メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS-1D X |
ソフトウェア | Windows Photo Editor 6.3.9600.17418 |
レンズ | 180mm |
焦点距離 | 180mm |
露出制御モード | 絞り優先 |
シャッタースピード | 1/64sec. |
絞り値 | F4.0 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 100 |
ホワイトバランス | |
フラッシュ | なし |
サイズ | 2541x1694 (408KB) |
撮影日時 | 2019-09-28 21:00:28 +0900 |
「アカボシゴマダラ」といいます。
ウチの裏山に住み着いてもう10年になるでしょうか。
南方系の蝶で、もともと日本での分布は奄美諸島のみでした。
それが10数年前に突然関東地方に現れ愛好家を驚かせました。
専門家が調べたところ、奄美のものとは違う中国大陸系の別の亜種と分かり、誰かが人的に放蝶したものと判定されています。
奄美での食草はクワノハエノキですが、関東地方ではエノキが口に合ってしまったようで、この写真もエノキの若木に卵を産もうとしている♀です。
在来種の「ゴマダラチョウ」と生息地域・食草が競合するので、影響が心配されています。
「アカボシゴマダラ」
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60400.html
“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶による・・・と書かれていますが、それは成虫を雄雌取り混ぜて
虫カゴから野山に放した人がいるということなんでしょうか。しかし、どうしてそのようなことをわざわざ
する必用があるのでしょうか。何かの実験のつもりでやったのでしょうか。よくわかりません。
私も検索してみましたが、なるほど「放蝶ゲリラ」「ゲリラ放蝶」という言葉ができているのですね。
ブラックバスは、釣りを楽しむ目的で放った人々がいるのは知っていますが、蝶はどうなのでしょう。ただ、しかしまあ、masaさんの撮影技術とあいまって、美しい蝶と思いますが・・・
時々、南方系の蝶が台風に乗って日本列島にやって来て見つかることがあります。それは個体がほんの偶然で辿り着いちゃったので、定着して繁殖した例は聞きません。
アカボシゴマダラの場合、これだけ繁殖しているということはかなりの数を放蝶したものと思われます。生きた成蝶を沢山もち帰ることは検疫上も難しいでしょうから、卵を多数持ち帰って現地と似たような食草を与えて育てた上で次々と放ったのでしょう。
何故そんなことをするの? 害虫を持ち込んで日本の作物に被害を与えてやろうとか、これが増えれば在来種がどうなるか見てやろうなどと考えてのことではないでしょう。
蝶マニアというのは、まさにマニアでして、私も高校生の頃までそうだったのでなんとなく判る気がするんですが、日本で奄美諸島にしかいなくて珍しいと言われている美しい蝶を関東地方で見たら、蝶好きはさぞかしびっくりするだろうな、あるいは喜ぶだろうな、と思って放したのではないかと想像します。
「生態系を乱す」という言葉がありますが、地続きなら生き物が徐々に広がったり滅んだりしても、誰も非難はしないでしょう。
明治以降、欧米から様々な植物が入って来て日本に広がりました。穀物輸入に混じって種子が入って来て広がったものもあるし、観賞用に移入されたものが自然界に広がったものもあります。クローバーやヒメジョオンなどがそうです。
動物でも愛玩用に輸入されたアライグマやハクビシンが逃げ出したり捨てられたりして居ついてしまったもの、鳥でも鳴き声や美しさから籠鳥として輸入されたものが篭脱けして広がってたインコ類やガビチョウ、ソウシチョウなどがあります。
特定外来種に指定されて駆除対象になっているものをあれば、もう居ついて広がってしまっているので今更駆不可能というものもあります。
いずれにしてもいいとか悪いとか問題にするのは人間であり、虫や動物たちには何の意図もないわけです。こうしたことが意識されるようになったのは、人間が生態学とかいう学問をやり始めたここ百年くらいのことではないでしょうか。