メーカー名 | SONY |
機種名 | NEX-3 |
ソフトウェア | Capture One 6 Windows |
レンズ | |
焦点距離 | 16mm |
露出制御モード | ノーマルプログラム |
シャッタースピード | 1/800sec. |
絞り値 | F7.1 |
露出補正値 | -0.3 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 200 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2000x1331 (1,691KB) |
撮影日時 | 2011-07-30 05:51:21 +0900 |
微睡む海。
まどろむとキーを打って、微睡むと出た。
写真のボケ(BOKEH)のことを考えていて、そうだ。それは瀬戸の海の船上からの
光景に似ているのではないかと思えてきた。
花の大写しの、ボケをたっぷりと吸いとった写真。そういうものを見て、もしそこに
小さな虫などがいたとして、その虫の彼が、花のボケの世界に浸り漂っているという
ことはないだろう。
しかし花のボケ具合のファインダーで見ながら、恍惚としてボケの世界を浸っている
人間は、間違いなくボケ世界に浸りながら漂っている小さな虫に自己を投影している
のだろう。
小さなファインダー。でも写真に撮ればモニター大になる。
そのボケの世界を等身大のままで浸りたければ、瀬戸の内海をめぐる船に乗ることを
お勧めしたい。晴れていても曇っていても、真昼でも夕暮れでも、船上からの光景は、
あの小さなファインダーで見たボケの世界が、なんと半円球形に無限大にも広がって
いることを知るだろう。
そこには絶対的な平和の微睡みがあり、世界は複雑さを失い単純化されて、此岸と
彼岸が同時に微笑んでくれる。
それがまさしくボケ世界であることを誰もが知ることになるだろう。