メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS-1D X |
ソフトウェア | Windows Photo Editor 6.3.9600.17418 |
レンズ | EF24-70mm f/2.8L II USM |
焦点距離 | 24mm |
露出制御モード | 絞り優先 |
シャッタースピード | 1/8192sec. |
絞り値 | F4.6 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 400 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 5053x3012 (1,763KB) |
撮影日時 | 2018-04-12 18:49:15 +0900 |
オーストラリア、ビクトリア州の褐炭田です。
メルボルンの東100kmほどのラトローブ・バレーというところです。見渡す限り地平線まで褐炭で覆われています。
燃料に使えば日本の総発電量の240年分もあるというから気が遠くなりそうです。でも、水分が50~60%もあるので輸送に適さずこれまで現地で火力発電用燃料に使われてきただけです。
さらに、これからはCO2削減の時代になり、褐炭火力も徐々に減らされていくので、やがては死蔵資源となる運命です。
この資源を日本の若者たちが、現地でガス化して大量の水素に変え液化して世界に供給できないかとチャレンジしています。その過程で分離されるCO2はビクトリアの海底ガス田跡に貯留隔離します。今でも燃料電池自動車用の水素は天然ガスの改質などによって造られていますが、その過程で発生するCO2は大気中に放出されています。
このプロジェクトは、褐炭ガス化→水素へ改質(CO2は地下貯留)→水素液化→専用タンカーで日本や世界に輸送→燃料電池自動車の燃料や水素発電の燃料に、というトータル・バリューチェーンを構築しようというものです。豪州では液化せずにガスのままパイプラインで配れるので液化水素よりはるかに安く利用することができます。
途方もない発想です。この4月から日豪共同パイロット・プロジェクトが始まったばかりで、その商用化は2030年以降になるでしょう。(プロジェクト名はHESC:Hydorogen Energy Supply Chain Pilot Project)
豪州に資源輸出のための単なる鉱山産業でなく、水素製造産業という新たな付加価値商品製造業を興し、新たな雇用を生み出す可能性があるということで、キックオフ・セレモニーにはビクトリア州政府閣僚だけでなく連邦政府のターンブル首相も来てくれました。
私の目が黒いうちに実現できるかどうか分かりませんが、地球を救うんだと目を輝かせて取り組んでいる若い技術者たちを応援していきたいと思っています。
これはとてつもないレベルの写真が投稿されました。
海外の写真と言えばまずは観光旅行です。ところがこれは違うわけで遊びの「消費」ではなくて「生産」に関わることです。そしてこの写真はアマチュアレベルではなくて、あくまでプロの職業人としての視点
から撮影されています。
写真は、まずは被写体云々の視点からでしょう?ということでは第一級の写真投稿となりました。(^^
コメントの内容は国策レベルのエネルギー問題になっています。こういうプロジェクトが一気に進んだ
のは多分、あの東日本大震災と原発災害が大きな引き金になっていると思いますね。
消費者レベルの人間からすれば、原発は駄目だ、東電は責任を取れっていう程度の話ですし、せいぜ
い再生可能エネルギーがいいんじゃないっていう流行の範囲からはみ出ません。
しかし世の中には本気で現実的な問題解決に取り組んでいる人達がいるということ。しかも世界初の
大規模プロジェクトを実現させようとしているということなんですよね。
あまりにも投稿のレベルが高過ぎると、とっつきにくいということにもなるわけですが、少しずつ分けて
考えていくと理解がしやすいかなって思ってます。
それで以下に参考になるようなリンクを貼りました。
それにしても東日本大震災は多くの問題定義を我々国民に問いかけているはずでして、それから逃げ
るということは出来ないことなのです。東南海震災や関東大地震も必ずやってきますし。
それだげてなく日本を取り巻く東アジアの国防的な問題も山積みです。戦争にならないように祈ります
では話にならなくて、とにかく少しづつ理解をして、国民としてこれからの国政に反映していかなくては
我々の未来はありません。
古い記事ですけど・・・参考として・・
褐炭は世界の原料市場を変えるか
ガス化・化学合成で商業化めざす新日鉄エンジ・・・
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD100H5_Q1A810C1000000/
二酸化炭素回収貯留、CO2回収装置 三菱重工
https://www.mhi.com/jp/special/earth/learn/ccs.html
水素サプライチェーン
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1707/28/news036.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29317700S8A410C1TJ2000/
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00469348
石炭ガス化技術
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1302/15/news026.html
視聴考さん
丁寧なコメント、ありがとうございます。
旅先で出会った風景が余りにもデカく、大地を掘る人間がとても小さく思えてしまって、それを見て頂こうと思ったんですが、つい仕事柄くだくだと解説を付けてしまいました。
ご寛恕のほどを。
masaさん、こちらの方こそ出しゃばったコメントをしてしまいましたが、とにかく希望に燃える若い人が
海外で頑張っておられるということで大変、感激をしております。
若い人のためにこそ、これからもお仕事の話など、機会があれば存分にお話いただけたらなあって
願っています。