メーカー名 | PENTAX |
機種名 | K-5 II s |
ソフトウェア | SILKYPIX Developer Studio Pro 8 |
レンズ | |
焦点距離 | |
露出制御モード | |
シャッタースピード | |
絞り値 | |
露出補正値 | |
測光モード | |
ISO感度 | |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | |
サイズ | 3840x2560 (3,002KB) |
撮影日時 |
何年も前に一度投稿したコンポジット写真ですが、当時の素材カットが残っていたので、
納得いかなかった部分を手直しして再投稿させていただきます。
1)比較明合成ソフトをStartrailsからSiriusCompに変更
2)対岸に釣人のLEDライトの光跡が入ってしまったコマがあったので光跡を除去してから合成
3)長秒時撮影につきものの輝点ノイズを手作業で除去。
以上の修正事項でやっと納得いく仕上がりになりました。
(2014/11/16撮影 ISO100 30sec F9.0 10mm。約4時間、480コマを比較明合成)
(追記)
元の投稿のリンク先は以下でした。
https://photoxp.jp/pictures/147434
当方、天文写真にぜんぜん知識がないのですが、それで最初は何を書いているのやら理解が
できませんでした。
何で480コマの合成なの?48枚の間違いじゃないの?って具合で。
それでリンク先の、「4時間の大作、すごいです。・・・」でやっと理解できたかなって思います。
要するに、この写真は星空の、地球自転効果による星の円周軌跡の写真が撮りたかったのだと。
シャッターは30秒の露出で、それが4時間(240分)、480コマですから、1ショットあたりは30秒露出と
なり、撮影データは一致します。(撮影は途切れなしでやるんですね)
コンポジット写真、比較明合成とは、デジタル写真では長秒撮影では電気ノイズが出てくるので、
自ずと1コマ当たりの露出秒が限られてくるわけですが、それを避けるために、分割撮影と、それを
組み合わせる画像処理をするんだろうなっていうのは、なんとなく知っていました。
それにしても合計4時間も露出しておきながら、地上の風景は30秒露出と同じなのですから、
比較明合成ソフトというのは賢いものですね。露出を積み重ねていったのは実質星空だけということ
になります。
前回との比較で、ソフトを変えたというのは明確な結果が出ていますね。空が漆黒に変わりました
から。
長秒撮影での輝点ノイズの除去は、前回の写真で、軌跡を描いていない星がある?というので
分かりました。今回の写真でそういうものはありません。あるように見えたものは当方のモニターの
チリでした。(^^ゞ
それにしても4時間、カメラ動作しながらの撮影なんですが、バッテリーだけでなくカメラの発熱なんか
は大丈夫なんですか?
AC電源の外部バッテリーは、そういうのをカメラ用品として販売しているんでしょうか。ストロボの
外部バッテリーと同じなんですかね。
4時間8時間の撮影って、その間はカメラマンはどのように過ごしているんですかね。無人でカメラを
置いたままにしているんでしょうか。それはちょっと無人は物騒ですね。
撮影後の480枚のパソコンでの画像処理は時間がかかるんでしょうね。手作業を除いても自動処理
だけでも相当の分数が掛かりそうですね。
このように1点の写真に、これだけの時間をかけて、かつ念入りな現像をしていくというのには、当方
まったく感服をしてしまいました。これは驚きの撮影術です。
私には逆立ちしても出来ない撮影法ですが、写真にはこういうものがある!ということですね。
こういう天体写真とよく似た時間をかけての撮影に、微速度撮影というのがあります。動画になり
ますが、ニコン板に投稿されている方がやっているようです。
さらに最近はドローン撮影、無人空撮というのも出てきました。
機材も高く、それよりもドローンの操縦術がむつかしいので大変敷居は高いです。カメラはドローン
付属の機材を使うのが一般的ですが、動画ならば十分な画質が得られます。それから動画編集も
必用ですね。
しかし静止画撮影に慣れている我々には、動画画像はちょっと、とっとき難さがあるかも知れません。
宮古島 ドローン撮影・・・ご参考に、ということで。
マルチコプター・プロ機 https://www.youtube.com/watch?v=u9eFAxZuK4g
https://www.youtube.com/watch?v=ICaKPnve1VI
