに上部ダイヤルが軽すぎるのでゴム板で自作工作。
フードは既存の金属フード。もう少し長くてもケラれない。

2   笑休   2014/7/28 12:31

カメラをぶらさげて歩いていると、特に景勝地など
シャッター押してほしい・・とおもう・・視線を感じ・撮りましょうか
お願い・・・となる。
昔は、コンパクトかめら そして、コンデジになり・・今はスマホを手渡される
シャッターがくせもので、液晶面から指をはなすと、写る
それ以上に、嫌いなのが、Iphone型のボディ、非常に持ちにくい
人様のものを、落下させないよう、きをつかい・・なれないシャッターをきる
quattroはアルファロメオのように美しい形だと思う、頭の固まった人には理解できないと思う。

3   kusanagi   2014/7/28 22:42

最近かなり投稿が面倒くさくなっているので、この板でのコメント返しは
なしにしようと思っているのですが、今回は例外的に・・・

DPクワトロのスタリッシュなデザインは私自身は面白いと思っています。
しかし、デザインを実用性としても見ると、このデザインでは?と不安に
なります。
実はカメラのデザインほど、実は保守的なものはないのですね。
それは人が実際に、この手で使いこなすものだからです。それでイオス
もニコンも保守的なまでに基本デザインを変えようとはしません。
それどころか、フジやオリンパス、ニコンDfどは、過去に遡っての保守派
デザインとなっています。

カメラデザインでは、かつてはミノルタやペンタックスがやや新奇を狙った
流線型のデザインで登場したことがあります。
が、それらは失敗し、ミノルタはソニーに吸収されましたね。ペンタックス
はK-5からオーソドックス・スタイルに戻しました。

カメラマンというのは、超がつくほどに、そのカメラデザインには保守的
なんです。
初代イオスのデザインが例外的に成功したのですが、これもよく見ると
肝心な骨格のデザインは保守的で、イオス1D系を例にとるとボディは
真四角なんですね。
ぬめぬめーとしているのは、ごく表面的な部分だけです。

シグマのカメラがある程度、成功しているとすれば、それは初代と2代目
であるDPメリルの使いやすいデザイン性にあります。
非常にオーソドックスで誰からも不満の出ない優れたデザインだった
わけですね。
それでDP2Qの現在の売れ行きというのは、あくまでも過去のDPシリーズ
の遺産の上にあるものなのです。

さて、これからDPクワトロシリーズを買われたユーザーが、無意識的に
不満を持ち、シグマから離れていくとすれば、それはDP2Qではなくて、
次のDPXQ、さらには次世代DPシリーズに影響が出てくるということに
なります。そういうタイムラグというものが製品にはあるのです。

ところで、私自身と言えば、この写真のように、どんな変な形のカメラが
出ても自分なりにカスタマイズすることが出来ます。
しかし普通のユーザー、ましてそれがシグマのカメラは初めてという
ユーザーは、こういうカスタマイズする能力も発想すらもないでしょう。

ちなみに、ロープロフィールデザインは問題がありません。問題はその
バッテリーの位置するグリップのデザインにあります。これが本来とは
逆に飛び出ていて、それで持ちにくい、バックに入れれば場所をとると
いうわけです。また十字キーの位置もよくありません。

ソニーも新奇でスタイリッシュなデザインをするメーカーですが、実際に
使ってみるとソニーデザインは優れていて、とても使いやすいんですね。

私は自分の好みや意見で、カメラやメーカーを批判することはありません。
そのメーカーの立場にたって、これはマズイのじゃないかと言うわけです。
もしもDPクワトロが予想していたほど売れなくて、センサーの生産※が
予想ほど伸びなければ、これはシグマのカメラ部門の存続すら揺るがせ
ないわけですから。

いずれにせよ、結果はカメラの売れ行きとなって、自然と結論が出てきます。
そこらあたりは数字、販売台数が全てなんです。

最後に言うと、クワトロの技術は素晴らしくて、ごく細かいところに不具合
とも言えないほどの小さな改良余地があるだけです。それもソフト的な改良
で良くなるはずです。
素子やエンジンは素晴らしく、またAFなどのカメラの機械的な部分も良い
わけです。唯一、販売台数を左右しかねないのが、このデザインなんです。
ですから、もしも販売数が伸びなければ、それはデザインにあるかも、と
いうわけですね。

なお、一般のユーザーは、カメラデザインへの批判を画質問題に転化する
傾向があります。ここは要注意ですね。

※シグマはミラーレスカメラを出しませんね。この大きな理由が、センサー
の必要生産ロット数を保つ為だとみられています。
ミラーレスボディ1台に交換レンズが3本。それが現状ではDPシリーズを
3台買わなければならないようになっています。
ミラーレスボディ方式ではセンサーの生産が1/3になり、それはセンサー
生産の単価を数倍に押し上げるからです。多分5倍くらいに。

ですから、DP2Qを買って頂いたユーザーには、DP1QやDP3Qも続けて
買って欲しんですね。
センサーはカメラの部品ではロジックボードと並んで一番コストのかかる
ものですから、その生産量が落ちるということは即単価を引き上げ、それは
大変なことになるんです。
シグマは何としてでもDPXQを売らなければならない。
この自作カメラグリップは、シグマへのラブコールなんでよ。

4   kusanagi   2014/8/27 22:48

http://photoxp.jp/pictures/144757
こちらにDPクワトロの最終的なカスタマイズを載せています。
びっくりするほどに使いやすくなり、我ながら感激しています。

こうしてみると、シグマというカメラは、ユーザーが粘り強く
自分なりに創意工夫をしていかなければならないように
なっているのかも知れませんね。
それはユーザーにとっては長い目で見ればとても良いこと
なのかもと思うわけです。

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