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Exif情報
メーカー名 SIGMA
機種名 DP1X
ソフトウェア SIGMA Photo Pro 5.5.3.0001
レンズ 16mm F4
焦点距離 17mm
露出制御モード ノーマルプログラム
シャッタースピード 1/4sec.
絞り値 F4.0
露出補正値 -0.3
測光モード 分割測光
ISO感度 400
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 1320x880 (850KB)
撮影日時 2010-01-01 00:02:38 +0900

1   kusanagi   2014/7/14 23:14

シグマの路線は、このDP2Qから本質的に変わったのではないか、
という気が多いにしています。
もっとも、中身のフォビオンセンサーや映像エンジンは、これまで
どおりの路線で進んでいて、そこのところは安心しています。

しかしカメラの外観というか、コンセプトが大幅に変わってしまった。
このカメラ、簡単に言うと、スマホにレンズとバッテリーグリップを
着けただけなのだ。だからカメラという形をしていない。
数十年続いたコンパクトカメラの歴史を否定していて、カメラ以外の
形になった初めての(シグマでは)カメラだろうと思う。
こういうコンセプトは以前にもソニーやキヤノンとかリコーからも出て
いたと思うので目新しくもないのだけど、大手が出したカメラは、
初めから遊びと割り切っていたし売れるつもりもなかっただろう。

しかしDP2Qはシグマのメインカメラなんです。その虎の子を大胆
にも遊び感覚で出してきた。
私もしばらく使ってDP2Qに手が慣れるにつれ、いや、どうしても
手は慣れないのだけど(笑)、正直申し上げて、大丈夫か?シグマ。
という疑問がだんだんと膨らんできています。

だからこんな具合で自作グリップを、ああでもないこうでもないと
試行錯誤をしています。
本来、このカメラはスマホ感覚だから、片手で撮影するのが正統
なのだと思います。ひょいとバッグから取り出し右手で軽くシャッター
を押す。そして再びバックに仕舞い込む。
もしくはずっと肩に掛けたままでファッション感覚で見せびらかす。

両手で持つ撮影はし辛いし、縦位置撮影は本来は禁止だろうと
思います。プログラムオート、ISOオート、JPEG撮影の片手で撮る
カメラ。
そういう今風のスタイルを推奨しているように思います。
これは多分、若き統帥、山木社長の好みが100パーセント反映され
ているのだと言えます。

無骨だけど手堅いスタイルだったこれまでのシグマカメラから
すれば、このカメラは全くの異形なのですが、さて多くのユーザーは
これをどのように評価し結論付けるのか。
それはやがて明らかになります。

素晴らしいセンサーによく制御された映像エンジン、そして見事に
鍛えられたレンズに、健康を損ないにくい良心的な低電磁波設計。
シグマ歴代のなかで最高のAFに液晶画面、レリーズ音も見事。
その中身は素晴らしいのです。このカメラをよくぞ10万円で出した
ものだと思います。
長年のシグマファンはこのことを良く知っているから、このデザイン
には何も不満を言わない。言わないことが暗黙のルールみたいに
なっている。

しかし新規に、このカメラを初めて使うユーザーは、そんな経緯や
中身のことは何も知らないから、外見だけで、使い勝手だけで判断
をしてしまうことになるのだろう。
外見に惹かれて買い、そして使い勝手に呆れて手放すかも知れない。
小さなカメラバッグには、DPメリルならばすんなり2台入ったけれど、
今度のやたら角張ったDPクワトロは1台しか入らない。
これだけで売上半減だ。

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