メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 5D Mark II |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 50mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/49sec. |
絞り値 | F2.8 |
露出補正値 | -0.7 |
測光モード | 中央重点測光 |
ISO感度 | 2500 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 1800x1200 (1,663KB) |
撮影日時 | 2012-08-25 19:15:26 +0900 |
夜景1/2で書いたことは、ある方の写真の行き方を頭に想定しながら、試しの試験論
として書いたものです。
要は、写真をハードウェアから考えるのか、ソフトウェアから行くのかという、一種の
写真のスタイル論ですか。
なぜこれを書いたかというと、レンズマニアではなくて、マニュアルレンズを使うことの
意味を改めて問いたかったからです。なおマニュアルレンズは高価な舶来レンズ趣味の
ことではなくて、あくまでもAFレンズとの対比で書いています。
実は私、デジイチを始めた当初から、マウントアダプター(異種メーカーのレンズとボデイ
をくっつけるアダプター)で、手持ちの古いマニュアルレンズを使い出したのですが、
その試みは見事に失敗に終わりました。
それで、今になれば、その失敗の原因が分かるようになりました。当時は手持ちで
マニュアルレンズを撮影していたんですね。
しかしこれでは無理でした。手持ちでは、まずピントが合いません。それからそのレンズ
の最高の描写力(主に解像力)に設定して撮ることが難しいのです。ISO感度設定もそう
ですね。
やっぱり、マニュアルレンズは三脚に乗せて撮影しないと、デジタル時代では無理だと
いうことが分かりました。ただ写れば良いというレベルのフィルム時代のラフな撮影では、
昨今のデジタルの画質にはぜんぜん太刀打ちできません。
それから最近のデジカメは、ライブビュー撮影ができるということが、マニュアルレンズの
撮影には大いに有利です。とにかく通常の光学ファインダーで合わせていたのではダメで、
少なくともマグニファイヤーやアングルファインダーを着けなければピントは保証できないし、
さらにはライブビューならば間違いないということになります。
きっちりピントを追い込まなければ、絶対にAFレンズには敵いませんし、そうする為にも
三脚に乗せて撮影する便利さや有意義さがあるのです。それでマニュアルレンズは
三脚と、とても相性が良いんです。
私がデジイチ時代の当初に、マウントアダプターでマニュアルレンズをやって長続きせず
失敗をしてしまったのは、とにかく三脚を使わなかったからだということになります。
そういうことが最近、やっと分かったということです。(^^;
マニュアルレンズや三脚を使う撮影というのは、これは撮影スタイル、写真のスタイルの
ことを言っています。これを決めた後に、どこそこのメーカーのなになにのレンズは良い
とか気に入ったという話になるんです。
この逆ではありません。
たまたま気に入って購入したレンズがマニュアルレンズだったから、じゃあマニュアルレンズ
の撮影スタイルをやろうか、というのではありません。たとえそういうことから入ったとしても
長続きしませんから。
それで、クラシック・マニュアルレンズのマニアは、ある程度、そういう覚悟ができていると
いうことだろうと思います。三脚を駆使してマニュアルレンズを使う。
そうでなければ嘘です。
今年に入って、三脚に関心が芽生えたわけですが、最初に三脚で挑戦したのは、超望遠
レンズのマニュアルレンズです。ジャンクばかりですが、1000ミリ、800・・・とマニュアルレンズ
を持っていましたので。
それでそういうレンズで撮影することの難しさを知りました。生半可な三脚の知識では全然
太刀打ち出来ないと。実際には、通常の撮影では普通のミリ数のレンズを使うわけですし、
三脚も手頃な小型三脚で行くんですが、最初に難しい撮影をやったのは良かったと思って
います。
笑休さんが書かれていましたが、ある人が昔のレンズはよく写ったというのは、ある程度は
私も同感しています。それは、まずマニュアルレンズだから、というのがあります。
AFや手ブレ補正を入れたり、さらに小型化したり高倍率ズームにしたりすることは、レンズの
基本設計には不利だからです。
しかしながら、現実的には今のレンズに、古いレンズが太刀打ちできるはずはありません。
画質云々はともかくとして、撮影スタイルとして、AFレンズで一瞬に撮るのと、マニュアル
レンズでファインダーをあれこれ覗きながら撮影するのと、どちらが楽しいのかというと、
まあどちらも、さほどの違いはないだろうと思っています。たとえ方向は違っても。
AFや手持ち撮影をしないとなると、撮影対象は限られてきます。しかしそれでも良いのだと
いう見切りが必要ですし、それこそ写真スタイルの問題だということになります。
この写真スタイルは、とにかく大幅に撮影ショットを減らしても十分に撮影を楽しめるという、
そういう隠れた目的があるのです。
最後にちょっと。
所謂、古いレンズマニアの方々のやり方は、現物はハードウェアというレンズでありながら、
実際にはブランドというソフトウェアからのアプローチの面が強いのではないかと考えて
います。
ブランドという、メーカーやレンズの歴史を楽しむという意味が大きいのではと感じています。
ついでに言うと、三脚を使うとなると、これはハードウェアの現実に戻されるところがあります。
三脚というのは徹底してハードウェアなのでして、レンズやカメラのように幻想が支配的な
道具ではありません。
三脚にブランドというものは結局、ないということです。無論撮影ケースによって異なりますが、
使い良い三脚と使いにくい三脚があるだけです。丈夫な三脚とスタイリッシュな三脚。そして
重くて大きい三脚と軽くて小さい三脚があるだけ。(^^;
それらは撮影ケースによって選ぶだけで、そこには思い込みというソフトウェア的な幻想が
入り込む余地がありません。
私のマニュアルレンズ論は、あくまで国産の古い実用的なマニュアルレンズを対象にしていて
舶来の高価で幻想度の高いマニュアルレンズのことではありません。
そもそも舶来レンズは、そのブランドやデザインなどを楽しむ写真スタイルなので、実用的な
三脚撮影には向かないと思っています。(^^;
舶来マニュアルレンズと三脚の決定的な違いは、その大きさと重さにあります。
capture one 6・・このソフトは、素晴らしいと思います。
light roomを使われてる方々は、おおいのですが、captureは少数
取説も、ないようなものらしくて、素人は対象にしていない、
直観的に、画像を、追い込んでゆける、良いソフトだとおもっております。