https://www.youtube.com/watch?v=wPlrJLQW_rw
小型機 https://www.youtube.com/watch?v=xB4_KJk8Si8
テクニック https://www.youtube.com/watch?v=arDLkbSzwnM
さすがにプロ機は画質が綺麗ですし(独自高性能カメラ搭載)、飛行高度も違います。
コメントありがとうございます。
ちょっと長くなりますが、タネ明かしの部分を少々。
多少は手間掛かりますが、慣れればそんなに大変ではないです。
1)使用するカメラはバッテリーが2本搭載できる機種が望ましいです。
目安として1本で2時間+α、2本で4~5時間くらいに感じてます。
本気でやる人は単3エネループ6本直列を4セット位並列接続させれば
10時間分の外部電源になると思います。
それ以上回したいという人は・・・北極圏に行ってくださいとしか(笑
2)シャッターは30秒でも15秒でもいいのですが、自分は合成枚数を減らしたいので30秒にしています。
カメラのモードは普通に連写モードに設定してケーブルレリーズで押しっぱなしの状態で撮影します。
こうすると30秒に一回のペースで連写される状態になります。
3)都会での撮影では光の条件変化でホワイトバランスが変わることもあるので、
予め太陽光等の設定にしてホワイトバランスを固定します。
また、長秒時NRの設定をOFFにします。
こうしないと30秒露光毎に30秒のブランク時間が発生してしまいます。
(目立つノイズが出たら合成後に除去しますので)
4)撮影中はスマホその他で時間潰ししてることが多いですが、
この写真を収録したときは寒いのでその辺の階段で踏み台昇降してました。
雪山で撮影する人はさらにレンズの結露対策もしているようですが、
冬場の都会は乾燥しているので特に心配いりません。
5)必要枚数をJPGで撮り終えたら家に持って帰って合成します。
480枚は昔のPCだと何時間もかかる処理でしたが、今のPCなら1時間も掛かりません。
実はカメラ側の多重露光を使っても同じようなことが簡単にできますが、
余計な光跡を(黒く塗りつぶして)除去したいといったときに修正が効かないので、
大事を取って全コマをJPGで持って帰ってます。
6)合成した画像には所々に輝点ノイズが発生しているのが普通なので
手作業でぽちぽち除去していきます。
自分の場合はSilkyPixにスポッティングツールなるものがあって、
周辺ピクセルから色情報を補完して点を潰していく機能を使ってます。
目安として50%表示で視認出来る輝点だけを除去しています。
K-5位の低画素でノイズ特性に優れたカメラなら大した手間にはならないですが、
最近の高画素機だと結構ノイズだらけで面倒になります(KPとか)。
以上、文章で書くと長くなりましたが
慣れれば標準化された手順で作業が出来るはずです。
もっとも、夏場は雲や雷に邪魔されてなかなか撮影のチャンスが来ないんですよね。
お盆中のペルセウス流星群も北側が晴れなくてダメでした。
あと、リンク先のドローンで撮った宮古島。
先日行ってきたばかりなので息を飲んで見入ってしまいました。
(台風で色々と壊される前の宮古島・・・)
大型ドローンの安定感は報道ヘリの空撮も顔負けですね。
悪質ユーザーによるドローン規制で近年は使いづらくなっていますが、
宮古島はむしろ規制区域外に被写体が沢山あるので今でも行けるようですね。
DawnRampさん、詳しく書いて頂いて、とても参考になりました。大変有難うございました。
なるほど、カメラの多重露光とは、まさにコンポジットそのものだったんですね。納得です。
シルキーピックスには自動でスポッティングするツールがあるんですか。もしかすれば他の
ソフトにも、詳しく調べれば、そういうのがあるかもしれませんね。
ノイズに関しては、やはり画素数の多すぎないカメラが有利なんですね。これはなるほど!です。
最近のカメラは画素数が大きくなってしまって、気軽に撮影するには取り回しが悪くなった
ところがあります。
ドローン撮影は、やはり事故のことを考えると、遊び感覚ではおいそれとは出来ません。しかし
ネットで探して良い動画を視聴できるわけでして、そういうことでは良い時代になったものだと
思っています。
クーグルマップ、グーグルアース、そしてドローン動画。こういうのを駆使すれば、相当に理解力
が高まりますね。
写真も、本格的に煮詰めてやっていくと(私の場合は自分なりにですが)、これは面白いなあって
言うことですね。ついつい自分が写真を撮っているのか、それともカメラ(メーカー)に撮らされて
いるのか分からなくなる時がありますが。(笑)