メーカー名 | SIGMA |
機種名 | DP1 Merrill |
ソフトウェア | SIGMA Photo Pro 6.2.0 |
レンズ | 19mm F2.8 |
焦点距離 | 19mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/80sec. |
絞り値 | F4.5 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 4704x3136 (11,964KB) |
撮影日時 | 2012-05-02 18:40:25 +0900 |
SD1クワトロは、というよりも既にdpクワトロ自体が、センサーから得た情報を
そのまま処理するのではなく、撮影時の個別装着レンズに合わせて特化して
デジタル画像制御処理をしているように思います。
言わば、これこそは新時代のデジタルレンズとでもいうべきものでしょうか。
レンズとボディが一体型のカメラでは、そのようなことをしていることすら、
ユーザーは気が付きません。しかしレンズ交換式のカメラでは一気に露呈
してしまうかもしれませんね。
SD1Qは、装着レンズを選ぶ、のではなく、レンズ指定があるかもしれません。
これこれ以外のレンズでは画質を保証できませんと。テレセントリック性の
問題がほとんどない望遠レンズでは問題ないでしょうが、広角レンズでは
指定レンズ以外のレンズでは撮影できなくなるかもわかりません。
広角・標準ズームだと、撮影時のミリ数によって画質が変わってくるという
こともありうるかもしれません。
これから、レンズは確実にデジタル化すると思われるので、これはSD1Qだけ
の問題ではなく、全てのメーカーのレンズが、このような今までになかった
事態が発生するかもしれませんね。
余録として、レンズ味その1を選択すると、往年のクラシック風な描写をして
くれるとか、そういうピクチャー・スタイルならぬレンズ・スタイルを選択できる
ようになるかも知れません。
レンズの開発費に、そういうソフトウェアの占める部分が多くなるような気が
します。最終的には、レンズのソフトウェアを開発できるメーカー(主に海外企業)
がハードウェアメーカー(日本の企業)を牛耳るようになるのではありませんか。
巨人IBMがマイクロソフトの前に倒れたように、今はソフトの時代ですからね。
少なからずのシグマファンが、クワトロではなくメリルが好きだと言っています。
その根拠とするところは希薄なのですが、多くの人が言う意見には、目に見え
なくとも、然るべき根拠が歴然としてある場合があります。
それは少し時代が過ぎてから、ああ、そうだったのかと判明したりするのですが、
もしかすれば、クワトロモデルからデジタルレンズ方式を搭載したことによる、
既存ユーザーの不安感を表していたのかも知れなかったということです。
多くの人は理屈ではなく、肌で感じた直感で情動します。その直感は結果的
に正しい場合があります。理屈で言えば、明らかにメリルよりクワトロの画質
が優れている部分が多いのですが、多くの人々の、将来に対する漠然とした
不安感という情動が、もしかして一連のクワトロブーイングだったのではないかと、
今にして思うところが私にはあります。
日本人にとって、モノづくりという神聖な場が、ソフトウェアというまがい物で
汚されるという、そういう嫌悪感のようなものがあったんじゃないでしょうか。
日本人の心には、自然なモノは神であり、ソフトはあくまで人であるわけで、
人が神の座を奪うということを極度に嫌うのですね。
ことはモノづくりだけの問題ではなく、カメラのレンズというものは、写真家にとって
自分の眼の延長そのものであるわけす。それが随神の自然なものではなくて
人為的な、誰かが商売として作ったものであるとすれば、それはハッキリ言って
気分のいい話ではありません。
そういう私も、正直、クワトロには及び腰です。dp2Qを買っただけで、それ以降
のものに触手を伸ばしていません。dp0Qは好きな画角のレンズが着いている
ので、あくまで実用的な意味として手に入れたいと思っていますが。
逆に今は、デジタルとは反対のアナログたる三脚に関心が向いてしまったわけ
ですし。とにかく、今の私には答えを見つけることができないでいます。
※写真はDP1メリルに、リコー製ワイドコンバーションレンズを装着しています。
21ミリ相当になっているはずです。
フイルムの頃でした
NikonとZeissのレンズ・・解像力とコントラスト
この、論理
日本人は、解像力が大好きでして、コントラスト重視のZeissは
ピントがこないとか・・解放での不評ばかりでした。
私はmerrill指示派の方々は、Nikonの解像力派と同類ではないかなと思います。
絵は全体的な印象でとらえるもので、個々の解像度で、見て、なんになるのでしょう。
フェルメールの光と影をとらえた、絵の魅力の源はそこにあると思います。
メリル支持派が解像力オタクだけなのかどうかは、私にも分かりません。(^^;
それほど話は単純じゃないように思うんですが。
私自身は、写真に性能ではなくて、趣味ゆえの安らぎというものを求めています。
デジタルは仕事でなくてはならないものですが、正直言って疲れます。
それで、遊びの写真にはアナログな感覚が欲しいと願うのです。
少し前までは、ずっとdp2クワトロを使い続けてきました。
発売日からずっとですね。
その結果というかどうかは分かりませんが、今はアナログ世界の最たる三脚に
のめり込んでいます。いままで三脚には無関心だった私がです。
これ、不思議でしようがないのですが、もしかしたらdpクワトロを使ってきたから
かもしれません。
クワトロはあまりにも優れていて、過剰すぎるところがあるような気がしています。
そういうのは、ニコンやキヤノンの超高画素カメラにもいえそうで、言わば一種
のデジタル疲れというものかもしれませんね。(^^;
世の中の男の女性の好みが、みんな一緒だったら、人類は滅びます。
女性の側から、みても、おなじ。
デジカメも、ヒットゾーンをどこに定めるか、それを企業は考えます。
Foveonは、こだわってる人達のなかの、どこを、狙うのか
少ない支持者の中で考えるより、多くの、一般的な人々にうける
そういう、ヒットゾーンをsigmaは狙った、それがquattroだと思います。
フイルムの頃、プリント部分をラボまかせで、不満は、ありました。
白黒は、自家現像、焼き付けと管理できるのですが、カラー現像焼き付けは、困難をともなうでしょう。
今、多くの若い人、フィルムを使われてます、でも現像はラボまかせ・・・
白黒なら、できるよ、と、提言しても、されませんね。
デジタルは、明るい場所、薬品の匂いもしない、快適な環境で現像ができる
そういう、楽しみを、与えてくれました。
使う機材、媒体はデジタルですが、作業はアナログ感覚、
それだから、楽しめるのです、昔の、DOSVなどは思い出したくもないです。