加速装置あるいはクロックアップ
Exif情報
メーカー名 Canon
機種名 EOS 70D
ソフトウェア Digital Photo Professional
レンズ TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2 A025
焦点距離 200mm
露出制御モード マニュアル
シャッタースピード 1/64sec.
絞り値 F16
露出補正値 +0.0
測光モード 分割測光
ISO感度 100
ホワイトバランス オート
フラッシュ なし
サイズ 2000x3000 (3,251KB)
撮影日時 2019-09-19 23:26:49 +0900

1   S9000   2019/9/20 23:05

 駆け抜ける高校生男子、残像からわかるように、体内で加速装置を起動させた様子。
 多重露光でも多重合成でも露光間パンでもない、特殊な流法による演出、もう一度撮ってくれ、と言われても無理です。その説明は後程。

 さて、漫画話。
 「加速装置」は、漫画「サイボーグ009」にて石ノ森章太郎氏が採用した、主人公の超運動能力を引き出すアイテム、ないし演出。同じく石ノ森氏原作の「仮面ライダー」の末裔、「仮面ライダーカブト」(2006年)で「クロックアップ」という、類似する演出が、いわばセルフオマージュとして採用されています。
 この「仮面ライダーカブト」、映画版を当時幼稚園児だった息子といっしょに見たのですが、内容が少々難解すぎて、息子は途中で爆睡してしまいました。美男美女を多数起用した仮面ライダーシリーズは、大人が見ても楽しめる、というかむしろ大人向けに作られているのかもしれません。

 石ノ森氏は、平面の漫画において動感あふれる作画技法を開拓した天才漫画家で、そのコマ割りに影響された漫画家は多い様子。架空の事物を描くために写真資料に頼れないと思うのですが、発想をビジョン化する才能に優れていたのでしょう。その作画能力と表現力には、手塚治虫氏すら舌を巻いたとのこと。
 しかしながら、天才の煌めきは短く、1998年に60歳の若さで亡くなられています。晩年の家庭環境はけっして幸福ではなかったとも。

 さてさて、この写真ですが、手振れ補正装置が誤動作したらしく、このような結果になりました。EOSでの手振れ補正は、その効果がファインダーでビジブルなので、「失敗もまたよくわかる」のです。
 同じムロンタの16-300mmでも同じような現象が起こり、この板に投稿したことがありますが、なぜか、それも同じこの高校の敷地内でのことでした。
 とはいえ、この現象を味方につけて、意図して起こせるようになれば、「わが流法(モード)」として使えるだろうな、うんうん。
(あんたもしかしてあほですか)
 

2   kusanagi   2019/9/22 14:01

手振れ補正装置が誤動作で逆に大きくブレてしまったというのはどのメーカーでもあります。
大体は使えないカットになるんですが、この写真はうまく利用されています。
石ノ森章太郎は天才漫画家だったんですね。しかし売れっ子漫画家の定年(=寿命)は60歳くらい
なのでそう若くして亡くなったというのでもないのかも。なんとも厳しい職業なんですね。

3   S9000   2019/9/22 16:34

 シグシグの手振れ補正は、誤動作も何も、最初から動作していないことがけっこうある、きっと。(激爆)

 手振れ補正は便利ですが、どこまでも過信すると手痛いしっぺ返しをくらうことに。

「所詮は機械じかけの人形か」(©デスラー総統)
「地球人は機械の力を信じて疑っていない。だが、皆見ておれ。力に頼るものは力によって滅びるのだ。」(©ズォーダー大帝)

 リアル世界に戻って(今日は忙しいな)、天才漫画家さんの話ですが、手塚治虫さん、石ノ森章太郎さんが還暦前後に亡くなっています。
 新谷かおる氏は健在ですが、漫画家活動の休止を宣言していますね。現役でばりばり頑張れる年齢はこの還暦前後が限界かもしれません。漫画を作るのは、おそらく将棋の先を読むとも似ていて、いつまでもは高速で頭脳フル回転するのは難しいのかも。

 漫画家としては、早くに亡くなった人々は、ある意味、幸せかもしれません。手塚氏も石ノ森氏も未完成作品があります。
 何人かの、巨匠と言われてはいるが、現時点では若い人々の全く及ばないクオリティの漫画しか描けない人々を見ると、ほんとうにそう思います。おそらくは彼ら(彼女ら)自身が一番そう思っているかもしれませんが。

4   S9000   2019/9/22 16:37

 「若い人々の全く及ばないクォリティ」
は、正しくは「若い人々に全く及ばないクォリティ」です。
 柴門ふみさんあたりは、漫画はかなりひどいことになっています。随筆のほうにはまだ魅力があります。

 漫画家も、原作も作画もばりばりこなす人もいれば、一方に才能を見出して長く続ける人もいますので、柔軟な発想が必要かも。知り合い、また知り合いのお子さんで漫画家になった人が何人かいますが、5年、10年と続けるのは難しい、だけれど開花してほしいな。

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