メーカー名 | Canon |
機種名 | EOS 70D |
ソフトウェア | Digital Photo Professional |
レンズ | TAMRON SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 A022 |
焦点距離 | 600mm |
露出制御モード | マニュアル |
シャッタースピード | 1/332sec. |
絞り値 | F6.4 |
露出補正値 | +0.0 |
測光モード | 分割測光 |
ISO感度 | 400 |
ホワイトバランス | オート |
フラッシュ | なし |
サイズ | 1600x2400 (1,473KB) |
撮影日時 | 2020-09-20 01:22:58 +0900 |
今年生まれと思われる幼鳥。次第に成鳥していく過程で、精悍ともいかついともいえるあのお顔になっていくのかな。
北広島町にて。
ホオジロがさかんにさえずる時期は、ホルモン分泌により繁殖本能が発動し、よってなわばり防衛本能も顕著になってると思われます。
サントリー野鳥サイトに掲載されている、ホオジロさえずり音声サンプルをスマホで再生し、ホオジロの反応を観察してみる試みを、この夏から秋にかけて行いましたが、夏はホオジロの反応がすさまじく、数十mの距離ぐらいだと、即座にすっ飛んでくることもありました。
そのうちに、私が音源であることを認識したらしくて、スマホ音声を発動しないときでも私の姿を見ると、飛んできて周囲を飛び回って、防衛的な反応を見せるようになりました。それがこの写真ですね。
ホオジロではなくウグイスですが、採血してホルモン分泌を調査し、さえずり時期となわばり防衛本能発動の関係を調査研究した事例があります。
http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/wada/warbler.htm
ここでは、さえずりを録音したカセットテープを再生することで、その音源に向かって防衛本能を発動したウグイスを、かすみ網で捕獲し、採血してホルモン分泌状況を調査しています。
私の行った試みは、サンプル数が少なくて有意な調査結果とはとても言えないものですが、繁殖期のホオジロの行動を実地に見ることができて、貴重な体験でした。セッカにも試してみましたが、同様に防衛行動をとったものの、私の周囲にまで近づいてくることはありませんでした。
なお、9月にさえずりサンプルを再生すると、やってきたのが幼鳥で、こちらは防衛本能というよりは、同族(あるいは肉親)を求めて飛んできたように思えて、不憫に感じました。
https://photoxp.jp/pictures/211240
有名な渡り鳥博士、中村司氏(故人)は、著書の中で、「研究のためではあるが野鳥から採血をするのは心が痛む」と述懐しており、糞からホルモン分析できる技術が確立しつつあることに期待を寄せていました。技術的なことはわかりませんが、糞の解析は、主に食餌傾向の調査のため、野鳥研究では常用されてきたツールだとも。